アイスコーヒーにおすすめの豆は?|「豆」と「淹れ方」のかけ算で変わる!自分好みのアイスコーヒーを見つける方法。

2025.07.18
SHERE

この時期になると『アイスコーヒーにおすすめのコーヒー豆はどれですか?』というご質問をお客様からいただきます。

特にアイスコーヒーにするとホットコーヒーとは味の違いが大きくなるので、より自分の好みに合わせるのが難しいですよね。

そこで今回はコーヒー豆と抽出方法の組み合わせによって変わる、アイスコーヒーの味わいをご紹介していきます!

よくあるご質問「アイスコーヒーにおすすめの豆は?」

ホットコーヒーで気に入った豆を使ってアイスコーヒーを淹れると、『なんだか酸味がキツいんだよな』や『もっとどっしりしたコーヒーが好きなのに再現できない』といったお悩みがあると思います。

コーヒー豆の購入は1種類100g〜200gが基本なので、自宅で美味しく飲めないのはかなり残念に感じますよね。

実はコーヒーに限らず人間の舌には味を感じやすい温度と、そうではない温度があるんです。

また、抽出レシピの組み立て方によっても同じ豆を使用したとしても大きな違いが生まれます。

下記のマガジンでそれぞれご紹介しているので、予習感覚でチェックいただけると嬉しいです!

①ハンドドリップで淹れるアイスコーヒーの特徴

では早速今回の本題である〈抽出方法×コーヒー豆〉で変わるアイスコーヒーの味わいに関して見ていきましょう!

まずはお家コーヒーの代表格的抽出方法、ハンドドリップからです。

ハンドドリップで抽出するアイスコーヒーは、口当たりがしっかりした味わい全体をバランスよく抽出できます。

コーヒー本来の苦味や甘さが感じやすくなるため、喫茶店のようなどっしりしたコーヒーがお好きな方におすすめ。

深煎りのコーヒーを使うことでより理想のアイスコーヒーに仕上がると思います。

浅煎り〜中煎りの場合は、酸味の印象が鋭くなくどちらかというと甘さと後味の長さが引き立つ仕上がりになるので、程よい口当たりのしっかりさがありつつ苦味の強くないアイスコーヒーが楽しめます。

抽出レシピ

準備するもの

材料

・コーヒー挽き豆27g(中細〜中挽き)

・氷130gくらい

・お湯200g(94℃)

道具

V60ドリッパー、フィルター、サーバー、スケール(秤)、キッチンタイマー、グラス

〈抽出レシピ〉

①ドリッパーにフィルターをセットし湯通し

②サーバーに氷を入れてドリッパーをセット

③粉を計り入れて抽出開始!

0:00~0:10:40g

0:45~0:55:40g

1:05~1:15:40g

1:25~1:35:40g

1:45~1:55:40g

2:30~2:45:お湯が落ち切ったらドリッパーを外しかき混ぜて氷を溶かす

②フレンチプレスで淹れるアイスコーヒーの特徴

お湯と粉を入れて待つだけなので、コーヒー初心者の方にもおすすめの抽出方法です。

フレンチプレスで淹れるアイスコーヒーの特徴はなめらかな口当たり。

コーヒーの微粉が液体に入り込むため茶漉しは必須!100均などで揃えてみてくださいね。

深煎りの場合は香ばしい雰囲気がありつつ後味の苦味が少ない仕上がりなので、酸味は嫌いだけど苦すぎるのも嫌だな。という方にとてもおすすめです。

浅煎り〜中煎りの豆を使うと、ハンドドリップよりもフレーバーが引き立つ軽やかな仕上がりになります。

苦味の少ない抽出方法のため、普段アイスティー派の方も気に入っていただけるはず。

抽出レシピ

準備するもの

材料

・コーヒー挽き豆24g(粗挽き)

・氷130gくらい

・お湯200g(94℃)

道具

フレンチプレス、サーバー、スケール( 秤)、キッチンタイマー、グラス、茶漉し

〈抽出レシピ〉

①フレンチプレス本体にお湯を入れ保温

②お湯を捨て、本体に粉を計り淹れる

0:00~0:20:100g

0:30~0:50:100g

4:00:プランジャーをセットし押し下げる

氷の入ったサーバーへ茶漉しでこしながら注いで冷やしたら完成!

③水出しコーヒーで淹れるアイスコーヒーの特徴

麦茶と同じ要領で、水にコーヒーパックを浸して抽出する方法です。

分量と使用する水の温度に気をつければ、漬けておくだけで美味しいアイスコーヒーが抽出できます。

冷蔵庫でも仕込めるので、氷なしでも冷たいコーヒーが飲めることは嬉しいですよね。

深煎りの場合は、チョコレートやカカオなど甘さを伴った香りが強くなる傾向があります。

苦味も強くなくクドさを感じにくいため、冷たいブラックコーヒーをぐびっと飲みたい方にはうってつけだと思います。

浅煎り〜中煎りの場合は明るい酸味と香りが楽しめるアイスコーヒーに。

フレンチプレスよりも口当たりがまろやかになり、さらに飲みやすさが増していきます。

個人的にはミルクを加えるのもおすすめです!

COLD BREW BAGを使用した水出しアイスコーヒーのレシピ

レシピ

コーヒー豆:50g(水出しパック1個)

水:700g

つけ込み時間:常温で8〜10時間、冷蔵で10〜12時間

水は人肌より少し温かい40℃程度を使用し、ぬるま湯から漬け込みをスタートさせることがポイントの一つ。

冷水とは浸透スピードが異なり、抽出前半に美味しいコーヒーの成分をしっかりと溶け出させることができます。

常温での漬け込みはコーヒー豆のもつ甘さや質感をよりしっかり取り出すことができ、豆ごとの個性も感じられる水出しに仕上がりに。

冷蔵だとよりすっきりと美味しく作れますので、お好みに合わせて試してみてくださいね!

抽出方法で味わいは変わる!より美味しく、自分好みのアイスコーヒーを作ろう!

ここまで、抽出方法と豆の種類の組み合わせによって変わる、アイスコーヒーの味わいを簡単にご説明しました。

コーヒーは趣向品なので好みは人それぞれ。

ご自身にあった〈抽出方法×コーヒー豆〉で今年の夏のコーヒーをもっと楽しんでいただけると嬉しいです。

毎年ご好評いただいているTHE COFFEESHOPオリジナルミックス〈Iced Coffee Mix 2025〉も販売開始しています!

“スペシャルティコーヒーならではのアイスコーヒー”をコンセプトに、ここまで紹介した抽出方法全てで、口に含んだときの印象を決める『質感』と、品質の良いコーヒーの大きな特徴でもある『甘さ』を感じていただけるようブレンドしています。

浅煎り~深煎りをバランスよくミックスしていますが、酸味は少なめなので浅煎りがお好みの方には少し逸れてしまうかもしれませんが、ご興味ありましたらぜひお試しください!

また、THE COFFEESHOPのYouTubeでは、様々なアイスコーヒーのレシピを検証・紹介中です!

ぜひチェック、チャンネル登録、高評価もよろしくお願いします!

WRITER

Mayuka Jimbo

THE COFFEESHOPのMAGAZINEコンテンツ、オンライン担当。

スペシャルティコーヒーの知識だけでなく、レシピの改善や、抽出技術の向上にも日々取り組んでいる。

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