2022年11月9日発送のコーヒー定期便はペルーとコロンビア!BDS MAGAZINE vol.215

2022.11.09


多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

11月9日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

11月11日(金) 19:00〜 Instagramライブ配信で、お送りしたコーヒーについてご紹介します!

Instagram ライブ配信

今回お届けのコーヒー豆の詳細、おすすめの抽出方法や、フードペアリングなども企画中。
配信はどなたでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね!

ごあいさつ

こんにちは!
2022年11月9日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです!

前回のBDSマガジンでお伝えしたTHE COFFEESHOPインスタアカウントのエラーですが、あのあと無事復旧しまして、ライブ配信も問題なく行うことができました。お騒がせしてしまって申し訳ありませんでした。。

今日からROAST WORKSは10年目!
気持ちを新たにコーヒーと向き合って参りますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します!

それでは、BDS MAGAZINE 11月9日号、スタートです!

11月9日発送のコーヒー紹介

Peru/Wilber Ayamamani(ペルー/ウィルバー・アヤママニ)

ペルー南部のサンディア渓谷。ここは、ボリビア国境付近、アルパカの暮らす標高4,700mのアンデス山脈の峠を越えた、アマゾン川の源流域に位置する小さなコーヒー生産エリアです。
切り立った崖、険しい山と谷・森の合間に先住民のアイマラ族が静かに暮らしています。 首都リマから遠く離れ、車はおろかバイクも通れない山道の先に点在する農家。
近代化から取り残されたようなサンディア渓谷は、実はペルーで最もポテンシャルの高いコーヒー産地として、注目されている産地です。

生産者のWilberさんはケチュア語を話す先住民。
農園ではコーヒーの他にトウモロコシやキャッサバ、バナナが育てられており、コーヒーは2.5Haの土地で栽培されています。
家族みんなで農園に住んでいて、コーヒーの収穫が適切なタイミングで行われるようにいつもコーヒーの木をケアしています。

発酵や乾燥の工程についても長年の経験でコツを心得ており、微気候にも恵まれて高品質なコーヒーがつくられています。 最近ではブルボン種やカトゥーラ種、カトゥアイ種、Marsell-eza種など、多くの品種を栽培できるようにもなりました。
コーヒーの品質だけに注目するのではなく、自分たちの子どもや孫が農業を続けられるように、周囲の森林環境に配慮したコーヒー生産に取り組むことに努力を惜しみません。

今回お届けのペルーは、フルーティで奥行きのある甘さが印象的。
ストーンフルーツ系のアシディティと甘さと同時に、シュガーシロップのようなボディのある甘さも感じ、まるでシロップ漬けにしたチェリーのような印象を持ちました。
それだけ聞くと少しくどいようなイメージを持たれるかもしれませんが、すっきりとしたキレのある後味のおかげで、飲み疲れず飽きの来ないバランスがあります。
温度変化によって、ハーブやナッツのような印象も顔を出し、立体感を感じるフレーバーがあります。
ペルーという国のポテンシャルの高さを実感する素晴らしいマイクロロット。
ぜひゆっくりとお楽しみください!

【生産者】ウィルバー・アヤママニ
【地域】プノ州、サンディア
【標高】1,650m
【品種】ブルボン、カトゥーラなど 【生産処理】ウォッシュド
【農園面積】7.5Ha

Colombia/La Union Washed(コロンビア/ラ・ウニオン・ウォッシュド)

今回お届けのラ・ウニオンは、コロンビア南西部に位置するナリーニョの一部エリアを指します。
エクアドルとの国境に沿ったコロンビアで最も南西にあるナリーニョは、太平洋に面した海沿いの県です。
ナリーニョの気候は、コロンビア国内の多様な地理的環境の中でも珍しい場所。
乾燥した険しい地形と急な斜面と谷は、コーヒーチェリーを大きく、そしてジューシーに生産する条件を作ります。
暖かく湿った空気が日中は低地に集まり、夜は山腹を這い上がります。これにより、コーヒーは通常よりも高い標高の約2,300メートルの土地でも生産することができます。

カップは、オレンジのような甘さを伴ったアシディティが印象的。キャラメルや蜂蜜のような印象もあり、まさしく良質なコロンビア・ナリーニョのテロワールがよく現れています。
温度が下がるにつれて、今後はグレープフルーツやパフチョコレートのような印象が顔を出します。ある程度の範囲のコーヒーをミックスしているからこそ、このフレーバーの奥行きとバランスの良さを感じられるのだと思います。
まさしくこれぞコロンビア・マイルド!という言葉にふさわしいコーヒーに仕上がっています。

【農園】小規模農園
【エリア】ナリーニョ
【標高】2,000〜2,100m
【品種】コロンビア、カスティージョ
【生産処理】ウォッシュド

リージョナルセレクトプログラム

今回シングルオリジンプランの皆様へお届けのコロンビア/ラ・ウニオンは、『リージョナルセレクトプログラム』という取り組みによって構成された、ある程度広い地域から集めたコーヒーを組み合わせて作ったロットです。

このプログラムは、コーヒー生産国のさまざまな微気候(マイクロクライメイト)による、独自のプロファイルを強調するために作成されました。風のパターン、土壌の質、日光、標高、その他の環境面の影響など、その土地ならではの変数的要素があります。
例えばコロンビアでは、コロンビア北部とコロンビア南部のコーヒーでは、共通の特性と異なる特性が混在しています。

リージョナルセレクトの商品は、カップの品質と性格に基づいて買付され、「その土地の味」と、量的に入手可能かどうかと、価格のバランスを追求しています。
これらのロットは、100ポイントのカッピングスケールで84〜87点の範囲でカップするコーヒーのブレンドとして構築され、エリア単位でのトレーサビリティを備えていますが、農園レベルや生産者レベルではトレースできません。

スペシャルティコーヒーというと、一般的に農園や生産者単位で流通するロットがイメージされますが、そのように取引されるコーヒーは生産量のうちほんの一部に過ぎません。単一ロットの栽培・精製にはコストがかかるうえ、出来上がる商品のクオリティはその年の天候などによって大きく左右されるからです。
実際のコーヒー農家を見ると、スペシャルティ専業ではなくコモディティグレードのコーヒーも同時に栽培していることが多くあります。

今回のリージョナルセレクトのコーヒーは、農園や生産者単位で取引できるほどのクオリティ・量ではないものの、ある程度のエリアを指定して組み合わせることで、品質の向上を目指したものです。そうすることによって、そのままではコモディティの価格でしか売ることができないコーヒーの、クオリティと取引単価を引き上げることができます。
農家にとっては、ある程度高単価でボリュームが見込める取引ができるので、収入の底上げに繋がります。こうしたロットを選んで購入することは、コーヒー農家の方々にとってとても意味のあることだと思っています。

一言でスペシャルティコーヒーと言っても、その背景には様々なストーリーがあり、流通のされ方も国やロットによって千差万別。今回ご紹介したのはその中のひとつ、リージョナルロットでしたが、1杯のコーヒーがどんな背景をもってやってきたのか、興味をもつきっかけになってくれたら嬉しいです!

それでは良いコーヒーライフを!

次回発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 11月23日(水)予定

毎月1〜2回(※)お届け!とっても便利で美味しいスペシャルティコーヒーをお届けする、コーヒー豆の定期便。
THE COFFEESHOPが直接ホンジュラスで買い付けた、日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪
(※プランによって異なります。)

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