コーヒープレスとは|使い方とおすすめ3タイプの特徴・違いについて(フレンチプレス、エアロプレス、アメリカンプレス)

2019.04.25


コーヒーの美味しさを簡単に引き出すことが出来る抽出器具【コーヒープレス】。フレンチプレスやエアロプレスなど、いくつかのタイプが存在し、特徴も様々。今回の記事では、THE COFFEESHOPの店頭でも使用している3タイプについて、それぞれの特徴や使い方についてまとめていこうと思います。

コーヒープレス使い方おすすめ特徴

コーヒープレスとは|おすすめはこの3つ

今回ご紹介するのは、THE COFFEESHOP店頭でも使用しているこちらの3つのコーヒープレスです。それぞれ出来上がるコーヒーには個性・特徴があり、かつおしゃれなのがいいですね。

▼フレンチプレス

フレンチプレス コーヒー 淹れ方

▼エアロプレス

コーヒー淹れ方 エアロプレス

▼アメリカンプレス

アメリカンプレス コーヒー器具

どれも操作は簡単なので、初心者の方でも美味しいコーヒーを淹れることができます。

初心者でも簡単!コーヒープレスの基本的な使い方

3つのコーヒープレスの特徴についてお伝えする前に、プレスという抽出方法そのものの特徴について簡単におさらいしておきましょう。

コーヒーの抽出方法には大きく2種類。『浸漬法(しんしほう)』と『透過法(とうかほう)』があります。

ざっくり言うと、コーヒーの挽き豆をお湯に浸し漬けて抽出する方法が『浸漬法』。お湯を注ぎ通して抽出する方法が『透過法』です。

プレスでの抽出は『浸漬法』

コーヒープレスを用いての抽出は、プレス容器内に豆を入れ、そこにお湯を投入して一定時間抽出した後、フィルターで濾すというものなので、『浸漬法』にあたります。

↑ お湯に浸して抽出するので『浸漬法』

↑ ハンドドリップはお湯を通すので『透過法』

オイル分まで丸っと味わう コーヒープレスの王道「フレンチプレス」

ではここからは、タイプ別に使い方と特徴についてお伝えしていきます。まずは、コーヒープレスの王道ともいえる「フレンチプレス」です。

フレンチプレスは、1929年にイタリア人デザイナーによって作られたそうです。(原型となる技術は、おそらくフランス発祥なのではないかと言われています。)

別名「コーヒープランジャー」や「プレスポット」とも呼びますね。

↑ フレンチプレスのプランジャー。(右にちょっと写っているのはアメリカンプレスのプランジャー。)

フレンチプレス最大の特徴は、お湯を入れたら一定時間放置すればいいだけの超簡単な抽出方法。

お湯を注ぐスピードや量の調整にテクニックが必要なハンドドリップと比べて、だれが淹れても安定して同じ味になりやすいというメリットがあります。

コーヒーの挽き豆をお湯に浸して抽出するので、コーヒーの成分がまるっと抽出されます。コーヒーのボディ感を楽しみたい場合には特におすすめのプレスです。

抽出した後に、豆を下に押し下げるという構造から、コーヒーのオイル分がカップに残りやすいため、重厚な舌触りも特徴的です。

フレンチプレスの使い方|分量と抽出方法

▼材料(マグカップ1杯分)

  • コーヒー豆:18g
  • 挽目:粗挽き
  • お湯:300g

▼抽出手順

  • 豆を測り、ミルで挽く
  • 挽き豆をプレス容器に入れる
  • お湯を半分入れタイマーを4分にセットしてスタート
  • 30秒蒸らす
  • 残りのお湯を入れる
  • タイマーが鳴ったらプランジャーをゆっくり押し沈める
  • カップに移して完成

▼お手入れ方法

  • 底に残った豆を捨てる
  • 水ですすいで豆を落とす
  • 食器用洗剤をプレス容器に入れ、プランジャーを軽く数回上下する
  • 水でよくすすぐ
  • 乾かす

