ホンジュラスCOE、グァテマラのコーヒーをお届け!BDS MAGAZINE vol.158(コーヒー定期便)

2020.06.29


多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験をお届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

6月24日出荷の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

BDS MAGAZINE vol.157(コーヒー定期便)

目次

  • ごあいさつ
  • 6月24日発送のコーヒー紹介
  • カッピングのニューノーマル
  • 次回発送予定

ごあいさつ

こんにちは!
6月から7月、8月にかけて、ニュークロップが続々入荷してきています!
新型コロナの影響もあって、遅れが生じているものもありますが、アフリカを中心に新鮮な生豆が揃い始めています。

この時期は、毎日のようにサンプル焙煎とカッピングの繰り返し。
みなさまに素晴らしい品質のコーヒーをお届けできるよう、吟味を重ねておりますので、どうぞ楽しみにお待ちくださいね!

それでは、BDS MAGAZINE 6月24日号、スタートです!

6月24日発送のコーヒー紹介

Honduras COE2019 #18 / El Roble

まずは中米ホンジュラス、贅沢にもCOE入賞ロットをご用意しました!

カップ・オブ・エクセレンス (COE) は、その年に収穫されたコーヒーの中から最高品質 (Top of Top) にのみ与えられる名誉ある称号で、中南米を中心に各国で開催されています。
国内予選を勝ち抜き、国際審査員による厳格なカップテストを経て「至高のコーヒー」として評価されたほんの僅かなコーヒーが、カップ・オブ・エクセレンスの称号を授与されます。

2019年の審査会より、インターネットオークションに掛けられるコーヒーは、87ポイント以上に格上げされ、ホンジュラスでは30ロットが2019年のカップ・オブ・エクセレンスに選出されました。

今回お届けするエル・ローブル農園の農園主であるローザ氏は、30年前に小さなコーヒー用地を入手、小さなパルパー1つで長年にわたり生産を続け、生産処理・品質改善に努めてきました。
標高1,550mのラバス市から20kmに位置し、30年間たゆまぬ努力と伴に、コーヒー生産を行っております。

彼の父は、彼にコーヒーを作るように教え、ローザ氏は家を建て、子供たちに教育を与え、彼は仕事の為に小さなトラックを買いました。

IHCAFEの勧告に従って年に2回の施肥を行い、完熟したチェリーのみを集荷、同日中にパルピングを行い、最後にコーヒーを汚さない様に、ソーラードライヤーを使用したクリーンな状態でコーヒーを乾燥させています。

カップ・オブ・エクセレンスは、彼らのコーヒーを良い価格で販売する方法として、コーヒー生産を継続するモチベーションとなっています。

今回お届けのロットは、中米で盛んに行われているハニープロセス。
一般的にハニープロセスのコーヒーは風味や甘さのバランスの良さが特徴ですが、今回のロットはそれ以上に様々な果実味を感じる複雑なフレーバーが印象的です。
ザクロやベリー、オレンジ、グレープフルーツ、ピーチやアプリコットなど、温度変化とともに目まぐるしく変わるフレーバーで、一杯で非常に満足感のあるコーヒーです。
とろみのある質感も素晴らしく、まさに中米ハニープロセスのトップオブトップと言えるでしょう。

【生産者】ローザ・ディマス・フネス・マシアス
【農園】エル・ローブル農園
【地域】ラ・ペニータ セバスチャン市 コマヤグア県
【品種】ミックス
【生産処理】ハニープロセス

Guatemala / La Bella

続いてはグアテマラより、品種指定のロットをご紹介!

