2016.03.01コーヒー豆

コーヒーブームの歴史から、コーヒーの未来を考察(後編)

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コーヒーブームの歴史から、コーヒーのこれからを考えるコラム記事後編です。

前編では、日本におけるコーヒーの歴史の始まりから、第一次コーヒーブームまでをおさらいしました。

後編では、第二次コーヒーブームから現代のコーヒーカルチャーまでを書いていきたいと思います。

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目次

  • 第二次コーヒーブーム(セカンドウェーブコーヒー)
  • 第三次コーヒーブーム(サードウェーブコーヒー)
  • コーヒーのこれからを考察

(記事内、企業名等の敬称は省略させていただきます。)

※ 前編を読まれてない方は先にこちらからどうぞ。
>> コーヒーブームの歴史から、コーヒーの未来を考察(前編)

第二次コーヒーブーム(セカンドウェーブコーヒー)

第一次コーヒーブームの大量消費時代を経て、コーヒーの日本における流通は、基礎がしっかりとかたまりました。

その後、1995年くらいから、第二次(セカンドウェーブ)コーヒーブームに突入していきます。

具体的には、1996年にスターバックスコーヒー第一号店が銀座にオープンしたのをきっかけに、シアトル系のカフェスタイルが流行。

極細挽き豆を高圧で抽出する『エスプレッソ』と、そこから広がるアレンジメニュー(カフェラテなど)が日本のコーヒーカルチャーに加わったのが、この時代です。

この時代から喫茶店の数は減少していくこととなり、1986年には全国に15万件あった店舗数は、1999年には9万4千件、2012年には7万件まで減少しています。(財務省調べ)

大量消費に時代から、美味しいアレンジメニューを選んで飲む、というスタイルに変化したのが、第二次コーヒーブームでした。

ちなみに、シアトルスタイルカフェの本国での流行は、1985年くらいが始まりと言われています。

第三次コーヒーブーム(サードウェーブコーヒー)

そして、今話題のサードウェーブコーヒー時代に突入します。

現在はこの時代に位置するわけですが、サードウェーブコーヒーには大きく2タイプあります。

『安くてまあまあ美味しいコーヒー』

ひとつ目は、ハンバーガーチェーンやコンビニエンスストアで販売されている『安くてまあまあ美味しいコーヒー』です。

100円ほどの価格設定と、半セルフの販売方法は、気軽さがウケて大ヒットしています。

某大手コンビニエンスストアのコーヒーの販売量は、一年で3億杯以上とか。

美味しいというレベルを十分にクリアし、なおかつ安いというレベルも十分にクリアしていることで、気軽にコーヒーを楽しみたい層をうまく取り込みました。

『厳選された抜群に美味しいコーヒー』

もうひとつは、『厳選された抜群に美味しいコーヒー』です。

サードウェーブコーヒーというと、通常こちらを指すことが多いようです。

このスタイルの流行のきっかけを作ったと言われるお店のひとつが、みなさんご存知のブルーボトルコーヒー(ブルーボトルコーヒーカンパニー)です。

ブルーボトルコーヒーが日本に上陸したのは、2015年2月ですが、このことがきっかけで、各地の美味しいコーヒーを扱う『知る人ぞ知るコーヒー店』が雑誌で紹介されるようになり、現在のサードウェーブコーヒー時代の到来となりました。

『 厳選した素材で、一杯ずつ、丁寧に。 』

これが第三次コーヒーブームの特徴です。

サードウェーブコーヒーの根本は日本の喫茶店!?

厳選した素材で、一杯ずつ、丁寧に。というと、実は根本をたどると日本の喫茶店でのコーヒーの考え方に立ち戻ることになります。

ブルーボトルコーヒーの創業者である ジェームズ・フリーマン氏 も、たびたび「自分たちの店作りの原点は日本の喫茶店文化である」と話しています。

新潮流と言われながらも、古きを温め新しきを知る。

現代の日本におけるコーヒーカルチャーは、日本人の心を形にした、おもてなし文化の象徴なのかもしれませんね。

コーヒーのこれからを考察

第一次コーヒーブームの時代、コーヒー豆の輸入量は激増しましたが、実はその後の1995年以降から現在までは、3割程度しか増えていません。

コーヒーブームとコーヒー豆輸入量

 

グラフを見る限り、2000年までである程度国内需要量は安定しています。

ブームは去れども、、、

三度にわたるコーヒーブームですが、上述のとおりブームと消費量にはあまり関係がありません。

コーヒーブームとコーヒー豆輸入量想定
つまり、ブームが去った後も、コーヒーファンは減っていないということがわかります。

そのため、それぞれのブームはコーヒーの楽しみ方のトレンドであり、多様性であると判断するのが正しいでしょう。

ブーム後もそのまま楽しむ人と、次のトレンドに乗る人がいる。

毎日喫茶店でブルーマウンテンを飲み続ける人もいれば、コンビニコーヒーの立ち飲みスタイルに切り替える人もいるということです。

まとめ

以上考察すると、これからの日本のコーヒーカルチャーを担っていく我々コーヒー業界の人間は、ますます多様化するであろうコーヒーファンのニーズに応えていく必要があります。

各店舗が、しっかりと個性を持ち、そこにはこだわりが共鳴したお客様が集う。

そんな素敵な時代になってきていることを感じます。

THE COFFEESHOP も、奥深いスペシャルティコーヒーの研究を続け、ファンのみなさまと共に、理想を追求していきたいと思います。

BEANS NAVIバナー記事下

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