2023年8月9日発送のコーヒー定期便は、ルワンダの精製処理違いをお届け!BDS MAGAZINE vol.233

2023.08.09


多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

8月9日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

2023年8月9日発送のコーヒー定期便は、ルワンダの精製処理違いをお届け!BDS MAGAZINE vol.233



ごあいさつ

こんにちは!
THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

今年の夏は人手が戻り、週末になると各所で花火大会も開かれていますね!
街に出ると浴衣姿の人も見かけるようになり、久しぶりの夏らしい光景に、わくわくしてしまいます。
連日暑い日が続きますが、悔いのないように夏を満喫しましょう!

それでは、BDS MAGAZINE〈8月9日号〉スタートです!

8月9日発送のコーヒー Rwanda/Simbi(ルワンダ/シンビ)①Fully washed(フリーウォッシュド)②Anaerobic(アナエロビック)

今回のBDSシングルオリジンプランでは、同じ精製所・同じ品種の、精製処理違いをお送りいたします!

“Les Milles Collines(千の丘の国)”と呼ばれるルワンダは、緑が多く、なだらかな丘陵が地平線の向こうまで続いています。
この美しい丘の国・ルワンダでは、1,500m~2,000mの高原でコーヒー栽培が盛んに行われています。

8月9日発送のコーヒー Rwanda/Simbi(ルワンダ/シンビ)①Fully washed(フリーウォッシュド)②Anaerobic(アナエロビック)

今回ご紹介のシンビ・コーヒーウォッシングステーション(CWS)は、2013年に運営が始まった比較的新しいウォッシングステーションです。
同CWSはルワンダ南部、Huye(フエ)というエリアに位置しており、企業家でコーヒー栽培を行っているアブドゥル・ルダフングワ氏が個人で所有しています。

8月9日発送のコーヒー Rwanda/Simbi(ルワンダ/シンビ)①Fully washed(フリーウォッシュド)②Anaerobic(アナエロビック)

氏がCWSの運営を本格的に始めた2013年当時、COEの開催などをきっかけに、ルワンダ産コーヒーの品質が世界中に認知され、政府の支援プログラムの下で増産のプロジェクトが動いていました。
そうした時勢の中、コーヒーを処理するウォッシングステーションが必要になる事から、アブドゥル氏はマラバ周辺エリアのコーヒーの特性や品質を活かすことができ、わざわざ農園から遠く離れた場所にチェリーを運ばずに済むように、2011年からシンビ・CWS設立に動き出します。

シンビCWSで生産処理がされるコーヒーは、世界中に最高品質のフリーウォッシュドコーヒーをもたらす事を掲げ、収穫地から近い立地の優位性と共に、マラバを中心とした標高1760m前後の生産環境のコンディションが近しい周辺エリアから収穫する事で、より高品質で安定したスペシャルティコーヒーを生産しています。
また、生産処理のプロセスにおいても同様に、収穫されたチェリーの品質を最大限に活かしきれるように、発酵や選別、乾燥といった工程ごとに品質基準を設けて管理にあたっています。

こうしてシンビCWSは、地域の風味特性を最大限に引き出した、最高のフリーウォッシュドコーヒーを生み出し、COE受賞など多くの実績と高い評価を受けており、いまやルワンダを代表するCWSの一つと言えるでしょう。

8月9日発送のコーヒー Rwanda/Simbi(ルワンダ/シンビ)①Fully washed(フリーウォッシュド)②Anaerobic(アナエロビック)

今回の定期便では、そんなシンビCWSが得意とするフリーウォッシュドと、近年力をいれているアナエロビックプロセスの、精製処理違いを組み合わせてお届け致します。
トラディショナルなウォッシュドプロセスは、キャラメルやブラウンシュガーのような甘さが中心で、それをそばで支えるようにマイヤーレモンのような柑橘系の印象を感じます。
突出したフレーバーこそないものの、バランスがよくマイルドなコーヒーです。

対して、専用のプラスチックタンクで密閉したまま60~90時間発酵をかけたアナエロビック(嫌気性)プロセスのロットは、複雑に弾けるようなフルーティな風味が全面に現れているコーヒー。
一口飲んだ瞬間にイメージしたのは、台湾の有名なお菓子・パイナップルケーキ!他にもパッションフルーツやグァバ、オレンジなど、瑞々しい果実味を複雑に感じます。
また、冷めるにつれて熟したメロンのような甘さも現れ、温度による風味の変化も楽しいコーヒーです。
同じ産地・年度のコーヒーでも、いかに発酵のさせ方の違いで味が変わるか、ということがよくわかる飲み比べだと思います。
どうぞお楽しみください!

