スペシャルティコーヒーの世界における『ブレンド』の考え方

2016.03.19
SHERE

スペシャルティーコーヒーの世界では、シングルオリジン(単一銘柄のコーヒー豆)がトレンドの主流である昨今。

あらためて『ブレンドコーヒー』というものについて、触れてみたいと思います。

ブレンドコーヒーとは

コーヒー豆には、単一銘柄で提供されるものと、複数の産地や銘柄を混ぜたものがあります。

単一銘柄のコーヒー豆をシングルオリジン、複数銘柄を混ぜたものをミックスオリジンと呼びますが、いわゆるブレンドコーヒーというのは、ミックスオリジンを使って淹れたコーヒーのことを指します。

ブレンドコーヒーは、喫茶店では定番中の定番メニューです。

ラーメン屋さんでいうラーメン。居酒屋さんでいうビール。のような位置づけで、いわばお店の顔の様なものです。

お店によってこだわりが異なるため、ブレンドを注文すれば、それぞれの”お店の味”を楽しむことができます。

なぜブレンドするのか

コーヒー豆をブレンドする理由ですが、以下の2つがあります。

1、単一銘柄豆のそれぞれの欠点を補う

主にコモディティコーヒー(一般的なレギュラーコーヒー)の場合のブレンドは、単一銘柄の欠点を補うために行います。

例えば、その銘柄のみだと、苦過ぎたりコクが足りなかったりと、いまいち物足りない場合に、他の銘柄を混ぜることで、その弱点を穴埋めし、美味しいコーヒーに仕上げます。

いわば、イチに満たないものを足し算することで、イチを作り出す作業が、ブレンドする一つ目の意味になります。

2、ブレンドのみでしか実現できない風味の追求

焙煎士は、ブレンドする銘柄を見極め、よりマイルドにしたり、風味を強く感じさせるよう、相性などを考え、ブレンド比率を独自にコントロールしています。

ROAST WORKS の焙煎士 成澤いわく、

「銘柄や品質が同じ豆でも、コーヒーが農作物である以上、必ず微妙な違いがあります。焙煎工程でその微差を見極めることができる”感覚”がもっとも重要です。」

とのこと。

こうした焙煎士の”感覚”によりブレンドされたコーヒーは、ブレンドでしか味わう事ができない特別なコーヒーになります。

先ほどの、欠点を補うための足し算でイチを作り出すというものとは意味が異なり、こちらはイチ同士を足し算していくことで、新たなイチを作り出しているというイメージです。

スペシャルティコーヒーや、プレミアムコーヒーなど、もともと品質の高い高級豆をブレンドする場合は、こちらの理由でブレンドが行われます。

お知らせ|THE COFFEESHOP のブレンド豆

THE COFEESHOP では、定番のブレンド2種類と、季節に合わせたブレンドをご用意しております。

ミックスオリジン ライトミックス 100g 648円

ミックスオリジン ダークミックス 100g 648円

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