【デカフェ】おすすめの豆と淹れ方 安心でおいしいカフェインレスコーヒーを楽しもう
そもそもデカフェとは何か?カフェインレスコーヒーなどとの違いや処理方法、摂取することでのメリット・デメリットなどをご紹介していきます。
デカフェを美味しく飲んでいただくため、おすすめの豆、そして抽出レシピ(淹れ方・作り方)も載せておりますので、ぜひ最後までチェックしてください!
デカフェ・カフェインレス・ノンカフェインの違いはカフェインの量
コーヒーのみならず、緑茶や紅茶など、様々な飲み物で見かけるようになったデカフェ/カフェインレス飲料。コンビニでも手軽に購入できたり、健康意識の高まりもあってInstagramのタグ付けで検索してみると約8万件もの投稿がありました。
少し古いデータですが、2016年度のデカフェのコーヒー生豆輸入量はなんと3,024t。前年比をみても23%も増加しています。世界の市場でもコーヒー業界の10%をデカフェが占めるとされるなど、その需要の高さが伺えますね。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、まずはそれぞれ言葉の意味をみていきましょう。
それぞれカフェインの含有量などによる基準があり、意味合いが異なっています。
デカフェとは
本来カフェインが含まれるものから何らかの方法を用いてカフェインを減らしたもの。またはカフェインを減らす処理そのものを指す。
カフェインレスとは
『ごく少量のカフェインが含まれている』という意味。日本の場合、カフェインを90%以上除去したものを『カフェインレスコーヒー』と表示できる。
ノンカフェインとは
もともとカフェインを含まないもの。
コーヒーはもともとカフェインを含みますので、処理を施してカフェインを減らしたものは『デカフェ』か『カフェインレス』と呼ぶわけですね。
ちなみに、完全にノンカフェインのコーヒーを作ろうと、約10年ほど前からカフェインを含まないコーヒーノキの開発・育成が様々な企業・研究所で取り組まれていますが、いまだ実現には至っていません。
その開発には遺伝子組み替え技術が使われていたりするので、食の安心・安全といった観点からもまだまだ課題は多いようですね。
デカフェの作り方 体に悪いものは入っていない?
世界初となるデカフェ処理方法は、1906年ドイツで開発された有機溶媒抽出(ケミカルメソッド)というものでした。
安価に大量処理できるとされていましたが、この処理方法は、クロロホルムなどの薬品を用いるため、日本では流通が許可されていません。
日本で手に入るカフェインレスコーヒーは、ほとんどがこれからご紹介する2通りのデカフェ処理を施したもの。どちらも薬品不使用。安全性の高いデカフェ処理方法です。
ウォーター・メソッド(ウォーター・プロセス)
1941年に確立された処理方法で、水のみを使用しているため安全性が高いのが特徴です。
ざっくりした処理方法は…
生豆を水に浸し、カフェインを含む水溶性分をとりだす。
生豆から成分の溶け出した水溶液からカフェインのみ取り除く。
カフェインのみ取り出した水溶液に再度生豆を浸し、カフェインと一緒に溶け出したその他の成分を生豆に戻す。
また、世界で最も有名なデカフェ処理会社であるスイス・ウォーター®︎社では、『スイス・ウォーター®︎プロセス』と呼ばれる手法が用いられています。
その方法とは、あらかじめコーヒー生豆の成分からカフェインだけを除去した飽和水溶液を用意し、そこに生豆を何度も浸してカフェインのみを除去する、という手法。
より風味を損なわずにカフェインのみを除去できるとされています。
超臨界二酸化炭素法
1974年に確立された方法で、超臨界状態の二酸化炭素と水を使用して処理を行います。
超臨界とは、『液体と気体、両方の特性を兼ね備える特殊な状態』のこと。
通常では溶けにくい成分を溶かし出すことができる性質を持ちます。
二酸化炭素と水のみを使用するので、安全かつ短時間、風味の劣化をかなり抑えられる手法ですが、特別な設備が必要になるためコストも高くつく傾向に。
近年、日本でも処理技術を持つ施設が増え始めていますが、高コストゆえに流通量はそれほど多くありません。
適切なカフェインの摂取量 コーヒーを飲みすぎるとどうなるのか
