【カップ・オブ・エクセレンス(COE)2026】世界が注目するコーヒー品評会!今年の注目は?

2026.01.08
SHERE

「カップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence、以下 COE)」。

世界最高峰のスペシャルティコーヒーを選び出す国際品評会として、スペシャルティ業界はもちろん世界中の生産者、ロースター、バイヤーがその動向を毎年注目しています。

今回はそもそもCOEとは何なのか?

THE COFFEESHOPの萩原が注目する開催国などを含めてご紹介します!

COE(カップ・オブ・エクセレンス)とは?

カップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence / COE)は、SCA(Specialty Coffee Association)が定める採点基準や評価基準をベースに運営される、世界最高峰のスペシャルティコーヒー品評会です。

評価はすべてSCAカッピングフォーム(100点満点)に基づいて、フレグランス(アロマ)・フレーバー・アフターテイスト・アシディティ・ボディ・バランス・スイートネス・クリーンカップ・オーバーオールといった各項目を、国際基準で細かく採点されます。

評価の結果として、最終スコア87点以上を獲得したロットのみが「入賞」として認定されますが、これはSCAが定義するスペシャルティコーヒー(80点以上)の中でも、さらに上位に位置づけられる品質レベルとして指標になります。

審査はすべてブラインドカッピングで行われ、生産者名・農園名・品種・精製方法といった情報は伏せられた状態で評価されます。
あくまで「カップの中身=味そのもの」だけが判断基準となる点も、SCAの品質評価思想と共通しています。

また、COEは単なるスコア付けに留まらず、
・テロワールの明確さ(原産地特性)
・クリーンカップの完成度
・欠点のなさと再現性
といった、SCAが重視する「長期的に価値のある品質」を鑑みて評価する品評会です。

ーCup of Excellence 公式サイトから引用ー

ご存知の方も多いと思いますが、COEはSCA(スペシャルティコーヒー協会)が運営するわけではありません。

SCA協会の理念や評価基準をもとにして、Cup of Excellenceという独立した運営体制になっています。

COE|2026年のスケジュール

各国開催スケジュール

〈中米〉

・ニカラグア:2026年5月4日〜14日

・エルサルバドル:2026年5月4日〜14日

・ホンジュラス:2026年5月12日〜6月5日

・コスタリカ:2026年5月18日〜29日

・グアテマラ:2026年5月25日〜6月4日

・メキシコ:2026年6月1日〜11日

〈アジア〉

・タイ:2026年6月8日〜18日

・インドネシア:2026年6月9日〜18日

〈開催時期未定〉

・ペルー

・ブラジル

有名生産国が並ぶ中、アジアでもタイの名前が上がるのが意外だった方も多いのではないでしょうか?

タイは国内消費量が多く、海外への輸出は少量のようですが、注目度の上がっている生産国の一つ。

アフリカのようなフルーティーな華やかさには若干届かないようですが、アジアのイメージであるアーシーな風味とは全く異なるコーヒーが多いようです。

では次にTHE COFFEESHOPロースター:萩原が注目する生産国をご紹介します!

萩原注目の生産地は?|中南米は引き続き、アジアにも注目株が

①Peru(ペルー)|COE開催未定

産地のポテンシャルの高さとしてかなり注目しています。

特徴は、高標高・小規模農家が多く点在していること。

アンデス山脈の斜面に広がる標高1,500〜2,000m級の農地で、小規模生産者が手作業中心の栽培を続けていて、品質管理も行き届く環境が多いため、結果としてクリーンカップに優れたコーヒーが生まれやすいとされています。

精製はウォッシュドが主流で、味わいは透明感のある酸・やさしい甘さ・ハーバルやシトラスを思わせる穏やかなフレーバーが中心。

派手さよりも日常的に飲み続けられるバランスの良さも、THE COFFEESHOP的には推すポイントの一つです。

丁寧でトラディショナルな精製をすることで、年々品評会での注目度も上がっている生産国です。

②Thai(タイ)|COE開催:2026年6月8日〜18日

前述した通り、アジアで近年注目を集めている生産国です。

主にチェンライやチェンマイ周辺の標高1,000〜1,500mの地域で、少数民族の小規模農家が生産を担っています。

北部山岳地帯を中心とした高品質化の進展が大きな後押しとなり、近年は品質向上のための発酵管理や精製技術が急速に発展。

ウォッシュドに加えてハニープロセスやアナエロビックなど多様な精製も増加しているようです。

味わいはやわらかな酸とクリーンな甘さ、トロピカルフルーツやフローラルのニュアンスが特徴的。

いつかTHE COFFEESHOPでもご紹介できたらと思います!

③Hondurasu(ホンジュラス)|COE開催:2026年5月12日〜6月5日

萩原が個人的にずっと好きな生産国の一つ。

国土の80%以上が山岳で、複数の主要生産地域で多種多様な品種が栽培されています。

近年気候変動もあり、コーヒーの生産が安定しない時期も続いていますが、農園をより高い標高地に構えたり、排水処理などの環境配慮も進んでいる国です。

味わいは酸味と甘さのバランスに優れ、クリーンで鮮やかなフレーバーが特徴。

近年は精製方法もウォッシュドだけでなく、ナチュラルやハニープロセスなど多様化が進み、発酵処理による香味の個性化にも力が入っています。

THE COFFEESHOPで取扱中|COE入賞ロット

現在はシングルオリジンではなく、シーズナルブレンドの〈January Mix 2026〉でCOE入賞ロットを使用しています。

January Mix 2026

華やかなフレーバーと、フルーティな甘さが続くオリジナルブレンドです。

メインに使用したのは、【Honduras/COE2025 #8 La Quebrada Pacas Washed】。

2025年のホンジュラスCOEで見事8位に輝いたプレミアムクロップを、贅沢にマンスリーミックスのメインに起用しました。

アップル系の明るいアシディティ、トロピカルフルーツのような甘さ、ラウンドで口の中に広がる質感と、実に素晴らしいクオリティを誇るカップです。

そこに、【Ethiopia / Banko Chelchele Washed】を追加。

エチオピアの高品質な生産地の代名詞ともいえるイルガチェフェから届いたウォッシュドプロセスのコーヒーで、実にフローラルなフレーバーを感じることができます。

ホンジュラス単体でも充分に明るいフレーバーがありますが、このエチオピアが加わることで、さらに華やかさをプラスしてくれます。

WRITER

Mayuka Jimbo

THE COFFEESHOPのMAGAZINEコンテンツ、オンライン担当。

スペシャルティコーヒーの知識だけでなく、レシピの改善や、抽出技術の向上にも日々取り組んでいる。

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