2018.12.13コーヒー豆

スペシャルティコーヒーQ&A|スターカッパー 松元啓太氏 インタビュー vol.2

Pocket

スペシャルティコーヒーの品質保持に欠かせないカッピングのプロフェッショナル・松元啓太氏スペシャルインタビュー後編です。THE COFFEESHOP スタッフとの濃いQ&A。お楽しみください。

カッピングのコツ

前編ではスペシャルティコーヒーの産地と評価の歴史について教えていただきました。ここからはTHE COFFEESHOP で日頃コーヒーを提供するスタッフのガチな質問にお答えいただきました。

インタビュー前編はこちら
→ プロに聞く!コーヒー生産国と品質|スターカッパー 松元啓太氏 インタビュー vol.1

スペシャルティコーヒーの魅力は味だけにあらず

評価方法と技術が整ったことで、点数というわかりやすい指標ができたわけですが、スペシャルティコーヒーの魅力はそれだけではないと思います。

Q:

我々お店のスタッフは、その魅力をどう伝えていくべきでしょうか?

松元氏:

たしかに点数はわかりやすい。でも点数だけじゃないですよね。豆にはストーリーがあります。産地からのメッセージを、webやお店はどう伝えていくのか。

情報だけであればネット上にも多く、内容も濃いものになっていますので、いかにスペシャルティコーヒーとしての芯をブラさず、点数以外の面白さをスパイス的に、遊び的に入れて楽しませられるかだと思います。

先日もstandard(コーヒーカルチャー誌)に、コーヒーは点数だけでは測れないという内容が載っていて感心したんです。COE(カップオブエクセレンス)で採点する立場の方が、数字だけでは語れないと言っていました。これにはとても共感しました。

点数で値付けはできるけれど、そこにいくまでのストーリーに対する対価として、お金を払っていただくというのが正解だと思います。

用語解説:COE(カップ・オブ・エクセレンス)とは

カップ・オブ・エクセレンスは、コーヒーの品質審査制度。 アメリカ合衆国のNPO「アライアンス・フォー・コーヒー・オブ・エクセレンス」によって毎年開催されている。 各農園から約500サンプルを集め、プレセレクション、国内カッパー審査を経て、4050銘柄の豆が国際審査へ。最終ロットは25〜40銘柄に絞られ、ランキングされる。

スペシャルティコーヒー初心者におすすめの豆は

スペシャルティコーヒーは、良質な酸味が特徴です。しかしながら、酸味が少ない方がいい、よく焼いてある苦いコーヒーがいいというお客様の声も多くあります。

Q:

スペシャルティコーヒーの良さをわかりやすく伝えていくためには、どのような特徴の豆をおすすめしていくのが良いのでしょうか。

松元氏:

カッピングがもっと一般的なものとして浸透していくよう、取り組んでいく必要はありますよね。明るい酸、フレーバーをきちんと評価できるように。ただ、これには時間がかかると思います。知らない方から見ると、カッピングって大げさじゃないですか。飲んで美味しいのとは違いますからね。

だからまずはスペシャルティコーヒーの酸味と良い出会いをしていただく。酸味の種類として、柑橘酸・りんご酸・ぶどう酸とありますが、個人的に初心者向けだなと思うのはぶどう酸です。他の二つはシャープな酸味ですが、ぶどう酸は甘みがありますし、爽やかに鼻に抜けていくような感じが心地よく感じると思います。

スペシャルティコーヒーに興味あるけど、最初どれ買ったらいいかわからないという方は、フレーバーコメント見て、ぶどう系のコメントがついているものを選ぶと飲みやすいかもしれませんね。

過去一番印象に残っているコーヒーは

Q:

過去もっとも衝撃的だった豆と、普段飲まれている豆を教えてください。

松元氏:

今までで一番衝撃だったのは、グァテマラ・レタナ・イエローブルボン。2006年のCOEで、グァテマラから出てきたものだったのですが、異常にバランスが取れていて、ビワのような強い甘さがある豆でした。複合的な味で、パーフェクトだった。すぐにそれを追いかけて、買い付けた記憶があります。

普段はホンジュラスのウォッシュトを中煎りか浅煎りで焼いて飲んでいます。あとはペルー、ボリビア、ケニアもよく飲みます。ケニアはスペシャルティコーヒーの産地でも人気が高く、よく売れる豆です。

カッピングのコツは

今回のインタビューで、スタッフ一同カッピングの重要性をあらためて感じました。

Q:

カッピングを行う際、松元さんが気にされていることはありますか?

松元氏:

毎度毎度なにか得たいという気持ちでやっています。幾千もの情報がスペシャルティコーヒーには入ってますから。いつまでたってもわからないし、なかなかカッピングも上手くならないんです。だから毎回勉強と思って取り組んでいます。あと、カッピングって競うものではないので、リラックスも大事だと思いますね。

インタビューありがとうございました!

スターカッパー・松元啓太氏のインタビュー、かなり濃い内容で、みなさん楽しんでいただけたことと思います。松元さん、ありがとうございました。

THE COFFEESHOP では、みなさんに美味しく・楽しくスペシャルティコーヒーを飲んでもらえるよう、今後もしっかり取り組んで参ります。

Pocket

SERVICE