【コーヒー豆の保管、どうしてる?】劣化の原因を知るとコーヒー豆はもっと美味しく保存できる!

コーヒー豆を買って自宅で楽しんでいると「どうやって保存するのが一番いいんだろう?」と悩んだ経験、ありませんか?
冷蔵庫に入れた方がいい?袋はそのままでいい?賞味期限ってどれくらい持つの?
そんな素朴な疑問を解決するため、コーヒー豆の正しい保管・保存方法について、THE COFFEESHOPロースター・萩原がQ&A方式にてお答えします!
Q1|コーヒーの美味しさは“抽出技術”より“保存方法”で決まる?
A. これは本当の話ですね。どんなに上手に淹れたとしても、そもそもコーヒー豆の品質が落ちていれば、味はそれ以上によくなりません。
だからこそ、焙煎された豆はできれば2週間以内に飲みきるのが理想。挽いた豆であれば、もっと早く消費するのがベストです。
とはいえ、お仕事が忙しかったり、体調を崩してしまったりで、1週間で飲みきれないこともありますよね。
そんな時のために、保存の知識をしっかり身につけていただいて、出来るだけ最後まで美味しいコーヒーを楽しんでいただけたら嬉しいです。

Q2|酸味が強くなったのは保存環境のせい?
A. 「前より酸っぱくなった?」と感じたなら、それは豆の劣化かもしれません。
焙煎から時間が経つと、豆の風味は少しずつ失われていきます。とくに酸味が目立つようになるのは、ネガティブな酸化のサイン。
できるだけ適切な保存方法に切り替えるなど検討の価値ありです。
(※ちなみに「酸っぱくなる=酸化」という誤解もありますが、正しくは酸素と反応する化学変化が酸化です。)
Q3|保存の際、空気(酸化)以外に気をつけることは?
A. コーヒー豆保存の大敵は、空気(酸素)、水分、温度(高温)、光(紫外線)の4つです。
焙煎豆は多孔質といって、内部はスポンジのように細かい穴が空いており、湿気を吸収しやすく、風味が損なわれやすくなります。
また、温度が高ければ劣化のスピードもアップ。日光や蛍光灯の光にも要注意です。
水分を吸った焙煎豆は、本来のフレーバーが損なわれ、ネガティブな味やフレーバーが感じられるようになってしまいます。
また、コーヒー豆は酸素に触れることで酸化という現象が進み、いやな酸味が渋み、枯れたような香り出てしまうことも。
さらに、高温であれば高温であるほど、化学変化のスピードが上がるため、酸化や水分による劣化のスピードも早くなります。
温度と同じく、紫外線によっても劣化が進むため、太陽光や強い蛍光灯の光も大敵となります。
Q4|ジップ袋 vs 密閉容器(キャニスター):どっちがいいの?
A. それぞれの特徴を理解して、使い分けるのがおすすめです。
ジップ袋:空気をしっかり抜いて保存できるが、光は遮れない
密閉容器(キャニスター):光と空気を防げるが、容量が合わないと中に空気が残ってしまうことも
常温保存なら密閉容器、冷蔵庫など温度が安定した場所ならジップ袋でもOKです。
豆量が多く常温保管するときには保存缶。豆量が少なく冷蔵庫などで保管する場合にはジップ袋と、用途によって使い分けるのがオススメですね。
Q5|冷蔵・冷凍保存ってアリ?
A. 冷蔵庫や冷凍庫での保管は、低温で温度変化が少ないため劣化しづらく、2週間以上の長期保存をする場合には有効。
長期保存を考えているなら、冷凍保存はおすすめです。
ただし、湿気やニオイが移らないよう、しっかり密閉できる容器に入れることが重要になります。
室温と温度差が大きいと結露が起きる可能性があるため、取り出す際には注意しましょう。
Q6|豆から油がにじんできた…これって劣化?
A. コーヒー豆にはもともと油分が含まれています。この油分には香味成分が多く含まれていると言われており、身体に悪いものではありませんのでご安心ください。
ーヒー豆には油分が含まれており、香りのもとになる大事な成分でもあります。
深煎りの豆には最初から油分が出ていることもありますが、焙煎からかなり時間が経つと、酸化によって油も劣化してしまうことも。
見た目に油が浮いてきたら、なるべく早めに飲み切りましょう。

Q7|賞味期限の見分け方は?
A. コーヒーは嗜好品なので、飲んだときに美味しいと感じるかどうかが、まずは賞味期限の判断基準になると思います。
また、豆の表面の油分や、挽いたときの香りが弱くなってきたら、鮮度が落ちてきた証拠。
基本的には「焙煎後2週間以内」が美味しく楽しめる目安ですが、焙煎日と一緒に気にしてもらいたいのは〈開封日〉です。
コーヒー豆を長期保存するときは販売用の袋から保存容器に移すことが多いと思いますが、販売用のコーヒー豆袋は中がアルミ箔加工をされていたり、バルブがあったりと比較的品質を維持することに長けています。
そういった素材からコーヒー豆を保存容器に移した時豆の劣化は進行が早まるので、保存容器にはいつ容器に移したのかも記載しておくと、保存期間の目安も設定しやすいです。
意外と気が付きにくい開封日にも今後注意してみてください!
まとめ|保存方法を知れば、コーヒーはもっと美味しくなる
美味しいコーヒーは、美味しく“淹れる”だけでなく、美味しく“保つ”ことも大事。
豆の性質を知り、正しい保存を心がければ、最後の一杯まで風味豊かなコーヒーが楽しめます。
もしもっと知りたいことがあれば、SNSなどで気軽に質問してみてくださいね!
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納得のいくパッケージが仕上がりました!
田井さんには好評のインタビュー動画にも参加していただき、保存容器の素材別に味の劣化などを確認していったので、ご興味ありましたらぜひご覧ください!
WRITER
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Mayuka Jimbo
THE COFFEESHOPのMAGAZINEコンテンツ、オンライン担当。
スペシャルティコーヒーの知識だけでなく、レシピの改善や、抽出技術の向上にも日々取り組んでいる。
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