Monthly Beans Magazine｜2023年8月号 [vol.107]

2013年よりTHE COFFEESHOPの焙煎所、兼旗艦店として営業してきました富ヶ谷ROAST WORKSですが、オープンから10年目の今年、満を持してエスプレッソマシンを導入いたしました！

10年目にしてエスプレッソマシンを導入した背景には色々な理由がありますが、やはり一番は「自分たちのコーヒー豆で美味しいエスプレッソを提供したい！」という思いから。

ROAST WORKSは、どちらかといえばカフェというよりコーヒー豆の販売所的な面が強く、豆を買ってくれたお客様にご自宅でも美味しく淹れてもらえるよう、レシピを公開しながらフィルターでの抽出を提供してきました。

しかし、やはりスペシャルティコーヒーを最大限楽しむためには、エスプレッソで抽出するというところは避けて通れないところ。

お店でしか味わえない特別なコーヒー体験として、お客様により満足してもらえるよう、エスプレッソでのご提供を始めよう！と決起したわけです。

ただ、いざエスプレッソを始めると言っても、思い立ってすぐにスタートできるわけではありません。

スペシャルティコーヒー専門店として12年間続けてきたTHE COFFEESHOPですから、中途半端なエスプレッソを提供するわけにはいかず、入念に準備を進めてきました。

まず難航したのはマシンの選定。エスプレッソの抽出に必要になるのは、エスプレッソマシン本体はもちろん、コーヒー豆を挽く専用のグラインダーや、周辺の様々なツールなど。

抽出性能はもちろんのこと、お店の風景に馴染むようなデザイン性も大切に、何度も打ち合わせを重ねて選定していきました。

選んだエスプレッソマシンは『Synesso S200』、グラインダーは『Mazzer Major』と『Mazzer Super Jolly』。

店舗に馴染むのはもちろんのこと、THE COFFEESHOPが大切にしているスペシャルティコーヒーの”甘さ”をしっかりと引き出せるセッティングになっているのではと思います。

マシンの選定後は、電気・水道工事を経て納品、そこからみっちりとエスプレッソ抽出のトレーニングに入ります。

9気圧という高い圧力をかけて短時間で抽出するエスプレッソは、わずかな作業のブレで仕上がりが大きく変化するもの。

毎回安定したクオリティで納得のいくエスプレッソが抽出できるよう、外部のトレーナーも呼びつつ、数ヶ月に渡ってトレーニングを続けてきました。

その間、マシンはあってもお客様に提供できない日々が続いてしまいましたが、おかげで自信を持ってお出しできる体制が整ったと思います。

「いまさらエスプレッソ？」と思われる方もおられるかもしれません。でも、感動するようなエスプレッソを飲んだことがない方も、きっと多くいらっしゃると思います。

THE COFFEESHOPが考える美味しいエスプレッソ、ぜひROAST WORKS店頭まで味わいにいらしてください！

（Roaster / Daito Hagiwara）

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次回2023年9月号は9月1日発行を予定しております。お楽しみに！

それではみなさま、良いコーヒーライフを！

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