「コーヒーは農作物。どんな結果でも3年は生産者と向き合う。」ストーリーのあるコーヒーを輸入する【SYU・HA・RI COFFEE IMPORTERS】インタビュー第二弾!|みなさまからの質問返答編

SYU・HA・RI COFFEE IMPORTERS インタビュー第2弾!
今回は辻本さんと福島さんに、動画視聴者のみなさまから集まった質問へ返答いただきました。
インポーターになったきっかけや、多種多様なコーヒー業界のあれこれなど。
ぜひ動画と合わせて最後までご覧ください!
SYU・HA・RI COFFEE IMPORTERS
To connect producers with roasters
SYU・HA・RIでは、今まで出会ってきた信頼できる『生産者』にフォーカスを当てています。
コーヒー生豆には、それぞれの作り手の想いが込められており、たくさんのこだわりと努力の結晶の塊です。ストーリーを持った生豆を日本のロースターへ届け、生産者とロースターをつなげていくことが私たちの使命です。
ーSYU・HA・RI公式サイトより引用ー
質問① インポーターという仕事に就くまでの経歴を教えてください
辻本さん:有名コーヒーチェーン店でバリスタとして勤務し、店頭業務はもちろん、お客様へのセミナーなどを担当していました。
業務に就く中でコーヒーへの興味が深まると同時に、マニュアルに書いてあることだけではなく、実体験を伝えたいという思いから単身グアテマラへ移住し様々な農園との繋がりが生まれたこと、そこで出会った農園の魅力をもっと日本に伝えていきたいと思ったため、インポーターを目指しました。
日本に帰国後、インポーターとしての経験を積むために会社に所属、アメリカのインポータ代理店責任者としてキャリアをスタートし、その後独立しSYU・HA・RI COFFEE IMPORTERSを立ち上げた流れですね。
独立するってなった時に声をかけて、福島にも参加してもらいました。
萩原:その時はもう自身の店(warmth)を立ち上げてた?
福島さん:そうですね。
なのでSYU・HA・RIと同時並行で仕事をこなしていました。
辻元さん:インポーターの仕事って最初一人で立ち上げたんでなかなかタフだったんです。
特に金銭面は苦労したこともあって、SYU・HA・RIの立ち上げから参加してもらっても給与を支払えるか微妙でした。
なのでちょっと待つ期間を設けると同時に、warmthの立ち上げをやってもらった感じですね。
萩原:コーヒーの仕事をしたいってなった時に、みんなバリスタかロースターになりがちじゃないですか。
でもそこで輸入やろう!ってなったのが面白いですよね。
福島さんはインポーターやろうってなったきっかけあるんですか?
福島さん:辻元さんが声かけてくれたことが大きかったですね。
元々生豆の仕事に興味はあったんですけど、どうなればいいのかっていうか遠い世界の職種だと思っていたので声をかけてもらってからの決断は早かったです。
萩原:たしかに商社になろうとなったら大きい企業に就職することが一般的ですもんね。
そう考えると羨ましい環境だなと思います。
質問② 最近の特殊精製などについて、あり・なし含めてどのように考えていますか?
萩原:前回お話しした内容の中で”ウォッシュド過激派”といパワーワードが出たくらい、産地ならではのテロワールを大事にされているじゃないですか。
そんな中、最近の流行としてある特殊精製とかインフューズドについて、あり・なし含めてどう考えていますか?
辻本さん:まだまだコーヒー業界で生き続けたいのでノーコメントで!
と言いたいところなんですけど、そもそもあり・なしっていう観点はないです。
僕らは買わないですし正直あんまり飲まないですけど、生産者さん側の努力があってそういうマーケットがあるっていうことだけなので。
萩原:趣味趣向の問題もあるってことですよね。
福島さんも同じ感じですか?
福島さん:ですね。
生産者側の目線と液体としての評価のどこを切り取るのかって問題だと思っていて、そこを一色単にしてありかなしで考えると難しいかなと。
辻元さん:多様性ってことだと思いますね。
特殊精製を好むマーケットができたことで、逆にSYU・HA・RIがフォーカスされる要因にもなっているのかなと。
萩原:たしかに。
ポジショニングがはっきりとしている意味では魅力的に映りやすいですもんね。
萩原的にもあり・なしではなく需要に応えていく過程で必要になる時は使うといった感じです。
質問③ 生産者の方とのコミュニケーションについて
萩原:生産者の方へのフィードバックが活かされているなと感じるポイントはありますか?
