How to Brew ハンドドリップ|メタルフィルターでのコーヒーの淹れ方

2017.02.14


コーヒーの抽出スタイルの代名詞ともなっているハンドドリップですが、人の手作業が入るため安定しにくく、奥の深いスタイルです。

ここでは THE COFFEESHOP で提供しているメタルフィルターでのハンドドリップレシピをご紹介いたします。

コーヒー淹れ方 ハンドドリップ メタル

湯をかけた瞬間に、コーヒー粉がモコモコ膨らみ香りが立ち込める瞬間、なんとも言えない至福の時間ですね。手先で抽出スピードをコントロールできるので、飲むのと同じくらいハンドドリップすることが好きだという方も多いです。

誰かにコーヒーを淹れてもらう場合は、その人自身が感じられるという理由からハンドドリップでお願いするという粋なスタイルでもあります。


用意するもの

コーヒー淹れ方 ハンドドリップ 器具

【準備する器具】

  • ドリッパー(素材は自由)
  • メタルフィルター
  • ケトル
  • スケール(秤)
  • ストップウォッチ(スマホでOK)
  • サーバー(カップに直接でもOK)
  • グラインダー

【材料:マグカップ1杯分】

  • コーヒー豆:20g
  • 挽き目:中粗挽き
  • お湯:300g

手順1、コーヒー豆を計量して挽く

コーヒー豆を計量する

コーヒー豆の挽き目参考

挽き目のサイズ感は画像を参考にしてみてください。ペーパーフィルター用よりもやや粗めです。あまり細かいとカップに微粉が落ちて、舌触りが良くなくなってしまうので、ご注意ください。

手順2、フィルターをドリッパーにセットし、コーヒー粉を入れる

コーヒー粉を入れる前に、フィルター、ドリッパー、サーバー(もしくはカップ)にお湯を通して温めておきましょう。(このとき使うお湯は、抽出分に使うお湯300gとは別です。)

メタルフィルターでのハンドドリップ
粉を入れたら(一番上の写真のように)秤に乗せ、ゼロリセットを押して準備完了です。ストップウォッチもこのタイミングで使えるようにしておきましょう。

手順3、抽出スタート 最初は『蒸らし』

コーヒードリップ蒸らし

ストップウォッチをスタート。と同時に、まず40gのお湯を注ぎます。粉全体にお湯が馴染むように、なおかつ手早く注ぐのがコツです。スタートから10秒以内を目安にしてください。

蒸らし工程

蒸らし時間は40秒です。

手順4、二投目以降のお湯は3〜5回に分けて注ぐ

ハンドドリップコーヒー手順4

40秒の蒸らしの後は3〜5回に分けてお湯を注ぎます。2分30秒から2分45秒の間に抽出が完了するようにコントロールしていきます。最初は難しいかもしれませんが、良質なコーヒー豆ならば、大きく失敗するということはほとんどありません。

ストップウォッチの経過時間とお湯の量

ストップウォッチをスタートさせてから、お湯を注いでいくタイミングは以下の通りです。お湯はフィルター内壁に直接かからないよう、中心付近に小さな円を描くように注ぎます。

ハンドドリップの注ぎ方

スタートから10秒以内:お湯40g

40秒から50秒まで:お湯40g追加

1分00秒から1分10秒まで:お湯40g追加

1分20秒から1分30秒まで:お湯60g追加

1分40秒から1分50秒まで:お湯60g追加

2分00秒から2分10秒まで:お湯60g追加

コーヒーが落ち切る寸前にドリッパーをサーバーから外して完成

手順補足:プロの技『タッピング』をキメる

メタルフィルターでのハンドドリップは、後半になるに連れてフィルターの目にコーヒー粉が詰まってきてしまうため、抽出速度が遅くなっていきます。

お湯を注いでいるのに、抽出液が出てくるスピードが遅いなと感じたら、『タッピング』という技を使ってみてください。

ハンドドリップタッピング

やり方はとっても簡単です。フィルターの縁を持ち、水平を保ったまま(あまり揺らさないように)数センチ持ち上げます。

ハンドドリップメタルフィルター仕上げ

そこから手を離して、ドリッパーに向かって自然に落下させます。

このタッピングは、重力を利用してフィルター内の湯だまりを強制的に押し出すための技です。抽出完了の目安時間である2分45秒までに出切らないかも、と感じたらぜひ使ってみてください。

サーバーからマグカップに注ぐ際は、よく混ぜてから

抽出したコーヒーは、上下で微妙に濃度が異なるため、カップに注ぐ際はよく混ぜてから注ぎましょう。直接カップに抽出した場合も同じです。

ハンドドリップで美味しく淹れるコツ

ハンドドリップに正解はあるようでないかもしれません。自分の好きなコーヒーになるよう、抽出スピード、湯量、ドリッパーの外すタイミングを変えながら、毎回変わるコーヒーの味を楽しんでみてください。抽出されたコーヒーを飲む頃には、きっと愛着のある一杯になっているはずです。

ハンドドリップで大事なことは、抽出時間を正確に守ることです。ハンドドリップは注ぐスピードによって抽出時間が変えられるという自由がある分、時間内に収めること、スピードを一定に保つことが美味しく淹れるためのポイントです!

正解がないから面白いハンドドリップ

今回抽出ガイドという形でハンドドリップをご紹介させていただきましたが、今回のレシピでコツを掴んだら、ぜひ実験的にいろいろ試してみてください。自分の好みがはっきり見えたり、豆の特徴を掴みやすくなってきますよ。

それでは、ハンドドリップで素敵なコーヒーブレイクをお過ごしください!

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