【生産者】アブドゥル・ルダフングワ(Abdul Rudahunga)
【CWS】シンビ(Simbi)
【地域】フエ南部(Huye)
【標高】1,800m
【品種】ブルボン(Bourbon)
【生産処理】フリーウォッシュド/アナエロビックナチュラル(Fully Washed / Anaerobic Natural)

この夏挑戦する、3つの焙煎競技会

前回のBDSマガジンでは、THE COFFFEESHOP萩原がエントリーしたパナマコーヒーにフォーカスした焙煎競技会、『Panama Coffee Roasting Competition(PCRC)』についてご紹介しました。
このPCRCの予選に提出するコーヒー豆は、Don Benjieという農園のGeisha種、Natural Carbonic Macerationという精製処理のロット。
THE COFFEESHOP店頭、ONLINEでも発売中なので、チェックしてくれた方も多いかと思います。

気品溢れるトップオブトップのパナマ・ゲイシャ!Panama/Don Benjie Geisha Natural Carbonic Maceration限定入荷!
Panama / Don Benjie Geisha Natural Carbonic Maceration

PCRCの予選の豆の提出は済んでおり、あとは結果を待つばかりなのですが、実は今年はあと2つ、焙煎に関する競技会にエントリーしているんです。

一つは、エアロプレスの抽出を競う大会、『Japan Aeropress Championship(JAC)』で使用するコーヒー豆を焙煎するロースターを決める大会、『JAC Roast Competition(JACRC)』です。(名前が長い!!)

今年のJACは全部で3会場、沖縄・青森・東京の予選があり、ローストコンペも各会場ごとに行われます。
THE COFFEESHOPはJACRC東京大会にエントリー。
共通の課題豆を、エントリーした20のロースターがそれぞれ焙煎し、参加ロースター自身の投票によって1位を決めます。
東京大会の課題豆はエクアドルのウォッシュド。エクアドルのコーヒー自体、あまり取り扱った経験がなかったのですが、トロピカルなフレーバーと酸質、甘さのある豆で、比較的素直に焙煎に応えてくれた印象でした。
JACRC東京大会の審査は今週10日(木)!萩原は残念ながら審査会には参加できないのですが、納得の焙煎で提出できたので、良い結果を待つばかりです。

最後のひとつは、もっとも重要な焙煎コンペティション、『Japan Coffee Roasting Championship(JARC)』です。
このJCRCは日本スペシャルティコーヒー協会が主催するローストコンペで、優勝者は世界大会まで進出できる、もっとも権威あると言える大会です。
萩原はこの大会で勝つことを目標に、仲間のロースターと勉強会を続けてきました。
なにを隠そうこの大会は、エントリーすることが一番のハードルと言われています。申込時間すぐにエントリーフォームに入力をして、受付開始から30秒くらいで申込ボタンを押したとしても、エントリーできるかどうか五分五分くらいの競争率。今年は運良く無事にエントリーできて、限られた参加枠を与えてもらいました。
一緒にJCRCを目指してきたロースター仲間でも、エントリーできなかった人がほとんどでしたので、そのみんなの分まで頑張りたいと思っています。
JARC予選は9月上旬、八王子にあるセミナーハウスにて行われます。
参加者は当日現地で発表される課題豆を、会場に置いてある焙煎機(ギーセンWPG1)を使って焙煎、その翌日に審査員によるカッピングで評価されます。
その場で生豆の特徴をとらえて、適切な焙煎アプローチを行えるかどうかが重要になるわけですね。
THE COFFEESHOPでは毎月BDSで4種類の新しいオリジンを焙煎していますので、その経験を存分に活かせると思います。
まずはしっかり予選突破できるよう、ここから準備を進めていきます!

コーヒーを仕事にされている方以外には、なかなかこういった大会のことは知られていないかと思います。
大会に挑戦する理由は、勝つことで得られる栄誉のためよりも、取り組む過程で得られる経験を日々の焙煎業務に活かすため。
良い結果を望むことはもちろんですが、それ以上にみなさんにも還元できるよう、しっかり取り組んで参りたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします!

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 8月23日(水)予定

毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。
THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

BEANS DELIVERY SERVICE
サイトリニューアル!マンスリーミックスやドリップバッグのコースが増え、より充実した内容に。
THE COFFEESHOPのレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!


SERVICE