Monthly Beans Magazine｜2020年6月号 [vol.69]

2020.06.01

現在発売中のコーヒー豆の情報や、特集記事、BDS発送カレンダーなどを掲載した毎月発行のmbm(Monthly Beans Magazine)。
2020年6月号の内容をご紹介いたします！

表紙イラスト：Yu Suda

梅雨時コーヒーの楽しみ方

こんにちは！
6月に入り、本格的に梅雨の季節がやってきました。
毎年のことですが、この時期はずっとジメジメとしていて、気分も上がらないですよね。

そんな季節に楽しみたいコーヒーといえば、当然アイスコーヒー！
気温と湿度の上昇にあわせて、THE COFFEESHOPに入ってくる注文も、ホットからアイスへと移行してきました。
冷たく冷やしたアイスコーヒーを、氷がギッシリのグラスに注いでグビグビ飲めば、梅雨のジメジメもすっかり吹き飛ばしてくれるものです。

アイスコーヒーの淹れ方はいろいろとありますが、大きくは「水出し」と「急冷式」の2つの抽出方法にわけることができます。

ここ数年でかなりの広まりを見せている「水出し」は、その名の通り、水を使ってコーヒー豆から成分を抽出する方法。
お湯での抽出に比べ、余計な雑味が少なく、すっきりとクリアなアイスコーヒーに仕上がるのが特徴で、酸味や苦味も少なく、丸みのある味わいになります。
昔からよくある、苦味のあるキリッとしたアイスコーヒーが苦手でも、水出しなら美味しく飲める、という人も少なくないはず。

水出しの抽出は、基本的には一晩ほったらかしておけばいいだけなので、作るのが簡単なのも魅力の一つですね。

対して、お湯を使って抽出したコーヒーを、氷などを使って一気に冷やす方法を「急冷式」と言います。
コーヒーに含まれる酸味や苦味の成分は、水に溶けづらくお湯に溶けやすい、という性質を持っています。
そのため、急冷式で淹れたアイスコーヒーは、水出しに比べて酸味や苦味がはっきりと感じられ、よりコーヒー感が強い仕上がりに。
豆の持つ個性がより明確に出てくるので、風味に特徴のあるコーヒー豆を淹れるときには、水出しよりも急冷式の方が、その豆のポテンシャルを最大限引き出せると言えるでしょう。

抽出レシピは、基本的には濃いめに抽出したコーヒーに、氷を入れて溶かすだけ。
THE COFFEESHOPのWEBマガジンでも詳しく紹介しているので、ぜひのぞいてみてくださいね。

「水出し」と「急冷式」、同じコーヒー豆を使って抽出しても、かなり印象の異なるアイスコーヒーが出来上がります。
味で選んでも良し、抽出の楽さで選んでも良し。
みなさんそれぞれの楽しみ方で、夏の楽しみのひとつ・冷たいアイスコーヒーを、どうぞ満喫してくださいね！