ゲイシャとは|パナマ/エスメラルダ農園などゲイシャ入荷情報

2015.09.04
SHERE

入荷情報

今年もついに、この季節がやってきましたね。

もはやスペシャルティコーヒー業界ではお祭りといっても良いかもしれません。昨年に引き続き、2016年もゲイシャ入荷しております!

  • こちらは昨年販売したパナマ/エスメラルダ農園のゲイシャです。

  • 細長いカタチはゲイシャの特徴です。

ゲイシャが世界の注目を集めたのは2004年、ベスト・オブ・パナマというパナマの国際品評会です。1位に輝いたエスメラルダ農園のゲイシャ種は当時の最高価格、21アメリカドルで落札されました。1㎏あたり5千円という破格の落札価格であり、その後も2007年まで連続で1位に輝きました。2008年からはエスメラルダスペシャルという、エスメラルダ農園のゲイシャ種のみのオークションという特別枠が設けられております。

昨年販売したものは、このエスメラルダスペシャルというオークションで落札されたロットです。

こちらは、パナマでの品評会の様子。

ゲイシャは芸者?ではなく、Geishaなんです。

パナマの国際品評会にて見出された品種「ゲイシャ」

コーヒーはワインと違い、品種による味の差があまりありません。

しかし、このゲイシャは例外です。1口飲んだだけで口から鼻へと広がるフレーバーは、ゲイシャフレーバーといわれるほどであり、特別なものがあります。このゲイシャという名前、日本の芸者とは関係なく、エチオピアの地方名が由来だそうです。

もともとは、エチオピアで育っていた野生種。

最初は耐さび病品種としての認識しかなく、パナマに持ち込まれたのも、さび病対策のためでした。しかし、ゲイシャは生産性が低く、幸い大規模なさび病も起きなかったため、収穫性の高いカツーラやカツアイへ植え替えられるようになりました。そして、ゲイシャは多くの農園から姿を消すことになりました。

その後、事件が起きたのは2004年のパナマでの国際品評会です。今まで無名だったエスメラルダ農園から出品されたゲイシャ種が史上最高価格で落札されました。このエスメラルダ農園のゲイシャ種、農園の中でも一際険しい急斜面の場所に植えられていたそうです。収穫性の高い品種へと植え替えが行われた際に、作業が困難であったため、ゲイシャ種が残ったのではないかと予想されます。このまま、植え替えられていたら、ゲイシャの発見はもっと遅れていたかもしれませんね…

これが、ゲイシャのコーヒーチェリー。

サンプルカッピングの結果

早速サンプルローストをしてカッピングをしてみました。

鼻に抜けるジャスミンのようなフローラルフレーバーに圧倒されます。そして、ベルガモット、アールグレイティやレモンティーを思わせるフレーバー。酸はとても上品で、柑橘系の甘さが伴った酸味が感じられます。もちろんロングアフターテイスト。後味の余韻が長く続きます。

とても素晴らしいコーヒーです。お値段はちょっと高めですが、ぜひ味わって欲しいコーヒーです。

2017年も楽しみなゲイシャの入荷

昨年2016年入荷のゲイシャは、コスタリカ生産のものでした。ハニープロセスの生みの親でもあるファン・ラモン氏が生産処理を手がけた極上の生豆を、ROAST WORKS にて中煎りに仕上げ販売したしました。

コスタリカ ブルマス・エル・セントロ・ゲイシャ

100g:2,484円(税抜き)

完売いたしました。

コーヒーファンなら毎年飲みたい希少種ゲイシャ。今年の入荷も楽しみですね!!

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