Monthly Beans Magazine|2023年7月号 [vol.106]

2023.07.01


現在発売中のコーヒー豆の情報や、特集記事、BDS発送カレンダーなどを掲載した毎月発行のmbm(Monthly Beans Magazine)。
2023年7月号の内容をご紹介いたします!

Monthly Beans Magazine|2023年3月号 [vol.102] THE COFFEESHOP

グラインダーの種類によってコーヒー粉の形が変わる!?

ロースター萩原が毎週水曜日の夜21時から行っているライブ配信。発売中のコーヒー豆についてや、定期便でお送りした豆の詳細などをお送りしているのですが、毎回視聴者のみなさんからたくさんのご質問や疑問などをコメントでお寄せいただいています。
先日のライブ配信の中でお寄せいただいたご質問に、「ミルの刃の形状で味が変わる、と聞いたのですが、どのように違うのですか?」というものがありました。
30分の配信の中では伝えきれないこともあり、せっかくなのでここで更に詳しくお応えしたいと思います!

そもそも、ミル(グラインダー)が変わると、同じ淹れ方でも出来上がるコーヒーの味わいは大きく変わってきます。その理由には大きく2つの要因が考えられます。それは『粒度分布』と『粉の形状』です。

一つ目の理由『粒度分布』ですが、これは挽かれたコーヒー豆がどのくらいの均一性で粉になるか、という尺度です。
一般的にハイクオリティなミルほど粒度分布が狭い=より狙った粒度で挽くことができる、とされており、出来上がるコーヒーはクリーンで再現性の高いものになっています。

もう一つの理由は『粉の形状』の違い。ミルを使って粉にしたコーヒー豆は、一見どれも同じ粉状になって見えますが、拡大してよく見ると使用するミルによってその形状が異なっていることがわかります。
市販の主要な手挽きミルや、THE COFFEESHOPでも大変好評の『Varia VS3』などは、コーヒー豆をすりつぶすような方法で粉にする『臼刃式(コニカル式)』。この方法で挽かれた粉は、よく見ると多角形で、丸い粒のような形状をしています。
対して、DittingやEKのような業務用グラインダー、家庭用だと『FELLOW ODE』などのグラインダーは、2枚の向かい合わせになった刃で豆を切るように挽く『カット式』。
この方式だと、挽かれた豆は断面が真っ直ぐになり、長方体のような形状をしています。

一般的に『臼刃式(コニカル式)』で挽かれた粉は、多角形で表面積が広くお湯が浸透しやすいため、甘さや質感優位になりやすいとされています。
対して『カット式』で挽かれた粉は、長方体で表面積が狭く、フレーバーや酸味優位になりやすいとされています。
ただ、実際これらの違いは粒度分布を揃えて検証した場合に見られるもの。実際にコーヒー豆を挽いて淹れる場面においては、粒度分布や微粉の量の違いの方が、味に与える影響が大きいことに注意が必要です。

そうは言っても先述の『Varia VS3』や『FELLOW ODE』など、家庭用でも刃の形状による違いをうたったグラインダーが近年続々と登場しています。
おうち用にハイエンドな電動グラインダーを迎え入れることを検討されている方は、グラインド方式の違いによる味の傾向についても参照されてみるといいかもしれませんね!

(Roaster / Daito Hagiwara)

アイスコーヒーにおすすめの美味しい淹れ方3選

The Monthly Beans Line Up -今月の豆ラインナップ-

Peru(ペルー)/NW2022 #4 Santa Sofia(サンタ・ソフィア)
洗練されたバランスに美しさすら覚える、エレガントなペルーNW入賞ロットです!
【PREMIUM CROP】Peru(ペルー)/NW2022 #4 Santa Sofia(サンタ・ソフィア) ≫

Rwanda/Dukunde Kawa Nkara Lot3003(ルワンダ/ドゥクンデカワ・ンカラ・Lot3003)
まるで果実を絞りいれたフルーツティー!爽やかなルワンダ・ウォッシュドです!
Rwanda/Dukunde Kawa Nkara Lot3003(ルワンダ/ドゥクンデカワ・ンカラ・Lot3003) ≫

Tanzania/Acacia Hills Kent(タンザニア/アカシア・ヒルズ・ケント)
ジューシーな赤い果実味!ケニアライクな印象も感じる、鮮やかなタンザニア・スペシャルティです。
Tanzania/Acacia Hills Kent(タンザニア/アカシア・ヒルズ・ケント)≫

Costa Rica(コスタリカ)/La Candelilla Honey(ラ・カンデリージャ・ハニー)
COE優勝経験もある名農園から届いた、熟成感たっぷりのパカス・ナチュラル!
El Salvador(エル・サルバドル)/Los Pozitos Natural(ロス・ポシートス・ナチュラル)≫

Costa Rica(コスタリカ)/La Candelilla Honey(ラ・カンデリージャ・ハニー)
コスタリカの名門マイクロミルから届いた、上質な甘さのハニープロセス!
Costa Rica(コスタリカ)/La Candelilla Honey(ラ・カンデリージャ・ハニー) ≫

Brazil/Sitio da Torre Natural
フルーティ&ジューシーな、良い意味でブラジルらしさの期待を裏切るフレッシュなコーヒーです!
Brazil(ブラジル)/Sitio da Torre Natural(シティオ・ダ・トーレ・ナチュラル) ≫

Mexico(メキシコ) / Decaf(ディカフェ)【カフェインレス】
化学薬品を一切使わずに安全に処理したカフェインレスコーヒー
Mexico(メキシコ)/Decaf(ディカフェ)【カフェインレス】 ≫

中煎り。軽やかで爽やか、心地良い甘味の印象。風味や酸味などのバランスが最も取れたオリジナルミックス。
中煎り。軽やかで爽やか、心地良い甘味の印象。風味や酸味などのバランスが最も取れたオリジナルミックス。
LIGHT MIX(ライトミックス) ≫

深煎り。しっかりした口当たりとほのかな甘さ。丁寧な焙煎と配合により、飽きのこないビターなオリジナルミックス。
深煎り。しっかりした口当たりとほのかな甘さ。丁寧な焙煎と配合により、飽きのこないビターなオリジナルミックス。
DARK MIX(ダークミックス) ≫

7月限定ブレンドJuly Mix 2023
ホットとアイスの両A面!安心するバランスの7月限定MIX!
【7月限定】JULY MIX 2023 ≫  (〜7/31まで限定販売)


アイスコーヒー専用ミックス、2023年版!
【夏期限定】ICED COFFEE MIX 2023 ≫  (〜9/30まで限定販売)

Information

家庭用最高峰の高性能グラインダー〈Varia VS3〉少量限定入荷!

あらゆる挽き目に対応した、家庭用最高峰の高性能グラインダー〈Varia VS3〉が少量限定入荷しました。
細挽き~粗挽きまで幅広いレンジでハイクオリティなグラインドを実現。また、力強いトルクと、とても静かな静音性を両立。家庭用グラインダーの中では最高峰と言って良いグラインドクオリティを誇ります。次回入荷は未定。気になる方はお買い逃しなく!

Varia VS3 グラインダー(第2世代機)
52,800円(税込) 送料無料
ご購入はこちら ≫

今月のカレンダー

次号mbm発行予定

次回2023年8月号は8月1日発行を予定しております。お楽しみに!

それではみなさま、良いコーヒーライフを!

mbmは店頭やオンラインストアで商品をご購入の際に無料でお入れしております。ぜひゲットしてくださいね!

THE COFFEESHOPインスタグラム


SERVICE