プロ視点で“外さない”コーヒーギフトの選び方|2つのポイントとパターンを把握しよう

コーヒーを贈る。
実は「好きそうだから」という理由だけで選ぶのは難しいジャンルだと思います。
コーヒーは“嗜好品”でありながら、普段飲むことが多い方には“生活の一部”でもあり、味の好みは人それぞれ。
飲むタイミングも、飲み方も、習慣のあり方も結構違います。
だからこそ、「どの基準で選べばハズさないか?」を少しだけ知っておくともっと楽しく選べるはず。
今回は「失敗しないコーヒーギフトの選び方」を深掘りして紹介していきます。
ポイント①|“味の好み”をどう読み取るか〜相手の好みをざっくり知ろう
まずは味の話です。
少しだけ専門的になりますが、そこまで難しいことはありません。
相手が好きそうな味を選ぶとき、THE COFFEESHOPでは「酸・甘さ・質感(ボディ)」を主軸にヒアリングしてご提案しています。
① 酸味が好き?苦手?
・酸が苦手 → 中煎り後半〜深煎り
・酸が好き → 浅煎り〜中煎り前半
ここは最重要ポイントになります。
器具ではなくコーヒー豆を贈りたい方は事前にチェックしていただくと、より相手に寄り添った内容で用意が可能です。
② 甘さはどんなタイプが好きか?
・チョコ系のずっしりした甘さ → 深煎り
・ハチミツのような優しい甘さ → 中煎り
・フルーツみたいな明るい甘さ → 浅煎り
重要なのは”甘さの質”であること。
とはいっても、甘さの種類の好みをはっきり認識している方は少ないので、この後ご紹介するタイプBに当てはまる場合は抑えておく。ような感覚で大丈夫です。
③ 質感(ボディ)の好み
・軽くてスッと飲める → ウォッシュド
・とろりと厚みがある → ナチュラル
・芳醇でワインのような存在感 → アナエロビックや特殊精製
精製が違うと、結構質感は変わります。
”さっぱりしたやつ”が好みならウォッシュド、”コクがあるやつ”ならナチュラルといった感じで分類すると、よりわかりやすいかもしれません。
ポイント②|次に、“相手はどんなコーヒー生活を送っているか”を把握
店頭でのギフトのご相談をいただく時、味の好みと同じくらい重要視していたのが「贈る方がどんなふうにコーヒーを飲んでいるか?」です。
経験上、大きく3つのタイプに分けて考えるとわかりやすいと思います。
タイプA|毎朝必ず飲む“生活の一部型”
・毎日必ず2杯以上は飲む
・自宅で淹れるのも好きだし、カフェを巡るのも好き
・コーヒーを飲むことで生活のスイッチを入れ替えてる印象がある
→この場合だと必ず抽出器具の1つや、マシンはご自宅にある方がほとんどなので、保存期間の長い豆のまま贈るのがベター。
コーヒー豆の種類はあまり遊ばずに選んだ方が失敗が少ないです。
中煎りで酸味も苦味も強くない、マイルドな雰囲気のコーヒーをおすすめします。
また、THE COFFEESHOPでは通年安定した味を楽しめる定番のブレンドもご用意しておりますので、ギフトボックスでプレゼントすると喜んでいただけると思います。
タイプB|趣味性が強い“こだわり型”
・抽出器具を複数持っている
・浅煎り〜深煎りまで幅広く楽しむ
・産地や精製方法など、比較的知識がある
→コーヒーを"淹れる"ことまで楽しんでいる方はまさにこのタイプだと思います。
特殊精製や限定ロットの豆を少量贈ると喜んでいただける可能性大。
抽出器具の種類(円錐ドリッパーなのかエアロプレスなのか)などが予めわかっている場合、ちょっとお高めのフィルターなどをセットしてあげるのもおすすめです。
個人的なおすすめは”Sibarist CONE FAST”というペーパーフィルター。
圧倒的にお湯抜けがはやいので、抽出を楽しむ方にはいつもと違う感覚が生まれるはずです。
円錐型・台形・平底など色んな形状のドリッパーに対応したフィルターを出している点もプレゼントとして活用しやすいと思います。
タイプC|家であまり淹れない“カフェや喫茶店利用型”
・器具は持っていない
・気分でカフェや喫茶店に立ち寄るのが好き
・色んなタイプのコーヒーを気軽に楽しんでいる
→カルチャー的な感覚でコーヒーを楽しんでいる方が多い傾向だと思います。
”特にどの種類が好きとかはないけど、コーヒーは好きなんだよね”といった方はまさにこのタイプ。
抽出器具は持っていない+アウトドアが好きな方が一定数いるイメージなので、ドリップバッグコーヒーがおすすめです。
器具なしにお湯とカップだけあれば美味しいコーヒーを淹れられる、気軽なギフトとして贈りやすいと思います。
カフェベースやチルドコーヒーなんかもおすすめですよ。
ここまで整理してみると、「結局選ぶべきもの、全然違うじゃん」と思っていただけると思います。
コーヒーギフト選びは、味の好みと飲み方が圧倒的に大事。
ただ贈る方との距離感によっては、”そんなこといちいち把握してないな”という方もいるはずです。
そんな時はドリップバッグコーヒー一択!
好みの味に絞って選ぶのもいいですが、少しずつ色んな味が楽しめる側面を利用して、あえてアソートでプレゼントすることがおすすめです。
コーヒーギフトの“正解”は、相手の生活の中に
ここまでお伝えしてきたように、コーヒーギフトで外さないために必要なのは、“専門的な知識”よりも“相手の生活に寄り添う視点”だと思います。
極端にいえば、どれだけ高価な豆でも、どれだけ珍しい器具でも、相手の生活動線に合っていなければ、その魅力は十分伝わらないかもしれません。
反対に使いやすさや飲むタイミング、好みの傾向などなど。
その人の“コーヒーの楽しみ方”を少しだけ豊かにするギフトを選べれば、価格帯に関係なく喜んでいただけるはず。
店頭スタッフをはじめ、THE COFFEESHOPがギフト相談で意識しているのは、この点になります。
・どんな1日の中でコーヒーを飲んでいるか?
・その人が“おいしい”と感じるポイントはどこにあるか?
・無理なく使える&続けられるアイテムか?
この3つの軸を丁寧に拾っていけば、相手が“嬉しい”と心から思ってくれるギフトが選びやすいと思います。
コーヒーは嗜好品でありながら、実は“生活のリズム”に関わっている部分。
だからこそ、ギフト選びの最終的な正解は「相手の生活に自然になじむこと」だと考えています。
ギフトのご相談はぜひ店頭で!
お気軽にスタッフまでお声がけください。
WRITER
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Mayuka Jimbo
THE COFFEESHOPのMAGAZINEコンテンツ、オンライン担当。
スペシャルティコーヒーの知識だけでなく、レシピの改善や、抽出技術の向上にも日々取り組んでいる。













