コーヒー豆のパッケージリニューアル!豆の「鮮度」と「デザイン」をもっと高いレベルで両立するために

2025.10.29
SHERE

ーコーヒーを開けた瞬間の香りをできるだけ長く守りたい。ー

そんな想いからTHE COFFEESHOPは袋づくりをゼロから見直しました。

今回の新しいパッケージは、MT PAK初の日本代理店となった”株式会社田井屋”さんと一緒に検証をしながら開発した特別なもの。

動画ではその開発の裏側や素材選びのこだわりもご紹介しています。

コーヒーの“おいしさ”を包む袋とは

コーヒー豆の味わいは、焙煎された瞬間から少しずつ変化をはじめます。

時間の経過とともに豆の中ではガスが抜け、香りの成分が空気中へと逃げていく。

私たちが日々感じる「香ばしさ」「甘さ」「フレッシュな酸味」は、豆の内部に閉じ込められたごく繊細な香気物質と揮発成分によって支えられています。

だからこそ、THE COFFEESHOPではこれまでも“袋”という存在をとても大切に考えてきました。

単なるパッケージではなく、豆の個性を守り、淹れる瞬間まで最高の状態で届けるためのツールとしてです。

そんな想いから、コーヒー豆用の袋をリニューアルしました!

新しい豆袋は、機能性・デザイン性ともに進化し、「保存」「視覚」「体験」のすべてをアップデート。

みなさんのコーヒータイムをもっと安心で、もっと楽しいものに変えてくれます。

新しい豆袋の特徴は?素材にもこだわり検証・開発したパッケージ

1. “脱アルミ”で、もっと軽やかに

今回の豆袋の本体素材には、透明蒸着フィルムを採用しました。

これまで一般的にコーヒー豆の保存袋といえば「アルミ素材」が主流。

遮光性・防湿性・ガスバリア性に優れている反面、リサイクルのしにくさや重さ・質感の面で扱いづらいというデメリットもありました。

透明蒸着フィルムはアルミを使用しないにも関わらず、高い酸素バリア性と防湿性を持ち、コーヒー豆の品質を長期間安定して保持します。

また、サイドにデザインされた雲のような透明ウィンドウマークからは、豆の色合いや焙煎度が見えるようになっています。

ローストの深さや粒の大きさなど、コーヒーの“個性”がひと目で伝わるような豆そのものの表情を主役にするデザインを目指しました。

2. 高品質な脱気バルブで、酸化を防ぐ

コーヒー豆を袋詰めしてから日が経つと、焙煎時に発生した二酸化炭素(CO₂)が少しずつ袋の中に充満します。

このガスを外に逃がさないままにしておくと袋が膨張し、最悪の場合破裂してしまうことも。

また、外部の空気が入ってしまうと酸素による酸化が進み、風味を損なってしまいます。

そこで、新しい豆袋には高品質な脱気バルブを採用しました。

このバルブは内部のガスだけを外へ逃がし、外部からの酸素は通さない構造。

焙煎したての豆をそのまま袋詰めしても、安心して保管することができます。

つまり、「開けるまで焙煎したての香りがそのまま」。

コーヒーを抽出して口に含む瞬間まで、豆の持つ甘い香りとフレッシュな風味を守ります。

3. 冷蔵も冷凍も、この袋のままでOK

コーヒー豆の保存方法でよく聞かれるのが、「冷蔵・冷凍しても大丈夫?」という質問。

THE COFFEESHOPではこれまでも、Pakeに移しての冷凍保存を推奨してきましたが、今回の新パッケージはそのまま冷凍保存も可能です。

新素材の袋は外部からの臭い移りを防ぐ高い防臭性能を持ち、庫内でも他の食品の香りを吸着しません。

また、湿気や温度変化にも強く長期保管時の風味変化を最小限に抑えます。

つまり、焙煎日から時間が経っても豆の個性を損なわずに保存できるということ。

袋のまま、より長く安心してコーヒー豆を楽しんでいただけます。

4. 情報を“読む”パッケージへ

新しい豆袋の背面にはカードスロットを設けました。

ここにセットされるのは、THE COFFEESHOPオリジナルのコーヒーカード。

各ロットごとの生産国・品種・精製方法・フレーバープロファイルなどの情報が記載され、豆の個性をより深く知ることができます。

また、カードには「理想的なエイジング期間」の目安も記載。

焙煎後のガス抜けや味の落ち着きを考慮した、おすすめの飲み頃をひと目で確認できます。

コーヒー豆を「買う」だけでなく、「理解して楽しむ」ためのデザイン。

この小さなカードがみなさんの“ガイドブック”のような存在"になればと思っています。

触れて、感じる|マットな質感の理由

袋の表面にはマット加工を施しました。

光沢を抑えた柔らかな質感は落ち着いた高級感を演出していると思います。

カフェのカウンターや自宅の棚に並べても主張しすぎず、ご自宅でも自然に馴染むようデザインです。

コーヒーという嗜好品は「味覚」だけでなく、「視覚」「触覚」「時間の流れ」とともに楽しむ側面もあると考えています。

袋の手触りひとつが、コーヒーを淹れる前の“わくわく”を引き出す。

そんな五感で楽しむコーヒー体験を意識しました。

豆袋をもっと“体験する”ツールとして

抽出して飲む工程はもちろんですが、その過程に含まれる「素材」「構造」「情報」「触感」が日々のコーヒー体験を支えていると考えています。

香りを閉じ込める技術、味を保つ素材、豆を知る仕掛け。

手に取っていただいた方がそれぞれの方法・側面でコーヒーを楽しむことができたらコーヒー専門店としてとても嬉しく思います。

現在は店頭・オンラインショップでのご購入品、全てにリニューアル後のパッケージを採用済みです!

ぜひ一度実際に手に取って品質を体感してみてください!

WRITER

Mayuka Jimbo

THE COFFEESHOPのMAGAZINEコンテンツ、オンライン担当。

スペシャルティコーヒーの知識だけでなく、レシピの改善や、抽出技術の向上にも日々取り組んでいる。

PICK UP ITEM

関連記事