自分で淹れる人だけが楽しめる コーヒーの3つの香り
本格的な喫茶店やコーヒーショップで提供されるスペシャルティコーヒーの香りは、言葉ではなんとも表せない素晴らしさがあります。
私たちが、コーヒーを美味しいと思うとき、その判断要素は、味よりも香りだと言われています。
ところで、コーヒーの香りには、4段階あるってご存知でしたか?
プロによって提供されたコーヒーを楽しむ時間も素晴らしいものですが、コーヒーの香りを本気で楽しみたいのであれば、自分で淹れてみることをおすすめします。
そもそもコーヒーの香りって
コーヒーには、1000種類を超える成分が含まれると言われています。
そのうち、『香り』として感じるものは、600以上とも800以上とも言われています。
コーヒーのあの魅力的な香りは、これらが複雑に反応しあって出来上がるものであり、それゆえ言葉での表現が非常に難しいものなのです。
ちなみに、コーヒーの香り成分は、まだ完全には解明されていません。
私たちの脳は、複雑さやミステリアスな不可解さ、などを魅力的な香りとして感じているのかも知れませんね。
コーヒーの香りは4段階あります
コーヒーの香りは、加工工程において、4段階楽しむことができます。
第1段階 コーヒー生豆の香り
これは近所にロースターなどの生豆を扱うお店がないと、楽しむことはできません。
コーヒーの生豆は、いわゆるコーヒーと言われて思い浮かべる芳ばしい香りとは異なります。
植物の種を乾燥させたものなので、当たり前なんですが、植物的な青臭い香りがします。
第2段階 焙煎豆を挽いた瞬間の香り
THE COFFEESHOP での焙煎工程は、こちらの記事をご参照ください。
青臭かったコーヒー豆は、焙煎することによって、その風味が最大限引き出されます。
そして、焙煎されたコーヒー豆が、最も香りを放つ瞬間。それが、ミルなどで粉砕したときです。
焙煎豆は、揮発性の香り成分を多く含むため、それが一気に放出されるわけです。
第3段階 コーヒーを淹れる香り
挽いた豆にゆっくりとお湯を注ぐ。その瞬間からコーヒーの香りは第3段階に入ります。
お湯によってほぐれるように舞いだしてくるコーヒーの香りは、蒸気とともに空間中に漂い、私たちをなんとも良い気分にさせてくれます。
そして、提供されたカップに顔を近づけ、ふわっと香ってみる。その瞬間は、まさに時間が止まったような感覚になります。
第4段階 カップに注ぎ一口目を運んだときの香り
コーヒーの香りを楽しむ最後の段階。それが、口に入れた瞬間です。
ひとくち運んだ瞬間に、鼻に通り抜ける香り。『フーレーバーホイール』を用いて、バリスタがコーヒーの風味を表現するのは、このときの香りについて表現しています。
フレーバーホイールについては、また別の機会に書きたいと思いますが、例えば、『ダークチョコレートやレーズン、ローステッドアーモンドの風味。』などと表現します。
だからオススメしたいコーヒー独り立ち
提供されたコーヒーを楽しむということは、香りの楽しみでいうと、第3段階と第4段階を楽しむことになります。
お気に入りのコーヒーショップで過ごす時間は、その時間や空間そのものに魅力がありますが、コーヒーの香りを楽しむという意味で、もったいないのは第2段階を逃してしまう事です。
以前のエントリー『 コーヒーミルをすすめる本当の理由と今すぐ使えるコーヒーミルの選び方! 』でもお伝えした通り、挽きたてのコーヒーは味も香りも抜群です。
焙煎豆を挽いた瞬間の香り、コーヒーを淹れる香り、カップに注ぎ一口目を運んだときの香り。
この3つの香りは、自宅で自分で豆を挽くところからできる人のみが味わう事ができる贅沢なのです。
ぜひ、ご自宅で焙煎豆を挽くところからチャレンジして、コーヒーの香りを贅沢に楽しんでください。
WRITER
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THE COFFEESHOP
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