フレンチプレスでのコーヒー抽出レシピ詳細はこちら
→ How to Brew フレンチプレス|コーヒー淹れ方ガイド

本格派のコーヒーが手早くできる「エアロプレス」

続いてはこちら。手早い操作で本格的なコーヒーが淹れられる便利アイテム「エアロプレス」です。

エアロプレスは、2005年に発売された器具なので、比較的新しい、とはいえもうすぐ15周年を迎えるロングセラー商品ですね。

特徴は、空気圧を使って手早くコーヒーを抽出できるという点。また、フレンチプレスのようにいろいろなサイズ展開があるわけではなく、1杯分に特化している点も特徴です。

短時間で抽出するため、甘さと酸味のバランスが良く、スッキリとした仕上がりになります。華やかなフレーバーで明るい酸味を楽しみたい銘柄には特におすすめのコーヒープレスです。

フィルターが変えられる点もエアロプレスならではのポイント。クリアな仕上がりにしたい場合にはペーパーを。舌触りを楽しみたいのであればメタルフィルターを。上手く使い分けて楽しんでください。

エアロプレスの使い方|分量と抽出方法

▼材料(マグカップ1杯分)

  • コーヒー豆:20g
  • 挽目:中粗挽き
  • 抽出用のお湯200g
  • 調整用のお湯90g

▼抽出手順(倒立式)

  • 豆を測り、ミルで挽く
  • 挽き豆をプレス容器に入れる
  • お湯を100g入れタイマーを1分にセットしてスタート
  • パドルで撹拌する
  • 30秒経過したらお湯100gを追加する
  • フィルターをセットする
  • タイマーが鳴ったらカップに乗せてプランジャーを押す
  • お湯90gをカップに追加して完成

▼お手入れ方法

  • 底に残った豆を捨てる
  • 水ですすいで豆を落とす
  • 食器用洗剤でプレス容器とプランジャーおよびその他パーツを洗う
  • 水でよくすすぐ
  • 乾かす

エアロプレスでのコーヒー抽出レシピ詳細はこちら
→ How to Brew エアロプレス|コーヒー淹れ方ガイド

断トツおしゃれな高級器具「アメリカンプレス」

続いてはこちら。おしゃれ度No.1の「アメリカンプレス」。
前述の2つとの違いは、挽き豆がお湯の中で踊らないこと。プランジャーと一体になったケースに、挽き豆を閉じ込めた状態で浸漬抽出するという、特殊な構造です。

アメリカンプレスコーヒーはおしゃれ

アメリカンプレスで抽出したコーヒーは、ボディ感がしっかりしていて、オイル分からなる滑らかな舌触りが特徴。

フレンチプレスで淹れたときの重厚感を感じさせながらも、構造上、カップに微粉が残りにくいため、クリアな質感になります。

本体価格が少々お高いことがネックではありますが、道具から入ることでテンションが上がるという方にはダントツのおすすめコーヒープレスです。

アメリカンプレスの使い方|分量と抽出方法

▼材料(マグカップ1杯分)

  • コーヒー豆:20g
  • 挽き目:中挽き
  • 湯量:300ml

▼抽出手順

  • 豆を測り、ミルで挽く
  • 挽き豆をプランジャー一体型のケースに入れる
  • プレス容器にお湯を入れ、上記ケースをセット
  • ケースが十分にお湯に浸かる位置まで下ろしてタイマースタート
  • 70秒経過したら、そこから50秒かけてプランジャーを押し切る
  • カップに移して完成

▼お手入れ方法

  • ケース内の豆を捨てる
  • 水ですすいで豆を落とす
  • 食器用洗剤でプレス容器とプランジャーおよびその他パーツを洗う
  • 水でよくすすぐ
  • 乾かす

アメリカンプレスでのコーヒー抽出レシピ詳細はこちら
→ アメリカンプレス コーヒー抽出レシピ作成

まとめ

以上、コーヒープレス3種について、その使い方と特徴についてまとめてみました。

抽出器具にはいろいろな種類があり、プレス以外にもドリッパーやサイフォン、マキネッタ、エスプレッソマシンなど多種多様です。

それぞれに魅力のあるコーヒーを抽出することができますので、ぜひいろいろ試してみてくださいね!

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→ レベル別|コーヒードリッパーおすすめランキング

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