コーヒーミルをすすめる本当の理由と今すぐ使えるコーヒーミルの選び方!
コーヒーを買う時に、一度は目にしたことのある「挽きたて」の文字。
コーヒーショップだけでなく、コンビニや缶コーヒーでも「挽きたて」という言葉を売り文句にするコーヒーは多くあります。挽きたてが美味しいから売り文句になっているんでしょうし、挽きたてから連想するイメージも新鮮な感じがして美味しそうに感じますよね。でも、コーヒーミルを持っていないみなさん、実はこう思っていませんか?
本当に挽きたてじゃないとダメなの??
挽きたてのコーヒーが本当に美味しいのか、まずは検証してみました!
今回、実験として「1日前に挽いた状態」と、「豆のまま」をフレンチプレスで飲み比べてみました。「ケニア/ングルエリ」を使用しました。
まずはドライ(挽いた状態)の香りです。1日前に挽いたものは、コーヒーらしい香りはなく、少し酸味を感じる香りが感じられました。一方で直前に挽いたものは、いい香りが広がり、花のような香りの印象でした。
それではフレンチプレスで淹れてみます。コーヒーの液体からの香り(アロマ)の時点でも差があります。ドライの時と同じく1日前に挽いたものは香りが弱く、直前に挽いたものはフローラルで甘い香りがしていました。
味の方も差がでていました。1日前に挽いたものは、甘さが少なく、ングルエリの持つオレンジやグレープフルーツのフレーバーが感じにくくなっています。また、後味に嫌な酸味がでていました。直前に挽いたものは、しっかりとフレーバーが感じられ、甘さもあり、後味の余韻も長く、美味しく飲めました。たった1日でも大きな差がでていたので、挽いた状態で1週間や2週間おいておくことは避けた方が良いようです。
コーヒー豆を挽いた時点で酸化スピードが加速!
なぜ挽いてしまうと、ここまで差がでてしまうのでしょうか。
それは、コーヒー豆をグラインド(粉砕)するということが、豆の表面積を増やすことになるからです。
グラインドによる表面積の増加をイメージするために、コーヒー豆を1cm角の立方体だと想像して、表面積の増加を数学的にみてみましょう!
まず、1cm角の立方体の表面積は6cm2です。その立方体の1辺を半分の0.5cm角にカットした場合、0.5cm角の立方体は8個できるので、表面積は12cm2(0.5 × 0.5 × 6×8)となり、カットする前の2倍になります。
また、1cm角の立方体の1辺を1/4にカットしたとすると、0.25cmの立方体が64個できるので、表面積は24cm2(0.25 × 0.25 × 6 × 64)となり、カット前の4倍になります。
コーヒー豆を粉にした場合は、例に挙げた1/4カットよりもさらに細かくなっているので表面積も恐ろしいほどに倍増していることは間違いないでしょう。そして、表面積が増えれば増えるほど、空気に触れる面積が増えるということなので、劣化のスピードは何倍にもなることが想像できます。
“飲む直前に必要な分だけ挽く”ためにコーヒーミルはぜひ持っておきたい。
先ほどの表面積の増加を踏まえると、コーヒーをお家で美味しく飲むためのコツは、必要な分を直前に挽くことだといえます。自宅でコーヒー豆を挽くことの重要性が分かったところで、どんな器具で挽くの?器具の選び方は?という疑問が生まれてくると思います。
そこでここからは、THE COFFEESHOPがぜひおすすめしたいミルをご紹介したいと思います!
選ぶポイントはたくさんありますが、THE COFFEESHOPとしては自宅でコーヒー飲む頻度で選ぶのが一番良いと考えています。高いミルを買ってもあまり飲まない方であればもったいないですし、あまり飲まなくなったときに大きいミルであれば邪魔になってしまいます。高いミルは頑丈に作られており、滅多に壊れるものではありません。何年も使えてしまうので、たくさん飲まれる方には最初からいいモノをおすすめしています。
“自宅でたまに飲むのという方”にはコンパクトな手挽きミル
利用頻度が高くない方には、コンパクトで場所もとらず、お手入れがかんたんな手挽きミルをおすすめします。
選ぶポイント1:コンパクトさ
手挽きミルは大型で重いものもあり、挽きやすさなど優れている点がありますが、もし使わなくなってしまったらただの置物になってしまいます。コンパクトになるタイプであれば、後に電動ミルを買った時も、アウトドア用として使うことができます。
選ぶポイント2:メンテナンス性
ミルのメンテナンスは重要です。刃に前回挽いた粉が付いた状態にしておくと、その粉が酸化してしまい、次回挽いた時に混ざってしまうからです。メンテナンス性では丸洗いできるセラミック刃がおすすめです。
「Japan Porlex/“coffee mill” mini」
ポーレックスがおすすめな理由は、刃まで丸洗いできるというメンテナンス性です。またコンパクトになり持ち運びもできるため、アウトドアでコーヒーを淹れる方にもおすすめです。
THE COFFEESHOPのオンラインストアでも取り扱っていますので、詳しい情報はこちらをご覧ください。
“毎日自宅で飲まれる方”には粒度調整ダイアルの付いた電動ミル
便利な電動ミルをおすすめします。
選ぶポイント1:粒度調整ダイアル
電動ミルでは、粒度調整ダイアルが付いたタイプをおすすめしています。粒度調整ダイアルがついていないプロペラ式のものは、一定の粒度にするのが難しくあまりおすすめしていません。
「デロンギ KG364J」
デロンギ KG364Jがおすすめな理由は、14段階の挽き目調整ダイアルがついていること。上部のホッパー(豆入れ)を外すとすぐ刃にアクセスでき、手入れがし易く、メンテナンス性にも優れています!
“1日に何杯も飲む、コーヒーギークを目指す方”には本格派のみるっこ
1日に何杯も飲んだり、家族みんなコーヒーを飲むという方におすすめがあります。
「みるっこ(富士珈機)」
価格はなんと、¥43,685(2015年12月,Amazon)。お店で業務用に使っているところも数多くあります。THE COFFEESHOPでは取り扱っておりませんので、ネット通販や東急ハンズなどで探してみてください。補足情報ですが、展開中のカラーは黄色以外にも落ち着いたものもありますのでご安心ください!
とにかく「みるっこ」がおすすめな理由
・静か
・速い
・粒度の均一性
・耐久性
・メンテナンス性
多少大きく、場所も取りますが頑丈にできており滅多に壊れません。私が使っているものも既に6年目を迎え、1日2回以上使いますがまったく壊れていません。これだけ長く使えれば、毎日使うものとして4万円は安いものではないでしょうか。みるっこの使用感については、以前「スタッフのお気に入り:富士珈機の「みるっこ」」でもご紹介いたしました。もう何年も毎日飲まれている方でミルを持っていないのであれば、みるっこを検討してみるのも良いかもしれません。
さいごに
コーヒーは挽きたてが本当に美味しいのか?という疑問からスタートした今回のお話。なぜ、多くのコーヒーショプがミルを買って自宅で挽いて飲んでいただきたいと考えているかがお分かりいただけたでしょうか。自宅でコーヒーを楽しむという体験が、挽きたてのフレーバーや味わいによって、より良いものになれば、、と切に願っております!
コーヒーミルに興味は湧いたけど、もっと詳しく選び方が知りたいという方はorder@thecoffeeshop.jpにいつでもご相談のメールを送ってくださいね!
WRITER
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THE COFFEESHOP
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