様々な効果・効能が知られているカフェインですが、摂取にあたってはメリット・デメリットがあります。それぞれ見ていきましょう。
カフェイン摂取のメリット
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・覚醒作用(眠気覚ましや疲労抑制、計算・記憶力・運動能力の向上)
・血管拡張作用
・胃酸分泌促進作用
・交感神経を刺激することで発生する脂肪燃焼作用
など
カフェイン摂取のデメリット
-
・神経の興奮によるめまいや心拍数の増加(急激に過剰摂取した場合)
・不安・不眠症状などの精神的症状
・骨粗しょう症リスクの上昇(カルシウム摂取量が著しく低い人の場合)
・胎児・新生児への悪影響(WHOによると「まだ確定ではない」そうですが、国によっては妊婦のカフェイン摂取に厳しめな基準があるところも)
など
カフェイン摂取のメリット・デメリットは、有名なものから真偽のはっきりしないものまで、実にさまざま。古くは薬としても使用されていたコーヒーですので、いずれにしても色々な効果・効能があるのは間違いないようです。
また、カフェインによって身体が受ける影響は個人差があることもよく知られています。
ご自身の許有量をよく知ったうえで、体調のバランスをとるためにも、デカフェを選択する日があってもいいかもしれませんね。
THE COFFEESHOPで販売中 おすすめのデカフェ豆【Mexico/Decaf】
THE COFFEESHOPでは、下記のデカフェ(コーヒー豆)を販売しています。
メキシコ、チアパス州の79の農園によって収穫されたコーヒーを、Descamex社のマウンテン・ウォータープロセスによって99.9%ディカフェ処理されたロット。
Descamex社のディカフェ製法は、多くの有機認証を取得しており、科学的な薬品を一切使わない、100%ケミカルフリーで行われています。
※マウンテン・ウォータープロセスとは…
前述のスイス・ウォーター®︎プロセスと基本的に似た工程ですが、Descamex社では高山天然水を使って処理を行うために、マウンテン・ウォータープロセスと呼んでいます。
チョコレートやキャラメルのような甘さと、後味に香るシトラス系のフレーバーが特徴的。
しっかりとした質感がありながらも、重すぎず飲みやすい口当たりです。
おすすめのデカフェ豆を使ったおいしいコーヒーの作り方
上記、販売中のデカフェについて、おすすめの淹れ方をご紹介します。
メキシコ/デカフェでホットコーヒーを作る
▼用意するもの
・Aero Press(スタンダード方式)
・粉:20g ペーパーフィルター挽き
・お湯:280g 85℃(抽出用:200g、加水用:80g)
▼レシピ
・第1投:+100g(0:00-0:10)
・攪拌10回
・第2投:+100g(0:30-0:40)
・攪拌2回
・プレスで押しきる(1:00-1:30)
・+80g加水し完成
ホットでお飲みいただく場合は、フレーバーよりも甘さをしっかり出してあげると、デカフェ特有の香りを抑えながら美味しくお飲みいただけます。
低い温度のお湯を使用することが、美味しく淹れるポイントです。
メキシコ/デカフェでアイスコーヒーを作る
▼用意するもの
・Hand Drip(V60を使用)
・粉:25gペーパーフィルター挽き
・お湯:200g 94℃ 氷:6個
▼レシピ
・第1投:+30g(0:00-0:10)
・第2投:+40g(0:45-0:55)
・第3投:+50g(1:05-1:15)
・第4投:+80g(1:25-1:40)
・2:30までに落ちきり
アイスコーヒーになると、どうしても感じやすくなってしまう酸味を抑えながら、爽やかな飲み口になるようにレシピ作成をしました。
ペーパードリップならではの軽い口当たりと、後味にシトラス系の香りがほのかに感じられます。
成分をしっかり取り出すために、お湯はできるだけ沸かしたてのものを使用してください!
WRITER
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THE COFFEESHOP
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