Monthly Beans Magazine｜2024年4月号 [vol.115]

貴重なアラビカ原種・ティピカ種ロット入荷！

THE COFFEESHOPでは現在、プレミアムクロップとして〈Honduras / Los Pinos Typica Honey〉を販売しています。

私たちのラインナップを長くチェックしてくださっている方には聞き馴染みがあるかもしれないこのロット、実は世界的にみても非常に希少なコーヒーとなっています。

今回のロットはティピカという品種の単独ロットになります。

このティピカは、アラビカ原種に最も近いとされる品種で、まるでジャスミンのような華やかなフレーバーと、シルクの様に滑らかな質感、そして後引く甘い余韻を兼ね備えています。

近年、最高級品として広く知られるようになった品種にはゲイシャがありますが、ティピカはそのゲイシャと並び評されることも多い世界でも有数の品種のひとつです。

しかし、ティピカはその鮮やかなフレーバーの代わりに、収量が非常に少なく、病害虫に弱いうえ、木も高く育ってしまい収穫が難しいという特徴も持っています。

そのため、耐性が強く収量も多い他の品種への植え替えが進んでいるのが実情で、さらにはティピカを謳ったロットの中には他の品種の要素が混ざってしまっている、純度の低いものも多いそう。

現在では、明確にティピカを名乗れるものは、コーヒー全体の0.01%とも言われています。

そんななか、今回ご紹介のロス・ピノス農園のティピカは、ただえさえ世界でも数少ないティピカ種ロットのうち、より現生種に近く、純度の高いティピカであると考えられています。

その理由は、ティピカの特徴である収量の低さや樹高の高さ、チェリーの実り方がはっきりと現れていることはもちろんですが、なによりもその優れたカップクオリティにあります。

シルキーで滑らかな質感、柑橘系の爽やかな酸味、そしてフローラルで甘いフレーバーと余韻が、その何よりの証拠です。

ロス・ピノス農園のティピカは、農園主のオルランド・カルバハル氏の名前をとり、バイヤー達からは〈Typica Orlando（ティピカ・オルランド）〉とも呼ばれています。

THE COFFEESHOPでは数年前から、オルランド氏のティピカに惚れ込んで毎年のように購入させていただいています。

決して買いやすい価格ではないですが、その希少性と味わい、そして何より継続して購入することでロス・ピノス農園を応援したいという思いがあります。

強い品種ではないティピカを栽培し続けるには、細やかなケアが欠かせません。それを毎年素晴らしいクオリティで届けてくれるオルランド氏に感謝を込めて、日本のコーヒーファンの皆さんにお届けできたらと思っています。

あまり多くは手に入らないコーヒーですので、お飲み逃しのないようにお願いいたします！

（Roaster / Daito Hagiwara）

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東京・渋谷で開催の都市型音楽フェス

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過去最大規模で開催！THE COFFEESHOPも出店

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THE COFFEESHOPは今回”SYNCHRONICITY オリジナルブレンド”を手掛けさせていただくことになりました！コーヒー豆の受注販売はもちろん、当日もコーヒーのサーブで参加予定。ぜひ素敵な音楽とおいしいコーヒーで楽しい時間をお過ごしください。出店会場は未定。決定次第SNSでお知らせいたします！

次号mbm発行予定

次回2024年5月号は5月1日発行を予定しております。お楽しみに！

それではみなさま、良いコーヒーライフを！