How to Brew エアロプレス|コーヒー淹れ方ガイド
2017.02.04
使いこなせば最強に頼もしいコーヒー抽出ツール【エアロプレス】。注射器のような形状が印象的なこのツールで淹れたコーヒーは、酸味と甘みのバランスが良く、スッキリした後味になります。
当ショップスタッフも愛用しているエアロプレス。お店の味をご自宅で再現できる抽出レシピをご紹介します。
用意するもの

準備する器具
- エアロプレス本体一式
- パドル
- 漏斗(プレス時の受け用)
- 専用フィルター
- ケトル
- カップ
- スケール(秤)
- ストップウォッチ(スマホでOK)
- グラインダー
材料(マグカップ1杯分)
- コーヒー豆:20g
- 挽目:中粗挽き(メタルフィルター)中挽き(ペーパーフィルター)
- 抽出用のお湯200g
- 調整用のお湯90g
手順1、コーヒー豆を計量して挽く
挽き目の目安は写真を参考にしてください。メタルフィルターを用いる場合は中粗挽き(上の写真)。ペーパーフィルターを用いる場合はそれよりもやや細かく、中挽きくらいに仕上げるのがポイントです。
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→ エアロプレス レシピ考察|豆の挽き目とコーヒーの風味
手順2、挽いたコーヒー粉をエアロプレスに入れる
今回ご紹介するのは安定した抽出ができるインバート式という淹れ方。
本体(チャンバーとプランジャー)を組み立てて、逆さまにした状態で粉を入れます。このとき、プランジャーの入りが浅いとお湯が漏れてしまい、逆にあまり深くまでセットしてしまうと、お湯が入りきらないので注意しましょう。
コーヒー粉を入れたら、秤の上に乗せてゼロリセットしておきます。
手順3、フィルターをお湯で濡らす
フィルターを蓋にセットし、少量のお湯をかけておきましょう。フィルターを温めると同時に、表面張力で蓋にしっかり張り付かせる効果があります。
メタルフィルターを使用する場合、フィルターの向きは文字の書いている面が上を向くようにセットします。
手順4、最初のお湯を注ぐ(100g)
一通り準備ができたので、ここから抽出工程に入ります。抽出に使用するお湯は全部で290gですが、余裕を持って400g以上沸かしておきましょう。
お湯は3回に分けて使用します。100g、100g、90gの順番です。
ストップウォッチをスタートし、まず100gのお湯を注ぎます。
手順5、パドルで10回撹拌する
コーヒー粉とお湯をしっかり馴染ませる為、エアロプレス付属のパドルで10回撹拌します。時間をかけず、優しく手早く混ぜるのがポイント。
ここまでの目安時間は30秒以内です。
手順6、2回目のお湯を注ぎ(100g)フィルターをセット
2回目のお湯を注ぎます。最初に入れたお湯と合わせて200gになるように手早く注ぎます。
フィルターをセットした蓋を装着します。スクリューロックになっているので、しっかり閉めましょう。
ストップウォッチをスタートしてから、ここまで1分以内に完了してください。
手順7、逆さまにして押し出す
スタートから1分が経過したら、エアロプレスを逆さまにしてカップに乗せ、プランジャーを押して中身を押し出していきます。
押し出す速度は、一定に保ち、途中で早くしたり緩めたりしないことがポイントです。30秒ちょうどを目安に押し切れるようコントロールできるとGood。空気の漏れる音がしたら、押し切れた合図です。
手順8、残りのお湯(90g)を注ぐ
最後のお湯90gはカップに注ぎ足し、エアロプレスから抽出したコーヒーの濃度を調節します。
お好みで湯量を調整しても大丈夫です。
お湯を注ぎ終えたら、濃さが均一になるようにスプーンで軽く混ぜて出来上がり。
美味しく淹れるためには
エアロプレスで美味しく淹れるコツは、プランジャーを一定のスピードで押し切ることです。このスピードが一定に保てると、中の圧力が一定になり、美味しく仕上がります。
また、手順が多いので、抽出に慣れる必要があります。
慣れてくると好みの味にコントロールできるようになる抽出器具ですので、抽出時間、湯量、押し切るタイミングなどを変えながら、自分好みのコーヒーを楽しんでみてください。
今回のレシピは、ペーパーフィルター・メタルフィルターのどちらでも安定して抽出ができますが、仕上がりの風味は特徴が異なります。メタルフィルターの方がよりオイル分が抽出でき、質感とフレーバーがリッチに入りますので、ぜひお試しください!
習得すれば強力な飛び道具になること間違いなし
味や操作が特徴的なエアロプレスをマスターできれば、時間のない朝やゴミを出したくない旅先など、色々なところで活躍してくれること間違いなしです。
それでは、エアロプレスで素敵なコーヒーブレイクをお過ごしください!
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