「ん?イマイチ?」と思ったコーヒー豆、抽出方法で味も香りも変わります!美味しくするための3つのコツを伝授!

せっかく買ったコーヒー豆をご自宅で淹れた時、「ん?イマイチ?」と思ったことはありませんか?
お家でコーヒーを淹れることに慣れてきた方こそ、いつもと同じ抽出だと味が決まらないなと感じるシーンも多いと思います。
そこで今回は、ハンドドリップの定番〈ペーパーフィルター抽出〉をおさらいしつつ、イマイチと感じたコーヒーをより美味しく抽出できる方法をご紹介します!
ペーパーフィルター抽出の特徴おさらい
お家コーヒーで一番手軽に始められるハンドドリップの〈ペーパーフィルター抽出〉。
どなたでも始めやすい器具だからこそ、仕上がるコーヒーの味の特徴などを知っておくと、よりレシピの修正などにも役立ちます。
大きく2つの特徴を挙げるので、確認してみてください!
ペーパーフィルター抽出の特徴|オイル分がろ過される
コーヒーのオイル分がペーパーフィルターによってろ過されるため、味全体がさらっとした軽めの印象に仕上がる傾向に。
クリアな味わいでフレーバーや酸の質がわかりやすく、特に浅煎り〜中煎りを抽出した際にその特徴を顕著に感じます。
雑味を少なくするという利点がある一方で、コンプレックスな味わいのコーヒー豆を抽出する際はフラットな味わいに感じやすくなる側面もあるため、コーヒー豆の持つ味わいにどんな特徴があるのか、把握してくことも重要です。
とはいえ使い勝手がいいので、ペーパーフィルターの使用はそのままに、ドリッパーを円錐型と平底型などで使い分けることもおすすめだと思います。

平底型のドリッパーは粉の層が薄いため、比較的丸みのあるシンプルな味わいが抽出しやすいです。
円錐型は粉の層が厚くなるため、粉とお湯が触れ合う時間も総体的に長くなり、よりコンプレックスな味を取り出しやすくなります。
ペーパーフィルター抽出の特徴|微粉をしっかり吸着する
上記のオイル分と重なる部分ではありますが、微粉の混入を防ぎ口当たりを軽くする、豆本来のクリーンカップな印象を取り出しやすくなります。
微粉がコーヒーの液体中に混入しにくくなることで、後味のザラつきなどを感じにくく、購入から日にちが経ってしまった豆を抽出する際には大きな利点にも。
微粉を吸着する分、抽出後半のお湯抜けに影響があるため、使用する粉は中挽き〜粗挽きまでに設定することが一般的です。
それではペーパーフィルターの特徴をおさらいしたところで、「ん?イマイチ?」と思った際に変えてみていただきたいポイントをご紹介します。
今回は抽出方法や使用するツールを変更することで対応できる改善策になるので、ペーパーフィルターの抽出はそのままに、レシピ修正だけで味わいを調整したい場合は下記をご覧ください!
改善方法①|コーヒーオイルが入る抽出方法へ変更する
ペーパーフィルターで何か味わいに物足りなさを感じた時や、酸に尖りを感じた時は、オイル分も一緒に抽出できる方法に変更することがおすすめです。
オイル分を抽出することで、味わいに丸みを感じやすくなり、ボリュームも大きくなる傾向が強いので、味は大幅に変えられると思います。
以下に具体的な抽出方法をご紹介するので、参考になれば嬉しいです!
フレンチプレス
コーヒーオイル分を抽出できる方法の代表格『フレンチプレス』。
紅茶を淹れるイメージが多いと思いますが、本来はコーヒーを抽出する器具として開発されたものなんです。
お湯と粉を漬けておくだけの浸漬式になるので、抽出の失敗が少なく安定したコーヒーを抽出し続けることができます。

