スペシャルティコーヒーとコンビニコーヒーの違いとは

2017.03.19


THE COFFEESHOP でご提供しているスペシャルティコーヒーと、みなさんも普段から馴染みのあるコンビニコーヒー。価格も違えば味も違うので、純粋に比べるということはできませんが、そもそものコンセプトからその違いについて触れてみようと思います。

コンビニコーヒーとスペシャルティコーヒー

目次

コーヒーの味と風味を比較

それでは早速コーヒーの味から比べていきます。それぞれの詳細は以下のとおり。

<コンビニコーヒー>
販売価格:100円
焙煎度:深煎り
オリジン:ミックス
産地:非公開
生産処理:ウォッシュト
抽出:マシン

<缶コーヒー>
販売価格:140円(ボトル缶)
焙煎度:深煎り
オリジン:ミックス
産地:コロンビア
生産処理:非公開
抽出:工場

<スペシャルティコーヒー>
販売価格:480円
焙煎度:深煎り
オリジン:シングル
産地:ブラジル オウロヴェルデ
生産処理:パルプトナチュラル
抽出:ハンド(ペーパーフィルター)

まずコンビニコーヒーですが、味や香りが薄く、少しざらつきのある質感です。と言ってしまうとネガティブに聞こえてしまうのですが、実際これが100円で提供できているということには驚きます。普通に喫茶店で提供されるようなレベル感です。

液色の感じも、オーダー直後にドリップされることから、スペシャルティコーヒーとコンビニコーヒーは同じような透明感のある色に。一方、缶コーヒーは他の2つと製造行程が大きく異なるためか、非常に濃く、不透明な液色をしています。

缶コーヒーは、味や香りも他の2つとは別軸にあります。そのため、普段ドリップコーヒーを飲んでいる方は、味に違和感を感じることでしょう。製造後、缶に詰めて長期保存を可能にすることが商品の特性なので、いかに飛びやすい香りを残すか、いかに美味しいコーヒー感を作り出せるか、ということに工夫がなされています。

スペシャルティコーヒーとは何か

スペシャルティコーヒーの定義は【 From seed to CUP 】というものです。つまり、生産されている土地、生産している人、収穫後の生産処理方法、生産処理をする人、買い付けから流通ルート、焙煎する人、抽出する人と、カップに入れて提供されるまでの一連の流れで、品質管理がされているということ。

↑ スペシャルティコーヒーの生豆。農園と生産者、生産処理の方法などがしっかり記されている。

また、当然ながらすべてのプロセスにおいてその道のプロフェッショナルが力を発揮しているということが、スペシャルティコーヒーと呼べる条件です。プロからプロの手に渡り、選別が繰り返し行われていくことで、最高のカップに仕上がるのです。

スペシャルティコーヒーの流通についてはこちらの記事をご参照ください。
→ コーヒー経済学|生豆がお店に届くまで

また、スペシャルティコーヒーは「品質に対して対価を支払う」という図式があり、
農園との直接取り引きがされていることがほとんどです。
品質に見合った報酬を農園に還元できる点も、スペシャルティコーヒーの魅力のひとつですね。

スペシャルティコーヒー オリジナル

↑ 豆のグレードは、コモディティ、プレミアム、スペシャルティとあります。

豆のグレード見てみると、コンビニコーヒーはコモディティに位置します。ものによってはプレミアムとよべるものもあり、品質の高いものをまとめ買いすることで、100円とは思えないクオリティのコーヒーを安定供給できているのでしょう。

合わせて読みたい
→ コーヒーピラミッドをグレード別にカッピングで検証

まとめ

コンビニコーヒーも缶コーヒーも、コーヒーのグレードのみで見てしまうと、スペシャルティと比較するのは酷になってしまいますが、それぞれに良さがあります。

出先で気軽に本格コーヒーが楽しめるコンビニコーヒー。自販機で買えて持ち運びにも便利な缶コーヒー。その時の気分や用途で変えてみるのも良いかも知れませんね。

THE COFFEESHOP のコーヒーは、スペシャルティグレードのみご提供しています。生豆選びから徹底し、納得のいくものだけを仕入れ、その豆の味を最大限活かせるよう焙煎し、ご提供しています。→ 豆販売ページはこちら

店頭では、抽出まで私たちが責任を持って行います。まだいらしたことがない方は、ぜひ遊びにきてくださいね。

合わせて読みたい記事
→ スペシャルティコーヒーQ&A|スターカッパー 松元啓太氏 インタビュー vol.2

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