プロが教える!正しいコーヒー豆の保存の方法 (検証編:5日後)

2015.10.09
SHERE

THE COFFEESHOPが皆さんを代表して、最も良いコーヒー豆の保存方法を、様々な保存器具と保存条件で検証してみようと始めた企画ですが、今回からついに検証が始まります!今回は1回目のチェックポイントであり、1番の飲み頃、焙煎から5日経ったコーヒーをテイスティングしていきます。

前回の保存方法をおさらい

【焙煎直後のコーヒー豆って、実は美味しくない?!】でもお伝えしたように、焙煎直後はガスを多く放出しているため、抽出が上手くいかなかったり、味が落ち着いていないことがあります。5日目はガスの放出も落ち着き、味もしっかりとでるため、1番の飲み頃といえます。

検証を始める前に、まずは、前回決めた保存容器と保存場所を確認しておきましょう。

■保存容器

・クラフトバッグ

・ジップロック

・アルミチャック袋

・プラ製ボトル

・保存缶

・空気吸引保存缶

■保存場所

・クラフトバッグ、ジップロック:常温暗所、冷蔵庫、冷凍庫

・アルミチャック袋:常温、冷蔵庫

・プラスチック製ボトル:直射日光に当たる場所、常温暗所

・保存缶、空気吸引保存缶:常温暗所

検証スタート

検証方法は、粉に直接お湯を注ぎ、上澄みをテイスティングするカッピングという方法で行いました。また、どれがどのように保存されたかわからない、ブラインドの状態でカッピングを行いました。

比較1:ドライ(挽いた状態の香り)の強さ

この時点では、ほぼ横並びでした。若干ですが、直射日光に置いたプラスチック製ボトルと常温暗所のクラフトバッグの香りが弱い印象でしたが、比べてわかる程度のものでしたので、大きな差はありません。

比較2:味が損なわれていないか

味もほぼ横並びで、全体的に差はあまりでませんでした。どれも、比べればわかる程度のものです。

◎は劣化などは感じられず、フレーバーや甘さを十分に感じることができました。

◯は◎と比べると若干劣るかも、、というもので、そこまで劣化や欠点はありませんでした。

△のついた、クラフトバッグ(冷凍)と、プラスチック製ボトル(直射日光)は、フレーバーが弱く感じられましたが、

抜けてしまっているという程ではありませんでした。

カテゴリ別に比較

▶︎常温暗所で保存された素材別

1位 保存缶・空気吸引缶・アルミバッグ

4位 ジップロック・プラ製ボトル

6位 クラフトバッグ

ほぼ横並びですが、1位の保存缶と6位のクラフトバッグを比べると差は確実についていました。

▶︎クラフトバッグの保存場所別

1位 常温暗所

2位 冷蔵

3位 冷凍

そこまで差はありませんでしたが、常温が1番フレーバーを感じやすかったです。

▶︎ジップロックの保存場所別

1位 常温暗所・冷蔵

3位 冷凍

こちらも横並びですが、わずかに冷凍庫のものがフレーバー、甘さの弱さを感じました。

▶︎プラスチック製ボトルの保存場所別

1位 常温暗所

2位 直射日光

こちらも大差ではありませんが、差は確かにありました。直射日光の方がフレーバーが弱く感じられました。

検証結果のまとめ

・5日目ではそこまでフレーバーや味に差がでない

・直射日光は避けたほうが良い

・素材別の保存力では、保存缶=空気吸引缶=アルミバッグ>ジップロック=プラ製ボトル>クラフトバッグ

・保存場所では常温、冷蔵、冷凍の順で良い印象

さて、今回は焙煎後5日のコーヒーに対して検証を行いましたが、予想していたよりも容器ごとの差が少なく驚きました!ただし焙煎後5日で飲みきってしまおうと思うと、かなり早いスピードで消費することになります。実際には、買ってきたコーヒー豆を2週間程度で消費する方が多いのではないでしょうか?ということは、更に時間の経った次回の検証結果が、本当の意味での保存力の検証と言えるのかもしれませんね。

自宅にコーヒー豆をお持ちのみなさん、ぜひ今回の検証結果を参考にしてみてくださいね!

検証結果一覧

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