SCAJ2016|ジャパン・ブリュワーズカップ(JBrC)レポート

2016.09.30


SCAJ2016内で行なわれたジャパン・ブリュワーズカップをいち早くレポート。今年も盛り上がっておりました。

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ジャパン・ブリュワーズカップ とは

ジャパン・ブリュワーズカップは、2014年よりスタートしたコーヒー抽出の競技会です。国内の競技会としては、ジャパン・バリスタチャンピオンシップと並び、優勝者は日本代表として世界大会への切符を手にすることになります。

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ジャパン・ブリュワーズカップ 大会ルール

持ち込んだ豆をプレゼンしながら抽出する「オープンサービス」と、当日渡される共通の豆を抽出するだけの「必修サービス」の合計点で競う。オープンサービスのルールは以下の通り。

競技内容:抽出コーヒー3杯(プレゼンテーション伴う)
競技時間:準備5分、本番10分
審査内容:7項目のカップ評価と2項目のプレゼン評価
使用器具:自由(機械的動力を伴わない手動の器具)
使用豆:自由
使用抽出水:自由
表彰内容:優勝者はワールド・ブリュワーズカップへの出場権

ジャパン・ブリュワーズカップ 2016 リザルト

今年の大会結果は以下の通りです。(敬称略)

優勝:小林康人(小川珈琲株式会社)
2位:土橋武志(株式会社和珈屋)
3位:甲矢涼太(株式会社丸山珈琲)
4位:名村忠正(小川珈琲株式会社)
5位:管野アンナ(株式会社石井商事 Amameria Espresso)
6位:近藤寛之(KONDO COFFEE STAND)
7位:佐々木浩太(株式会社ドトールコーヒー)

優勝した小林選手は、エアロプレスを用いたレシピでの勝負でした。

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使用したのは グァテマラ – エルインヘルト・ウノ。ウォッシュトプロセスのコーヒーです。この豆の『甘さ』という点に注目しプレゼンテーションを行なっていました。

「焙煎したコーヒー豆にはショ糖成分はほとんどありません。では、コーヒーの甘さとはなんでしょうか。私が考えるコーヒーの甘さとは、抽出した時に出るショ糖以外のポジティブ成分によるものと考えます。それが酸味とオイル分です。」(小林選手プレゼンテーションより)

抽出内容は、ネルフィルターをセットしたエアロプレスに粗挽きの豆を入れ、沸騰した湯を注ぎ、自然透過にて抽出。この段階で酸味を抽出しているのだとか。その後、常温の水を注ぎ、今度はプレスで抽出。ここでオイル分を抽出しているのだそうです。

酸味とオイルを2段階で抽出し、ネルフィルターを使用することでクリアカップ仕上げ、最後に湯煎で温めて完成という内容でした。

観ている以上にハイレベルな戦い

なんでもそうですが、こうした競技会はやっている側にしか分からない難しさがあります。昨年優勝の粕谷氏は世界大会でも優勝しており、日本人のレベルの高さを証明しています。

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↑ 昨年のワールド・ブリュワーズチャンピオンの粕谷氏。今年はブースでコーヒーを振る舞っていました。

おまけ

SCAJ2016には、コーヒー関連の器具も展示されていました。ほんの一部ですが、写真でお楽しみください。

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