ウォッシュトコーヒーは焙煎後の見た目で判別できる

スペシャルティコーヒーの面白さは、『マイクロロット』という考え方によって、幅広いものになっています。
この考え方によって、産地の細分化が図れるだけでなく、生豆の生産処理でも生産者の腕の差を発揮することができるため、出来上がるコーヒーの味や風味に、様々な個性を持たせることが可能になっているのです。
今回は、ナチュラルプロセスのコーヒー豆と、ウォッシュトプロセスのコーヒー豆の、見た目と味の違いに触れてみたいと思います。
写真で見る|焙煎豆に現れる生産処理の違い
今回は生産処理による違いを目で見てみましょう。
下の写真は、どちらも ROAST WORKS で焙煎したエチオピア産のコーヒー豆です。
今回の内容とはそれますが、エチオピアのコーヒーは原生種(野生種)とされ、その数は数千種類あるといわれています。そのため、同じ農園から採取したコーヒーでも、豆の大きさにばらつきがあることが特徴になっています。
さて、写真ですが、二つの違いお分かりになるでしょうか。
上は、【 エチオピア – シャキソ・ナチュラル 】で、下が【 エチオピア – イルガチェフ・ゲデブ・フリィウォッシュト 】です。ウォッシュトプロセスの豆は、真ん中が白いですよね。
一粒ずつ並べて見てみましょう。
左側が【 エチオピア – イルガチェフ・ゲデブ・フリィウォッシュト 】です。センターカット(コーヒー豆の真ん中の割れ目)に白い繊維質が残っているのがわかります。
これはシルバースキンと呼ばれる、コーヒー豆を覆っている薄皮の残りです。覆っている部分は、生産処理の段階で剥がれ落ちますが、センターカットに挟まった部分は残ります。
このシルバースキンですが、ウォッシュトプロセスの豆の場合、焙煎後にも白く残り、ナチュラルプロセスの豆は、焙煎中に焼けてなくなってしまうことがほとんどです。
この差が何故生じるのかはわかりませんが、ウォッシュトプロセスを見分ける際は、センターカットに残った繊維質の色を見れば、見分けが付くということです。
同じ産地でも生産処理が異なると味もかなり変わる
コーヒーの味や風味を決める要因には、もちろん焙煎の仕方や抽出の仕方もありますが、生豆の持つポテンシャルも大きく影響します。さらには、収穫後の生産処理の方が大きく影響しています。
今回紹介した2つの銘柄は、同じエチオピア産ですが、生産処理が異なることで、キャラクターの違うコーヒーになっています。
【 エチオピア – シャキソ・ナチュラル 】
ベリーフレーバーと、ナチュラルならではの芳醇な香りが特徴。
【 エチオピア – イルガチェフ・ゲデフ・フリィウォッシュト 】
フローラルやレモンの爽やかなフレーバーと、ウォッシュトならではのクリーンカップが特徴。
まとめ
こうして写真で違いを見てみると、生産処理の差がとても分かりやすいですね。実は焙煎中にもちょっとした違いがあるので、これはまた後ほどご紹介できればと思います。
味の違いはぜひご自身の感覚で感じてみてください。スペシャルティコーヒーを楽しむ際は、生産処理で豆を選んでみるのも面白いのではないでしょうか。
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