こんにちは。THE COFFEESHOPの神保です。
先週の配信では焙煎度ごとのアイスコーヒーの比較や、それぞれの味の特徴などをご紹介しました。
今回は、氷とお湯の比率に着目し配信を用意しています。
ぜひ最後までご覧ください。
☕️個人的に考える美味しいアイスコーヒー🙋♀️
先週もお話しましたが、個人的に美味しいアイスコーヒーの条件を下記にまとめました。
・酸味にカドがなくクリアな印象であること
・甘さと酸味のバランスがいいこと
・えぐみを感じない後味であること
水出しコーヒーならば、比較的抽出のブレが少なく、丸みのある酸味になるので、美味しく抽出はしやすいですが、やはり時間もかかりすぐに飲みたい時には不向きです。
その点、ドリップの場合は急冷式であれば作ってすぐに飲めますし、なによりさらっとした口当たりでごくごく飲みやすいのも魅力。
飲みやすく美味しいアイスコーヒーを作るための氷とお湯の比率はあるのでしょうか?
検証を通してご紹介します。
📽氷とお湯の比率違いで抽出してみる👩🍳
実際にTHE COFFEESHOPで提供時に抽出しているレシピで、味の違いを検証してみました。
通常レシピはお湯:210g、氷:105gなのですが、氷とお湯の比率違いのものも用意しています。
使用したコーヒー豆
El Salvador / El Sause Pacamara Natural
https://os.thecoffeeshop.jp/fs/thecoffeeshop/beans/00478
①通常レシピ(氷1 : お湯 2 程度)
粉量:27g(中粗挽き)
湯量:210g(90℃)
氷:105g
0’00”~0’15” 50g
0’35”~0’50” 60g
1’05”~1’20” 50g
1’35”~1’50” 50g
2’45”までに落ちきり
②比率違いの分量(氷1 : お湯1.5 程度)
粉量:27g(中粗挽き)
湯量:190g(90℃)
氷:125g
0’00”~0’15” 50g
0’35”~0’50” 50g
1’05”~1’20” 45g
1’35”~1’50” 45g
結果🌷
①パカマラらしいりんごのような酸味と甘さにボリュームがあり、しっかりとしたアイスコーヒーに仕上がりました。提供時に氷を追加していることから、若干濃いと感じる方もいるかもしれません。
TDS:1.29 Brix:1.62
②ブラウンシュガーのような甘さがメインのコーヒーで、酸味は控えめ。
そのまま飲むにはちょうどいい濃度かと思います。ただすっきりした酸味やフレーバーの印象は弱めなので、ドリップのアイスコーヒーという観点で物足りない感じはあります。
TDS:1.12 Brix:1.41
まとめ🎯
TDSとBrixの観点から見ても、①のレシピが適正に抽出しやすいことがお分かりいただけたと思います。
氷のg数を毎回計るのは少し億劫ですが、ご自宅の製氷機でできる氷が1個何gなのかをわかっていると、個数の調整で済むことも多いのでぜひ確認してみてください🍧
氷はあくまでも急冷(希釈するもの)という解釈があると、出来上がりのコーヒーがどれくらい欲しいのか、その場合のお湯と氷の比率がつかみやすくなります。
私のおすすめは、氷1 : お湯2の割合です。もっと濃度の高いコーヒーをという方には、氷の分量やお湯の分量を変化させるのではなく、粉量や挽き目で調整することがおすすめ。
過抽出に気をつけながら、お好みのアイスコーヒーを作ってみてください🌺
来週はコメントでいただいた、軟水と硬水でアイスコーヒーを抽出した場合の違いを検証します。お楽しみに。 ...