ラ・ベイヤ農園は、首都のグアテマラシティ北東にあるラス・ミナス山脈地域に位置しています。
現オーナーのテオドロさんの祖父がこの土地で農園を始め、以来、ラ・ベイヤ農園は3世代、55年以上にわたってエンヘルハート家に受け継がれてきました。

農園名の「ラ・ベイヤ (La Bella) 」とはスペイン語で「美しい」という意味。
テオドロさんの祖父がこの場所に農園を作ろうと決めた理由の一つが、この場所が大変美しく、周辺環境も魅力的で神の恩恵を受けた場所だと感じたからだそうです。

当時、この地域ではコーヒー栽培が行われておらず、ラ・ベイヤはこの地域にできた最初のコーヒー農園でした。
同農園は細かい区画に分けられ管理されています。
テオドロさんは大変研究熱心で、区画ごとの土地と品種のマッチング、新たな品種への取り組み、この土地に合った生産処理方法の改良など、日々品質の向上に努めています。

今回お届けするのは、「ビジャサルチ」という品種のロット。
コーヒーの原種に近いブルボン種が突然変異してできた品種で、比較的小粒の見た目をしています。
もともとコスタリカにあるサルチ村で見つかったと言われており、それがそのまま品種名(Villa Sarchi=サルチ村)となりました。
低木で収穫しやすく、標高が高い場所での栽培に適しているため、明るくシャープな酸味が特徴的です。

グアテマラらしいまろやかなチョコレート感と、ビジャサルチらしいフルーティな酸。その両方を活かすような中煎りで仕上げました。
いつ飲んでも美味しい、バランスのとれたコーヒーです。
ぜひゆっくりとお楽しみください!

【生産者】テオドロ・エンヘルハート4世
【農園】ラ・ベイヤ
【地域】エル・プログレソ県 シエラ・デ・ラス・ミナス サン・アグスティン・アカサグアストラン
【標高】1,500〜1,630m
【品種】ビジャサルチ
【生産処理】フーリーウォッシュト/ソーラードライヤー内でのパティオで乾燥

カッピングのニューノーマル

「新しい生活様式」を指す、ニューノーマルという言葉。

このところ、ニュースや新聞などで頻繁に目にするようになりましたが、先日、世界最大のスペシャルティコーヒー団体であるSCA(Specialty Coffee Association)から、まさに「カッピングのニューノーマル」とも言える新しいカッピング・プロトコル(約束事)が発表になりました。
その内容は、以下のとおりです。

・各カッピング参加者にカッピングスプーンと個別のショットグラスを到着時に提供します。

・サンプルカップをカッピングテーブルに置きます。主催者が清潔なスプーンでコーヒーかすを取ります。

・スプーンを使って、カッピングボウルからサンプルを取り、ショットグラスに入れます。

・ショットグラスから直接味わう。スプーンは試飲には使用せず、サンプルを個々のカップに移すだけです。スプーンが口やコップに触れない。

・サンプルの間にショットグラスからコーヒーをすすぐために、お湯とダンプバケツを用意する。

・サンプルとサンプルの間に、お湯でショットグラスをすすぎます。

・繰り返します!スプーンはコーヒーをカップに移すのみに使います!

・カッピング中に交換が必要のため、バックアップスプーンとカップを充分に用意する。

・各カッピングセッションの間にカッピングテーブルの表面を消毒します。

(注釈:コーヒーは吐き捨ては行わないようにすること)

もともと以前行われていたカッピングは、同じカップに入ったコーヒーをそれぞれが自分のスプーンですくい、直接口につけて味をみる、というものでした。
それに比べてこの新しいプロトコルでは、カッピングボウル内のコーヒーに直接口に触れたスプーンが入らないようにすることでより衛生的にカッピングを行うことができます。
以前の方法に慣れている人からすると少しやりづらく、不便に感じるかもしれませんが、今後、この手法が「カッピングのニューノーマル」として広まっていくのだと思います。

より詳しい内容が見たい方は、以下のリンクからどうぞ。
https://sca.coffee/modified-protocol-pdfs

とはいえ、まだ当分はみんなでカッピングをする機会はなかなか作れそうもありません。
大勢でワイワイ集まってコーヒーの感想を話しあうカッピング会は、とても楽しいイベントなので、再開できる日が待ち遠しいですね。

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 7月8日(予定)

毎月2回お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けするコーヒー豆の定期便。
店舗で販売していない豆もお届けするので、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

その他コーヒー豆のご購入はこちら
→ http://os.thecoffeeshop.jp/fs/thecoffeeshop/c/beans

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