ホット or アイス?暑い国のコーヒーの飲み方いろいろ
本格的な夏に向け、THE COFFEESHOP ではアイスコーヒーの楽しみ方をいろいろと紹介してきましたが、日本より暑い国々では、どのようにコーヒータイムを楽しんでいるのでしょうか。調べてみました。
コーヒーの産地と消費量
アイスコーヒーのルーツに関しては諸説あるため触れませんが、コーヒーの飲み方として、気になるのは産地での飲み方です。
コーヒーの産地は年中暑い国が多く、そこでの飲み方を参考にすれば、夏の暑さ対策にもなるのでは?という安易な考えのもと、調査してみました。
以下、コーヒーの消費量が多い国と、コーヒーの生産量が多い国を羅列します。
コーヒーの消費量が多い国(2014年実績で多い順)
アメリカ、ブラジル、日本、ドイツ、イタリア、フランス、インドネシア、エチオピア、スペイン、イギリス、メキシコ、フィリピン、インド、ポーランド
コーヒーの生産量が多い国(2014年実績で多い順)
ブラジル、ベトナム、コロンビア、インドネシア、エチオピア、インド、ホンジュラス、ペルー、ウガンダ、メキシコ
コーヒーの消費量が多く、生産国としての規模が大きいのは、圧倒的にブラジル、次いでインドネシア、エチオピアとなっています。また、コーヒーのグレーディングより、コモディティより下のグレードのものは、出荷されずに現地消費されている可能性が高く、ここの消費量も考慮すると、ベトナム、コロンビアの消費量も相当なものと予想されます。
こんなに豊富な暑い国でのコーヒーレシピ
産地でのコーヒーの飲み方を中心に、世界のコーヒーレシピを調査してみました。
ブラジル Café com Leite (カフェ コン レイチ)
カフェコンレイチは、エスプレッソに泡立てた牛乳を入れたもの(日本で言うカプチーノ)。大量の砂糖を入れて楽しむ。
ブラジルでのコーヒーの楽しみ方ですが、エスプレッソにしてもドリップにしても、濃いめに淹れたデミタスをクイっと飲んで気分を変えるという楽しみ方が主流で、基本的にはアイスコーヒーの文化はなく、ホットコーヒーのみとなります。
砂糖の生産量も世界トップクラスなので、砂糖を入れるということも当たり前で、入れずに飲むとカフェの店員に不思議な顔をされるのだとか。
インドネシア Kopi(コピ)
Kopiというと、コーヒーファンなら思い浮かべる超高級ビーンズ Kopi Luwak(コピ ルアック)。Kopiはコーヒーを指し、Luwakはマレージャコウネコのことを指します。
さて、インドネシアのKopiですが、フィルターを使わないのが最大の特徴です。細かく挽いた豆をそのままグラスに入れ、砂糖を多めに投入。そこにお湯を注ぎよくかき混ぜ、蓋をして5分間抽出したら出来上がり。
沈んだ挽き豆を動かさないようにそっと上澄みだけ飲むのが流儀です。
ちなみに、インドネシアは水出しコーヒーも有名です。ダッチコーヒーの起源となる諸説のうち、最も有力な発祥地と言われています。
エチオピア Buna(ブナ、ブンナ)
エチオピアには伝統的なしきたりとしてのコーヒーセレモニーが存在します。コーヒーの生豆を洗い、焙煎し、挽き、抽出し、提供するという一連の流れで、客人をもてなします。
こちらも抽出方法が独特で、挽き豆と水を入れた陶器ポットを火にかけて抽出します。地域によっては、バター、塩、砂糖などが加えられることもあります。
ベトナム Caphe Trung(カフェ チュン)
ベトナムといえば、練乳入りのコーヒー(Caphe Nau da)が有名ですが、あえてご紹介したいのはカフェチュンことエッグコーヒーです。
ホットコーヒーに、卵の黄身と練乳と砂糖を混ぜて泡立てたものを入れて楽しみます。味はティラミスのようで、ドリンクというよりはデザート感覚。
ベトナムには、ヨーグルトコーヒーなるものもあり、こちらもデザート感覚で美味しいのだとか。
コロンビア Cafe Tinto(カフェ ティント)
カフェティントはブラックコーヒーを意味しますが、混ぜ物なしの苦いコーヒーという意味のブラックではなく、色が黒いというだけの意味となります。
作り方は、黒砂糖をお湯に溶かし、そこに細かく挽いたコーヒー豆を加え、一煮立ちして出来上がり。黒砂糖の風味がコーヒーの苦みとマッチして、芳ばしいドリンクとして楽しめます。
黒砂糖入りのコーヒーなら、われわれ日本人にも想像しやすい味ですね。
その他の国のコーヒーの楽しみ方
世界のコーヒーの楽しみ方を調べてみて、上記以外にも美味しそうだったものを紹介します。
香港 エンオウ茶
コーヒーとミルクティーを混ぜたもの。練乳や砂糖で甘くする。
イタリア カフェロマーノ
コーヒーにレモンスライスを投入。エスプレッソがメジャー。
沖縄 泡盛コーヒー割り
その名の通り、泡盛をコーヒーで割ったもの。インスタントコーヒーを使うのがメジャー。
まとめ
旅行の話題でよくあることですが、現地で美味しかったはずのものが、お土産で日本に持って帰ってきて食べたらそうでもなかったということがあります。これは、気候による感じ方の違いによるものです。
例えば、ハワイで食べるアサイーボウルは別格の美味さです。同じものを日本の冬に食べても、美味しいかも知れませんが違った感じ方になります。アサイーボウルは、ハワイのカラッとした暖かさが合う食べ物なのです。
コーヒーは暑い国で生産されている飲み物ですから、本来は夏の暑い日に温かいままで楽しむのが正解なのかも知れませんね。調べた国のうち、ほとんどが暑くてもホットコーヒーを楽しんでいる国でした。
次回は、実際に世界のレシピをTHE COFFEESHOP 取り扱いのビーンズで試飲してみたいと思います。
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