Monthly Beans Magazine|2022年3月号 [vol.90]

2022.03.01


現在発売中のコーヒー豆の情報や、特集記事、BDS発送カレンダーなどを掲載した毎月発行のmbm(Monthly Beans Magazine)。
2022年3月号の内容をご紹介いたします!


Cover design by Hisayuki Hiranuma

mbm magazine

ペルー大使館主催のカッピングイベントに行ってきました!

先日、在日ペルー大使からご招待いただき、ペルー産スペシャルティコーヒーの日本でのさらなる普及を目的としたカッピングベントに行ってきました!
今回はコーヒー業界の諸先輩方とともに、光栄にも僕たちTHE COFFEESHOPもご招待いただき、色々と勉強させていただきました。

南米・ペルー共和国は、ナスカの地上絵やマチュピチュなど観光地として有名ですが、実は世界第7位の生産量を誇るコーヒー生産地でもあります。
そのほとんどはコマーシャルコーヒーですが、その個性的なテロワールから良質なスペシャルティコーヒーの産地としてもポテンシャルを秘めていると言われています。
国内では生産地を11の地域に分け、それぞれの風味特性を分析・ブランド化するプロジェクトがあるなど、国を挙げてスペシャルティコーヒーの生産拡大に取り組んでいるそうです。
僕らも毎年いくつかのロットを取り扱いますが、甘さやクリーンカップに優れ、多くの人が親しみやすい風味を持っていると思います。
しかしながら、実際には日本でスペシャルティとして流通するものは数が少なく、多くの選択肢がないことも事実。その背景には、一筋縄ではいかないいくつかの理由が考えられます。

1つは生産地側の理由。ペルーの生産者のうち、90%以上は5ha以下の小規模生産者で、その多くが経済的にあまり豊かではないと言われています。
経済力がない生産者は、収穫・精製したコーヒーを保管しておく設備がなく、早く売却して現金が欲しいと思うもの。
スペシャルティでの買い付けはサンプル出しからの品質評価、値付け、買取までの時間がかかり、重さで買い取ってくれるコマーシャルコーヒーと比べ現金化までタイムラグが発生してしまいます。
また、ペルーの農園は地理的にかなり不便な場所のため、細かいロットを買い集めるバイヤーが入って行きづらいという理由もあります。
小規模農家が多いことは豊かなテロワールには有利に働く点ですが、実際にスペシャルティとして流通するためには、生産に関わるリスクを共有できるような、信頼できるパートナーが必要不可欠なのです。

2つ目は消費国側の理由。
1に挙げたとおり、スペシャルティとして流通させるためにはリスクを背負って産地に入っていくバイヤーが必要になりますが、そうした人が増えない背景には、単純に『あまり売れないから』という問題があります。
特に日本では、無名で優れた品質のコーヒーよりも、ネームバリューの強いコーヒーが売れる傾向にあり、これに関しては僕らロースターの販売力の無さを反省するばかりです。
売れる見込みがあればリスクをとる理由もありますが、そうでなければ誰も身体を張らないのは当然ですよね。

実際の問題はもっと複雑で多岐に渡ると思いますが、ペルーのスペシャルティが発展していくためには、まずはしっかり消費を増やしていくことが大切。
これはペルーに限った話ではなく、どの国でも同じことが言えます。
THE COFFEESHOPでは生産国や農園のネームバリューではなく、ロットごとに品質を見て取り扱いを決めていますので、お買い物の際にはいつものコーヒーだけでなく、初めて見るような生産地のコーヒーにも、ぜひ注目してみてくださいね!

スペシャルティコーヒーがSDGsに貢献できること

特集記事について詳しくはこちら ≫

The Monthly Beans Line Up -今月の豆ラインナップ-

華やかなアロマ漂う、最高品質のエチオピア・サンドライ!


詳しくはこちら→エチオピア/バンティ・ネンカ・サンドライ (3月中旬発売予定)

コンプレックス&ユニーク!最新のメキシコ・マイクロロット!


詳しくはこちら→メキシコ/プエブラ・ドス・リオス (3月中旬発売予定)

弾ける果実味!果てしないポテンシャルを秘めたルワンダ・ナチュラルプロセス!


詳しくはこちら→ルワンダ/ギシェケ・ナチュラル

フルーティな甘さの続く、グアテマラ・アンティグアのイエローブルボン!


詳しくはこちら→グアテマラ/レタナ・イエローブルボン

バイーア州が誇る優良農園より、ジューシーなパルプトナチュラル!

ブラジル/プログレッソ
詳しくはこちら→ブラジル/プログレッソ

フルーティな深煎り。これぞブラジル・スペシャルティ!

ブラジル/シティオ・ダ・トーレ・ナチュラル
詳しくはこちら→ブラジル/シティオ・ダ・トーレ・ナチュラル

化学薬品を一切使わずに安全に処理したカフェインレスコーヒー


詳しくはこちら→メキシコ/ディカフェ

中煎り。軽やかで爽やか、心地良い甘味の印象。
風味や酸味などのバランスが最も取れたオリジナルミックス。


詳しくはこちら→ライトミックス

深煎り。しっかりした口当たりとほのかな甘さ。
丁寧な焙煎と配合により、飽きのこないビターなオリジナルミックス。


詳しくはこちら→ダークミックス

日ごと近づく春の足音をイメージ。爽やかな3月限定MIX!


詳しくはこちら→March Mix (〜3/31まで限定販売)

Information

日本初上陸のガラス製ハンドロースター発売!

この度、インドネシアでハンドメイドのガラス製品を作っているSUJIより、自宅でコーヒー生豆の焙煎ができるハンドロースターを入荷いたしました!
ガラス製のハンドロースターは軽くて蓄熱性に優れ、なにより焙煎中の生豆の様子を具に観察できるのがポイント。ひとつひとつハンドメイドで作られていて、ディスプレイしても美しいアイテムです。
超少量入荷となりますので、気になる方はお早めにチェックお願いします!

SUJI Agniraga Roaster / ガラス製ハンドロースター
11,000円(税込)
ご購入はこちらから ≫

今月のカレンダー

次号mbm発行予定

次回2022年4月号は4月1日発行を予定しております。お楽しみに!

それではみなさま、良いコーヒーライフを!

mbmは店頭やオンラインストアで商品をご購入の際に無料でお入れしております。ぜひゲットしてください!

THE COFFEESHOPインスタグラム


SERVICE