4月13日発送のコーヒー定期便はコロンビアとボリビア！BDS MAGAZINE vol.201

2022.04.13

多種多様なコーヒーの違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、コーヒー豆の定期便”Beans Delivery Service“(BDS)。

4月13日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします！

4月13日(金) 19:00〜 Instagram、YouTubeライブ配信で、お送りしたコーヒーについてご紹介します！

・Instagram ライブ配信
・YouTube ライブ配信

今回お届けのコーヒー豆の詳細、おすすめの抽出方法や、フードペアリングなども企画中。
配信はどなたでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね！

ごあいさつ

こんにちは！
2022年4月13日発送のBEANS DELIVERY SERVICE MAGAZINEです！

曜日の並びの関係で、しばらくぶりのBDS発送となりました。
みなさまコーヒーのストックは、切らさずお過ごしいただけましたでしょうか？

今週、以前より告知しておりましたTHE COFFEESHOPのオリジナルカッピングツールを、ようやくリリースできました！
BDS会員のみなさま限定で先行発売いたします！
くわしくはメールにてお送りしておりますBDSマガジンでお伝え致しますので、ぜひお見逃しなく！

それでは、BDS MAGAZINE4月13日号、スタートです！

4月13日発送のコーヒー紹介

Colombia／Cafe Juanambu(コロンビア／カフェ・フアナンブ)

コロンビアの南西、エクアドルとの国境に位置するナリーニョは、アンデス山脈の高い標高エリアを有し、素晴らしいマイクロクライメイトに富んだ小規模生産者が多くコーヒー生産に取り組んでいます。

今回お届けするロットはそんなナリーニョから、タブロン・デ・ゴメスとブエサコという2つのウォッシングステーションから集められたグループロットです。
スペシャルティコーヒーの世界では農園や精製所単位でのマイクロロットが注目されがちですが、そうした単位で流通させることができるコーヒーはほんのごく一部。
実際にコーヒー生産を行なっている小規模農家は、単一でロットを形成できるだけの収量に満たないことも多く、複数のロットをエクスポーターが組み合わせることで、品質面での安定・カップスコア向上も見込めます。

今回ご紹介のカフェ・フアナンブは、ナリーニョ地方に流れるフアナンブ川にちなんで名付けられました。
ロットを形成し届けてくれたのは、オランダ、アメリカ、ブラジル、コロンビアに拠点を持ち、多角的にコーヒービジネスを行うコーヒーカンパニー・Coffee Quest。
彼らの生産地での取り組みは、現在とこれからのスペシャルティコーヒー生産を考える上で非常に興味深いものです。以下、Coffee Questのロナルド・デ・ホンメル氏へのインタビューより抜粋してご紹介します。

コロンビアのコーヒー業界は何十年にも渡って、コロンビアコーヒー生産者連合会と限られた大手の輸出業者に独占されてきました。
15年ほど前に市場が開かれ、コーヒー生産者が自ら輸出のライセンスを取得できるようになり、この変化によって多くの生産者はコーヒーで生計を立てられるようになりました。
コロンビアのコーヒー生産者の90%は小規模生産者で、その多くが貧困に近い生活を送っていましたが、小さな農園しか持っていなくても、高い収入を得られる可能性が生まれたのです。

平地にあり工業化されているブラジルの農園と異なり、コロンビアの農園の多くは山の急斜面にあるため、収穫を手作業で行う必要があります。当然、手間とコストがより多くかかり、価格の低い国際価格での取引を行なっているだけでは貧困から抜け出すことは難しいのが実情です。
つまり、コーヒーの品質と価格を高めることがコロンビアのコーヒー生産を存続させる唯一の方法だと、ロナルド氏は語っています。

そのために、前述した価値のあるロット形成を始め、農園への栽培指導や自社のウォッシングステーションを開設。また、生産者への適正な対価の支払いにもこだわりをもっており、それが当たり前になるために事業規模を拡大していくと語っています。
実際にCoffee QuestのHPを見ると、ロットごとに価格の内訳が明記されており、生産者の取り分や輸入・輸出に関わるコストがいくらなのか、一目でわかるようになっています。

Coffee Quest
https://www.thecoffeequest.com/narino-stations/
（リンク先英語サイト注意）

私たちロースターとしても、こうしたエクスポーターから生豆を輸入することは、とても意義あることだと考えています。そして当然ながら、コーヒーの品質も実に素晴らしいものです。
レモンティーのような明るく透明感あるフレーバー、キャラメルのような甘さがあり、まさしく高品質なナリーニョのテロワールがはっきりと現れています。

