2022年6月22日発送のコーヒー定期便はペルーとブラジル!BDS MAGAZINE vol.206
多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。
6月22日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!
ごあいさつ
こんにちは!2022年6月22日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!
すっかり梅雨本番といった空模様が連日続いていますね。
自転車通勤+焙煎を仕事にしている自分にとっては、一年で一番過ごしづらい季節かもしれません。
そんな中でも少しでも気分を上げるために、お気に入りの音楽をかけながらコーヒーを淹れる時間がすごく大事だったりします。
雨の日にコーヒーを飲みながら聴きたいをテーマに、プレイリストを紹介する記事を公開していますので、お耳が空いている際にぜひご覧ください!
【コーヒーペアリング企画】梅雨・雨の日にコーヒーを飲みながら聴きたい音楽特集|コーヒー×ミュージック
それでは、BDS MAGAZINE、6月22日号、スタートです!
6月22日発送のコーヒー紹介
Peru/Emilio E.Gutierrez(ペルー/エミリオ・E・グティエレス)
南米のコーヒー生産国ペルーは日系人の多い国でもあり、マチュピチュやナスカの地上絵などは世界的な観光地として日本でも人気。またアルパカの生まれ故郷として、親しみのあるコーヒー生産国です。
スペシャルティコーヒーの生産地としてはあまり知られていませんでしたが、2017年からCup of Excellenceが開催されると、ペルー産スペシャルティコーヒーの品質の高さが世界中に知れ渡り、現在は生産者の間でもスペシャルティコーヒー生産への熱意が急激に高まっています。
ペルーのコーヒーの多くは小規模な農家の手によって生産されています。 標高5,000m級の山々が連なるアンデス山脈の山間や渓谷部で、無名の生産者によって細々と作られたコーヒーの中に、素晴らしい風味を持ったものが次々と発見されています。
ケチュア語を話す生産者、エミリオ・グティエレス氏は、2022年に56歳を迎えます。妻と子供たちと協力し、プノの高地でコーヒーを栽培、その他にもトウモロコシやプラタノ(バナナ類)、アボガド、バナナ、柑橘類を生産しています。 わずか3haのコーヒー農園では、先代から引き継いだティピカ種とカトゥーラ種を生産しており、その経験は35年に及びます。
自前の手動パルパーと、発酵・洗浄層を所有。真っ赤な赤実だけを収穫した後、タイムリーな洗浄、適切な乾燥、保管を実施し、カップクォリティーの向上への意欲は途切れることがありません。
ペルーのスペシャルティに素晴らしいものが多くあることはもちろん知っていましたが、今回のロットはそのポテンシャルを実に感じるコーヒーでした。
質感と甘さに優れ、シルキーな口当たりは口の中で心地よく広がります。透明感のある甘さはフルーツキャンディのようで、冷めてから一層甘く感じることができます。フレーバーもユニークで、ときおりマスカットのような印象が顔を覗かせるのは、ティピカ種が混ざっているおかげでしょうか。
恵まれた環境と生産者の地道な努力が生んだ、素晴らしいマイクロロットです。どうぞ楽しみください!
【生産者】エミリオ・エドガル・グティエレス
【農園名】チジャマニ・ベレン
【地域】パドレ、プノ県
【標高】1,500m
【品種】ブルボン、ティピカ、カトゥーラ
【生産処理】フリーウォッシュド
Brazil/Boa Esperansa(ブラジル/ボア・エスペランサ)
肥沃な土壌と豊富な雨量により、高品質なコーヒーの伝統的産地となっているアルタ・モジアナ地区。
今回お届けのボア・エスペランサ農園が属するコカピル農協は、その中でもひときわ標高の高いイビラシ地域で生産されるコーヒーを取り扱っています。
ボア・エスペランサ農園はコカピル農協の中でも代表的な農園のひとつ。
アルタ・モジアナ地方でも古くから操業されており、最も古い樹木は1945年から栽培を開始。
伝統的な農園でありながら、新しい技術の導入にも積極的で、アフリカンベッドや機械乾燥なども導入しています。
当農園のコーヒーは、BSCA(Bazil Specialty Coffee Association)主催のスペシャルティーコーヒーの品評会『Taste of the Harvest 2020』において6位入賞を果たしました。
恵まれた自然環境と丁寧な生産処理により、素晴らしいコーヒーを栽培してくれている実績を誇っています。
今回お届けのロットは、じっくりと20日ほどかけて天日乾燥させたナチュラルプロセス。ブラジルらしからぬフルーティなフレーバーは、オレンジやアプリコットを思わせる印象で、甘さのある爽やかな酸味を持っています。
一方で、しっかりとしたボディと甘さは、ウォルナッツ(くるみ)のような風味。また、ダークチョコレートやキャラメルといったブラジルらしい印象もあり、奥行きのある素晴らしいバランスのロットです。
今回はその個性をより引き出すため、いつものブラジルの焙煎よりもほんの少しだけ浅めの煎り上げで仕上げています。ぜひゆっくりとお楽しみください!
【農園】ボア・エスペランサ
【農協】コカピル農協
【地域】ミナスジェライス州南西部 アルタ・モジアナ イビラシ地域
【標高】1,200m
【品種】カトゥアイ62
【生産処理】ナチュラル
World of Coffee Milan開催!
今週、6月23日〜25日の3日間に渡って、世界最大のスペシャルティコーヒーのエキシビジョン、『World of Coffee Milan』が開催されます!
コロナ禍の影響により3年ぶりの開催となったWoCは、SCA(Specialty Coffee Association)が主催するスペシャルティコーヒーの見本市・展示会。日本でいうSCAJの世界バージョンですね。世界中から最新の情報が集まる、まさしくスペシャルティコーヒーの最前線といえる催しです。
個人的に注目しているのは、やはり焙煎技術を競う大会であるWorld Coffee Roasting Championship(WCRC)です。今回日本代表としてこの大会に出場するのは、奈良県にある『KOTO COFFEE ROASTERS』の阪田正邦さん。
阪田さんと私萩原は、実は2018年の焙煎合宿・リトリートで同じグループで3日間ご一緒したことがあり、そのときは泊まる部屋まで同室でした。
当時阪田さんはまだ焙煎を始められて1年くらいだったかと思いますが、常に論理的に焙煎を組み立てておられたのをよく覚えています。それから約1年ほどで日本チャンピオンになられ、世界の舞台へ立ち向かっていく阪田さん、勝手ながら身近に感じて応援しています。
WCRCの表彰式は25日(土)の9:30ごろとのことなので、良い報告を楽しみにしていましょう!
当初、2022年のWoCはポーランド・ワルシャワでの開催を予定していましたが、ロシアによるウクライナ侵攻により会場を移したという経緯があります。それにより、今回のWoCのチケット販売による収益は、すべてウクライナのコーヒービジネス関係者へ寄付されるとのこと。
スペシャルティコーヒーの理念の中には、持続可能な生産が行われること、という一文がありますが、今回の取り組みはまさしくその姿勢のひとつと言えると思います。
毎年日本から速報を見るだけのWoCですが、そろそろ現地での参加、できれば競技会での日本代表として行ってみたいものです。
それでは良いコーヒーライフを!
次回発送予定
BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 7月13日(水)予定
毎月1〜2回(※)お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けする、コーヒー豆の定期便。
THE COFFEESHOPが直接ホンジュラスで買い付けた、日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪
(※プランによって異なります。)
定期便のお届けが初月無料になる新生活応援キャンペーン開催中!お見逃しなく!
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