SCAJ2015:大会を終えて、もっとコーヒーが好きになりました。JBrC出場者インタビュー

2015.10.05
SHERE

JBrC 2015に出場した成澤にインタビューを行いました!

先日のSCAJ2015を写真で振り返り!イベントレポートでもご紹介したSCAJ2015の中で行われたジャパン・ブリュワーズカップ2015(JBrC 2015)に、当ショップスタッフ成澤が出場しました!

競技の結果としては決勝のステージにいく事はできませんでしたが、それまでに費やした準備や競技のコンセプトなどを考えると様々な想いがあったと思います。今回の記事では、大会を終えたばかりの成澤本人にインタビューを行いました!

Q1.まずは、お疲れさまでした。JBrCを終えた今、どのように感じていますか?

→一段落という感じです。競技を終えた直後は、達成感と結果が出せず悔しい気持ちが入り混じっていました。次の日には、また普段の業務から1つずつ見直し、来年も挑戦しようと考えていました。

Q2.なぜJBrCに挑戦しようと思ったのか経緯を教えてください。

→私が競技会にでる目的の1つとして、技術向上のためというものがあります。

競技会では、熟練したコーヒー業界の先輩方が真剣にジャッジをしてくれます。また、ジャッジが記入したスコアシートが返却されるのですが、とても参考になります。こちらはJBrCの予選の時のスコアシートです。(公開していいものかわからないのでぼかしています)このように、ビッシリとコメントが書かれています。例えば、クリーンカップを意識して抽出したのに、あまり評価されていなかったら抽出を見直してみたり、ボディ感をだす目的で抽出を行い、ボディの項目で評価されていればこの方法で良かったなど、このスコアシートはとても勉強になります。

後は、個人的な思いになってしまいますが、憧れている方や、尊敬している方にこんなに真面目にコーヒーを評価してもらえるだけで、競技会にでて良かったなと思います。

JBrCの予選の時のスコアシート

Q3.JBrCに向けてどのような準備をしていましたか?

→準決勝進出の結果が8月上旬でした。そこから、どのようなコンセプトでプレゼンを行うか、どの豆を使うかなど考えていました。実際にコンセプトを考え準備を始めたのは9月に入ってからでした。しかし、直前まで使用する豆を迷ってしまい、しっかりとしたプレゼンやレシピづくりを行うのが遅れてしまいました。

Q4.競技者それぞれがコンセプトを持って競技に臨んでいましたが、成澤さんのコンセプトを教えてください。

→今回は、当店を利用されるお客様がペーパードリップを使用していることが多かったことや、ハンドドリップのセミナーを繰り返している内に私でなければできない抽出というよりも、誰でもできる、つまり再現性の高い抽出で挑みました。

ですから、今回は複雑な抽出や、特別な器具を使う抽出ではなく、通常のペーパードリップを行い、プレゼンの中でも淹れ方を説明しながら抽出しました。プレゼン内容は、スペシャルティコーヒーの浸透と定着のためには自宅でも再現できる抽出が大事ではないでしょうか、といったものです。

Q5.使用した豆とそれを選んだ理由があれば教えてください。

→使用した豆は、パナマ エスメラルダ農園のゲイシャです。大会ということもあり、インパクトの強い豆を選択しました。ゲイシャはフレーバーも特徴的でわかりやすく、甘さや後味の余韻も長いため選びました。一般のお客様にもゲイシャを体験したことがなければぜひ試してただきたいコーヒーです。

Q6.JBrCと他の競技との違い、良さや難しさはなんでしょうか。

→JBrCは機械を使わなければなんでもOKのルールです。

今回の準決勝進では、エアロプレス4名、サイフォン1名、ドリップ5名でした。この器具の自由度がJBrCの面白いところではないでしょうか。逆にそこが難しいところでもあります。選択肢が広いだけに、どの器具で挑むか、それをどのように使い、どのようにプレゼンするかなど考えなければなりません。

Q7.JBrCに挑戦したことで挑戦前と変わった部分、コーヒーに対する考え方や技術などあれば教えて下さい。

→特に変わったことはありません。コーヒーに対する考え方も変わっていません。

ただ、もっとコーヒーが好きになりました。

もっと美味しく、お客様にとっても魅力的なコーヒーが提供できるよう日々精進していきたいと思います。

最後に、競技会はたくさんの方に支えられて成り立つものだと、挑戦するたびに毎回思います。運営の方々、ボランティアスタッフの方々、ジャッジの方々、今回も競技に集中できるよう運営していただきました。お店のスタッフにも色々と協力していただきました。

ありがとうございました。

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