TYPICAのサイトにはCoffee Questロナルド・デ・ホンメル氏へのインタビュー全文が掲載されていますので、ぜひコーヒーを飲みながらご覧ください！

Coffee Quest Colombia

【ロット名】カフェ・フアナンブ
【生産者】Various Producers
【エリア】タブロン・デ・ゴメス／ブエサコ、ナリーニョ
【標高】1,750~2,200ｍ
【品種】カトゥーラ、コロンビア、カスティージョ
【生産処理】ウォッシュド

Bolivia／Inocentio Mamani（ボリビア／イノセンチオ・ママーニ)

南米大陸中央部に位置するボリビアは、ブラジルやペルー、チリなどと接する内陸国。金や銀、すずなどの工業が盛んなほか、ウユニ塩湖など観光地としてもよく知られているボリビアですが、近年では素晴らしいスペシャルティコーヒーの生産地としてもその知名度を上げています。

国土の中心に位置するアンデス山脈は高いところで標高5,000メートルを超え、首都ラパスは標高3,600m強と、世界一高い場所にある首都として知られています。
その十分な標高と火山性の土壌は、高品質なスペシャルティコーヒー生産に大きく貢献しますが、同時に過酷な自然環境は流通面・栽培面での足かせにもなっており、まだまだ未発見のマイクロロットが数多く眠っている可能性を秘めています。

今回のコーヒーを届けてくれたのは、そんなボリビアの素晴らしい小規模生産者を世界中に紹介してくれているNayra Qata（ナイラ・カタ）。
ボリビアのスペシャルティコーヒー・エクスポーターとして最も有名なアグリカフェから独立し、よりマイクロなロットを取り扱っている稀有な存在です。

ナイラ・カタの代表フアン・ボヤン・グアラチ氏の元に集まるコーヒーは、どれも超小規模で栽培を行う生産者のロット。実際にいくつかのサンプルを試しましたがどれもユニークで、ロットの選定にはとても悩んだのを覚えています。

そんな中から選んだ今回のコーヒーは、イノセンチオ・ママーニ氏という生産者からのマイクロロット。
とても爽やかで軽やか、シルキーな質感で、スルスルと口の中に入っていくような印象があります。
ストーンフルーツやアップル系の丸みのある酸味は、浅煎り特有の強い酸質が苦手な方にも試してみていただきたい1杯です。

ぜひお楽しみください！

Nayra Qata

【生産者】イノセンチオ・ママーニ
【エクスポーター】ナイラ・カタ
【地域】Villa Victoria La Asunta、Sud Yungas
【標高】1,600~1,700m
【品種】カトゥアイ、ティピカ
【生産処理】ウォッシュド

＊オリジナルカッピングツール、BDS会員先行発売！＊

昨年末ごろより告知しておりました、THE COFFEESHOPのオリジナルのカッピングツール2種を、いよいよリリースできる手筈となりました！

数に限りのある商品となりますが、今回はBDS会員のみなさま限定で本日より先行発売しております！

お買い求めにはTHE COFFEESHOPのONLINE STOREで使えるポイントをご利用いただけます。BDS会員のみなさまには、毎月のお支払いでも実は10%ずつ付与されておりますので、知らず知らずのうちに溜まっているという方も多いのでは？

この機会にポイント残高もあわせて、ぜひチェックしてみてください！

▼オリジナルカッピンググッズその1
THE COFFEESHOP Original Cupping Spoon

https://os.thecoffeeshop.jp/fs/thecoffeeshop/cuppingspoon

【入室PASS：BDSメールマガジンにてご案内しております！】

カッピングには欠かせない相棒とも言える専用のカッピングスプーンを作りました！
こちらはCup of Excellence（COE）で使用される公式カッピングスプーンと同仕様。製造はイギリス・W.Wright社製で、THE COFFEESHOPオリジナルデザインを別注しました。シンプルなデザインで、使うごとによく手に馴染みます。
専用のベロア素材の袋は、こちらも今回のスプーン用に新しく作りました。コーヒー屋さんでのカッピング会に持っていくにも便利に使用いただけると思います！

▼オリジナルカッピンググッズその2
THE COFFEESHOP Original Cupping Bowl

https://os.thecoffeeshop.jp/fs/thecoffeeshop/cuppingbowl

【入室PASS：BDSメールマガジンにてご案内しております！】

こちらもカッピングには欠かせないグッズ、専用のカッピングボウルです！
スプーン同様、COEの公式モデルと同仕様で、コーヒー関連器具の陶磁器メーカーORIGAMIに別注。高い製造技術によって個体差を極力減らすことで、より均一かつ正確にテイスティングすることができます。
こだわりのブラックカラーはデザインとしてだけではなく、コーヒーの見た目の色による先入観をなくし、味だけを的確に捉えるためのカラーリングです。