おすすめ抽出レシピ
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粉:22g(粗挽き)
お湯:300ml
0'00"〜0'15" お湯を150ml注ぎ、0'30"になるまで蒸らす
0'30"〜0'45" さらにお湯を150ml注ぐ
4'00" プランジャーを押し下げて完成!
※カップに注ぐ時は茶漉しなどを使用するのがおすすめです
※浅煎りの場合は蓋をせずに4分置くことで、より味わいのボリュームが増し甘さのあるコーヒーに仕上がります
メタル(メッシュ)フィルター
ハンドドリップという抽出方法を変えたくない時は、使用するフィルターを変更することがおすすめです。
ステンレスなどの金属などで作られたメタルフィルターや、メッシュ素材のフィルターは、フレンチプレス同様コーヒーのオイル分は含みつつ、レシピをそのまま応用することができます。
1つ注意点として挙げるとすると、使用する挽き目に関して。
ペーパーフィルター使用時と同じ挽き目にしてしまうと、細かい粉が液体に移り口当たりがざらついてしまうので、少し粉を粗くして抽出時間を30秒ほど長くとってみてください。

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かなり目の細かいメッシュフィルターで、繰り返し使用できるおすすめの商品です!
商品使用が気になる方は、下記のマガジンもどうぞ。
②さらに見直すポイントは「湯温」と「湯量」
抽出方法を変えても改善しない場合は、「湯温」と「湯量」のついても見直してみてください。
【湯温】味に角があり苦味やえぐみを感じる場合は湯温を下げてみる
抽出したコーヒーが後味に苦味やえぐみを強く感じる場合、成分を取り出しすぎる〈過抽出〉になっている可能性が高いです。
一般的に使用するお湯が高温であればあるほど、コーヒー成分の溶け出しも促進されるので、湯温を低くして成分の溶け出す量を減らしてみましょう。
いつも沸かしたてのお湯を使用している場合、沸騰後に蓋をあけて1分程度おいてから抽出を始めてみてください。
普段よりまろやかで、少し軽い味わいのコーヒーが出来上がるはずです。
【湯量】味が濃い!と感じたらお湯を足してみる
上記と少し混同しますが、この場合は苦味やえぐみだけではなく、酸味の印象も強い時の調整方法です。
味全体の濃度を薄くするため、抽出後のコーヒーに少量のお湯を加えてみてください。
ポイントは”自分の思っているよりもかなり少ない量を加水して味を整える”こと。
一気に20ml加えるのではなく、スプーン1/2杯程度からの加水を心がけてもらうと、入れ過ぎを防止できると思います。
また、コーヒーの抽出レシピを加水ありきで考えることもできます。
調整方法やポイントをさらに知りたい方は、下記の動画もご覧ください!
【ミルクの力を借りる】アレンジコーヒーへの変更も1つの手
上記の方法を試しても、何もしっくりこない!となってしまった場合、ブラックコーヒーではなくアレンジコーヒー用の豆として使っていただくのも1つの手だと思います。
元も子もないじゃないか。と思う方もいらっしゃると思うのですが、ブラックで感じたイマイチな味が、ミルクと合わせることでいいアクセントに感じるパターンが結構あるんです。
浅煎りや深煎りの焙煎度を問わず、相性のよさはたくさんあるので、ぜひ試してみてください。
個人的におすすめなのは、抽出したコーヒーにミルクを加える方法ではなく、抽出自体を牛乳や豆乳、アーモンドミルクなどで行う〈ミルクブリュー〉。
水出しコーヒーと同じ容量で仕込み、好みに合わせて温めてもらうと、少しリッチなコーヒー牛乳を楽しむことができます。
詳しい作り方は下記の動画をご確認ください!
抽出方法で味わいはガラっと変えられる|コーヒー豆 に合った抽出レシピの楽しみ方
ここまで、イマイチだなと思ったコーヒー豆に対する対策をご紹介しました。
コーヒー豆をご購入いただく際に、しっかりヒアリングと提案をしてくれるお店で購入することが一番だと思うのですが、プレゼントでの頂き物や、オンラインで買った時に少しでも失敗した…と思う回数が少なくなればいいなと思っています。
THE COFFEESHOPでは店頭購入時のヒアリングはもちろん、オンラインストアで購入の際に自分の好みでコーヒー豆を検索できる〈BEANS NAVI〉を展開中です。
ご購入前にお問い合わせフォームからご相談をいただくことも可能なので、ぜひご活用ください!

WRITER
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Mayuka Jimbo
THE COFFEESHOPバリスタ・ストアサブマネージャー。
富ヶ谷のロースタリーROAST WORKSにてドリンクを提供。フードペアリング担当。レシピの改善や、抽出技術の向上に日々取り組んでいる。
毎週日曜8:45〜はInstagramとYouTubeで15分間のライブ配信中!
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