自分で作った水出しコーヒーが不味い。美味しくならない原因と対処法３選

2022.08.19

暑くなるとお家でも手軽に作れる水出しコーヒーが人気ですが、出来上がったコーヒーの味に満足できないことも。
せっかく時間をかけて作った水出しコーヒーが美味しくないと、個人的はかなりガッカリするのですが、みなさんはいかがでしょうか？

今回は、水出しコーヒーをより美味しく作れるようにするには、どんな工夫をすべきなのか、まとめてみました！

作った水出しコーヒーが薄い！その原因は？

そもそも美味しく水出しコーヒーができない理由として、主に3つの原因があげられます。

①コーヒー豆の挽き目が合っていない
②抽出時間が短い
③使用する水が冷たすぎる

水出しコーヒーは、その性質上、濃くなってしまうことは稀です。
なので今回は、薄くて美味しくない場合の原因と対処法について見ていきます。

原因１コーヒー豆の挽き目があっていない

まずもっとも多い原因は、コーヒー豆の挽き目が合っていないこと。
水出しコーヒーを作る時は、メッシュフィルターや不織布を使用しますが、それぞれのフィルターに合った挽き目の粉を用意することが肝心です。

一口にメッシュフィルター、不織布といっても製品が異なれば、素材や穴の大きさもまちまち。
フィルターに対して挽き目が粗いと6時間や8時間つけていても、十分な抽出がなされず、味の薄いコーヒー風味のお水のような味わいになってしまいます。

THE COFFEESHOPでも水出しの検証などを多数行ってきましたが、メッシュフィルターでは中挽き〜中粗挽き程度の粉、不織布の場合は中細挽き〜中挽き程度粉が、美味しく抽出できる目安になります。

ちなみに、豆の挽き目を細かくすれば短時間で抽出できるのかというと、そんなことはなく、
豆を細かくすると微粉が入りすぎて、さっぱりした水出し良さを十分に味わえなくなってしまうので、ご注意ください。

原因２抽出時間が短い

水に漬けている時間が短く、十分にコーヒーが抽出出来ていないというのも、よくある原因です。

水出しコーヒーの抽出時間は、基本的に常温なら6〜8時間、冷蔵の場合は12時間程度が漬ける目安になります。
ここでのちょっとしたコツは、使用するコーヒー豆の焙煎度合いによって、抽出時間を調整することです。

例えば、深煎り豆よりも浅煎り豆のほうが味が出にくい傾向があります。
浅煎りの豆を使用する場合、市販されている水出し器具や、不織布の使い方の欄に記載されている時間より、1〜2時間程長く水に漬けるようにしてみてください。
酸味がクリアになり、かつ甘さをしっかり感じる水出しが完成すると思います。

原因３水が冷たすぎる

水が冷たすぎる場合は、コーヒーが上手く抽出できない原因になります。

水はお湯に比べ、コーヒーの粉から成分を溶け出させる力が強くありません。
そのため、つける時間を長くして抽出を行うのですが、使用する水が冷たすぎると、輪郭のはっきりしないぼやけた味になってしまいます。

水出しの器具ごとにおすすめの温度や、使用する水の温度制限もあるかもしれませんが、THE COFFEESHOPでおすすめするのは「人肌程度のぬるめの温度」です。

大体35℃〜40℃程度の水を用意し、つけている間に徐々に温度が下がっていくほうが、粉から成分を取り出しやすく、過抽出にもなりにくいです。

（ただし、長時間放置する場合は、食中毒防止の観点から、キャップ付き容器での冷蔵庫内抽出をおすすめします。）

水出しコーヒーに最適なコーヒー豆の量は？何グラムで美味しくできるのか

ご自宅で水出しコーヒーを作る場合、その量を調整したい時に、一番悩ましいのは粉と水の分量調整だと思います。
作るのに長い時間を要しますから、1回でぴったりハマるような分量で作れるのが理想ですよね。

THE COFFEESHOPでおすすめしているコーヒーの粉と水の基本比率は【1:14】です。
コーヒーの粉を50g使用したい場合、使用する水は700g。
この比率を覚えておくと、半端な分量で余ってしまってドリップ方式での抽出が難しい場合などでも、簡単に美味しいアイスコーヒーを作れますので、ぜひ応用してみてください。