また、どういった方法で改善方法を伝えていますか?改善が見られない時もありますか?という質問がきています。
辻元さん:基本的には次の年のカッピングと生豆の見た目(水分値など)で判断し生産者の方へ伝えています。
どんな結果でも3年くらいは一緒に頑張りますね。
すぐに改善が見えないとなっても、ハード面の改善を求めた場合は投資も必要なので、そこは僕らが待ちたいなって感じはあります。
出来上がった豆に対して許容する部分を持ち合わせつつ、前向きに話合うことが大事だと思いますね。
一連のやりとりが今後の関係性に大きく繋がってくることと、コーヒーは農作物であることを忘れずに、長い目でお付き合いできるよう意識しています
萩原:ロースターや消費者側の視点だと、ワンチャンスでダメだったら付き合いをやめるイメージで、もちろんそれもあると思うんですけど、人と人ていうお話がでた通り関係性を作る上で柔軟性を持って対応していくっていうのが大事なんですね。
辻元さん:マイクロロットのクオリティではないけど、悪くないなっていう時はボリュームロットして仕入れるために値段の交渉を行ったりもしますね。
萩原:なるほど。たしかに僕らもシングルオリジンで販売するのはちょっとなっていうのはブレンドにしたりするのでそれと同じ感じですね。
warmthは収穫日違いのロットを出したりしてますが、そこもインポーターとしての柔軟性を感じる部分だと思います。
福島さん:そうですね。
いいものだけを選ばないというか、毎年買っている生産者の方がいるので〈今年はこうだったよ〉っていうのを消費者の方にダイレクトに伝えたいっていうところです。
お客さんからの去年と比べてこんな感じだね。などフィードバックがあるのは面白いですね。
来年はどんな感じになるのか、ワクワク感もお客様と共有できますし、お客さんそれぞれに推しの生産者さんがいるので、そこが理想的だと思ってます。
萩原:ここまでは生産者さん側からの提示にどう応えていくかの話だったと思うんですけど、逆にインポーター側からの栽培方法や品種、味わいの要望を伝えることはあるんですか?
辻元さん:ウォッシュドのみで。と言いたいとこですが、初めて取引する所とは最初に要望を伝えるミーティングがあるんですよ。
どのくらい買うかとか、どういうロットが好きかとかを聞かれるので、基本的にはウォッシュドで綺麗で毎日飲めるコーヒーをメインに使っていることは伝えますし、エキゾチックなゲイシャとかレアバライティーも欲しいっていう要望をある程度伝えます。
そこから向こうが用意してくれたカップを取って実際に買い付けるかを決めますね。
萩原:たしかに生産者側もどういうコーヒーが需要があるのかわからないと始まらないですもんね。
辻元さん:ですね。だから今年から始めたコスタリカは最初は色々試して欲しいと農園から要望もあったのでウォッシュドではないものも沢山試しました。
その中でも僕らの場合は派手なロットへの評価が極端に消極的になるので、現地のカッパーとは全く違う点数をつけたりもして。
それはどうなの?ってところもあると思うんですけど、これは好きじゃないっていうのを伝えると、向こうも〈買わないんだ〉ってなるので。
そうなると初日は派手なロットが多かったのが、次の日のカッピングでは要望に合わせた焙煎とかオリジンをして用意してくれたりしますね。
実際にコスタリカのカッピングでも2日目の方が好みのものが多かったです。
萩原:それはすごい信頼できる生産者さんですね。
辻元さん:話し合いができるのはがいいですよね。
今年の出来の振り返りと、来年に向けてのミーティングはしっかり取るようにしてます。
萩原:そういう距離感で話し合いができるのがなんか意外でした。
辻元さん:僕らと取引があるところって農園も持ってて自分たちでもエクスポートしている会社さんが多いので、自社である程度完結できるっていうのは大きかもしれないです。
わざわざ現地のエクスポーターを挟んで農園側に要望を出すのは今のところやってないですね。
それで買わなかったらどうすんの?っていう問題もあるので。
だから僕が昔よく聞いたのは、大会とかに出場する方からの要望を聞いて作ったのに、あんまり上手くできなくて結局買われないとかもあったので、個人的にはそれはよくないんじゃないかと思ってます。
あとは僕らは農業のプロじゃないんで、そこはあんまり踏み込まないように意識してますね。
萩原:それすごく大事な視点ですね。
農業のプロじゃないっていうところで、どこまで踏み込むのかがすごく重要だと思います。
好みの部分はあると思いますけど、出てきたものをどう表現するのかを考えた方がいいかなと。
THE COFFEESHOP OFFICIAL YouTube Channel でもインタビュー動画を公開中!
今回はここまで!
インポーターのSYU・HA・RI:辻元さん・福島さんにお話しを伺いました。
こちらの内容は動画でも公開中です。
お二人の人柄もより感じていただけますので、ぜひ合わせてご確認ください!
次回はお二人のライフスタイルや今後の展望を伺っていきます。
WRITER
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Mayuka Jimbo
THE COFFEESHOPのMAGAZINEコンテンツ、オンライン担当。
スペシャルティコーヒーの知識だけでなく、レシピの改善や、抽出技術の向上にも日々取り組んでいる。
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