深煎りに適しているスペシャルティコーヒーの特徴とは|スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.310

2026.10.28
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多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。

2026年10月28日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉

BDS MAGAZINE〈vol.310〉

今回のBDS、シングルオリジンプランでお届けするのはSCAJの会場でお披露目になったニュークロップ2種類!会場でもとてもご好評いただいたので、みなさまにお届けするのが楽しみです。

やっぱり新鮮なニュークロップは活き活きとした焼き心地があって、焙煎していて楽しいですね。お手元に届いた方、ぜひ感想をお聞かせいただけると嬉しいです!

毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。

どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

COFFEE COLUMN|
深煎りに適しているスペシャルティコーヒーの特徴とは

朝晩の冷え込みが進み、温かいコーヒーがじんわりと染みる季節になってきましたね。

浅煎りのフルーティーな酸味や華やかさが注目されがちなスペシャルティコーヒーですが、実はTHE COFFEESHOPでも深煎り(ダークロースト)は根強い人気を誇る定番ラインナップです。

今回のBDSシングルオリジンでは、エチオピアの高品質な素材を深煎りにした〈Ethiopia / Gersi Natural Dark Roast〉をお届けしています。昨年も同じロットをリリースして大変好評でしたが、今年も自信を持ってお届けできる仕上がりです。

深煎りというと、「深く煎ればどんな豆でも同じような苦味になるのでは?」と思われがちですが、実はそうではありません。豆の内部まで強い熱エネルギーを届ける深煎りでも、ベースとなる生豆のポテンシャルがとても重要になってきます。

では、ロースター目線で見たときに〈深煎りに適しているスペシャルティコーヒー〉には、一体どんな特徴があるのでしょうか?

1.標高が高く実が引き締まった〈硬い豆(高密度)〉

まず欠かせないのが、生豆の密度です。

深煎りは焙煎時間が長く、焙煎機の中で強いカロリーが加わり続けます。標高の低い場所で育った密度の低い豆を深く煎ろうとすると、外側の焦げ感が生まれやすかったり、美味しい成分がすべて抜け去ってしまうようなイメージがあります。

一方、高い標高で寒暖差に耐えながらじっくり育ったコーヒーは、細胞がギュッと引き締まったような、密度の高い生豆になります。こうした”硬い豆”は強い熱をかけてもヘタることなく、芯までしっかり熱を受け止めて深煎りならではの甘みを生み出すことができるのです。

2.焙煎で焼失しない〈力強い酸の骨格〉

一般的に〈深煎りにすると酸味が消える〉と言われていると思います。確かに極端に深く焙煎を進めていけば酸味は失われていきますが、美味しい深煎りには心地よい酸味も必要だと考えています。

そのためには、ある程度まで焙煎を進めても焼失しない〈力強い酸の骨格〉があり、それがちょうど良いバランスで感じられる焙煎度合いで煎り止めする必要があります。

また、〈力強い酸の骨格〉は焙煎によって熱を加えていくことで、ジューシーさを感じる甘さの印象を伴っていきます。火の入ったケニアなどに感じられる、熟度の高い果実のようなフレーバーなどはまさにそうですね。今回のBDSでお届けしているエチオピアにも、まさしく生豆のポテンシャルと焙煎によって生まれたベリー系のジューシーさを明確に感じてもらえると思います。

3.滑らかな口当たりを生む〈豊富な脂質と糖分〉

深煎りの最大の魅力といえば、トロッとした厚みのある質感と、長く続く心地よい余韻です。

これを生み出すのが、生豆に含まれる糖分や脂質です。水分が抜けて香ばしくキャラメル化した糖分と、熱によって豆の表面近くまで滲み出てくる良質な油脂分が、カップにとろみのある滑らかさと重厚なボディをもたらしてくれます。

スペシャルティコーヒーにおける深煎りとは、単に苦味をつける作業ではなく、素材が持つ高いポテンシャルを焙煎によってきちんと引き出すアプローチだと考えています。素材本来の質を活かす、というと浅煎りが前提に考えられがちですが、むしろ深煎りの方が素材の差が出る部分もあるのかもしれません。

スペシャルティコーヒーファンのなかには「深煎りは飲みません」という方もおられるかもしれませんが、ロースターのオススメが届くサブスクだからこそ出会える深煎りの世界を、ぜひ一度楽しんでみていただきたいです!

それでは良いコーヒーライフを!

10月28日発送のコーヒー紹介①|
El Salvador / Fito Montiel & Santos Alnurfo Diaz Pacamara Natural(エルサルバドル / フィト・モンティエル & サントス・アルヌルフォ・ディアス・パカマラ・ナチュラル)

今回ご紹介する〈El Salvador / Fito Montiel & Santos Alnurfo Diaz Pacamara Natural〉は、THE COFFEESHOPがお付き合いを始めて4年目になるエクスポーター・Cafe Norから届いたニュークロップです。

2023年に訪れたエルサルバドルは、ロースター萩原にとって初めて訪問した生産国のひとつ。アテンドしてくれたCafe Norのスペシャルティコーヒー生産にかける情熱と献身に、とても感銘を受けたのをよく覚えています。

特に、フィト・モンティエルが運営するラ・ホンジュリータ農園のパカマラの品質は素晴らしく、彼の人柄も含めてずっと買い続けたいと思わせてくれたコーヒーで、2023年以来4年続けての取り扱いとなります。

また、今回はフィトのコーヒーだけでなくマチュカ農園を運営するサントス・アルヌルフォ・ディアスのPacamaraとのミックスロット。この仕様も昨年に引き続きです。サントスとは2023年にお会いして以来Instagramを通じて交流していて、僕のストーリーや投稿すべてにハートを送ってくれるマメな男です。今年リリースしとても好評だった〈Familia Diaz Pacamara〉というロットの生産者のひとりでもあります。

ロットを形成してくれているのはエクスポーターであるCafe Norのアレハンドロ。彼ともSNSを通じて頻繁にやりとりをしていて、THE COFFEESHOPがCafe Norのコーヒーを毎年取り扱うことをいつも喜んでくれています。

今年も素晴らしい品質で届いてくれた彼らのコーヒー。農園を切り盛りするフィトとサントス、それらを取りまとめて最終的なロットに仕立ててくれたアレハンドロ。彼らの情熱と献身がなければ、このような美しいパカマラ・ナチュラルは実現できません。単に今年のロットが良かっただけでなく、何年も続けて安定した高いクオリティを維持していることも驚嘆に値します。

これから先もずって買い続けたいと思わせてくれる素晴らしいパカマラ・ナチュラル。THE COFFEESHOPのシグネチャーのひとつと言えるロットです。ぜひお楽しみください!

FLAVOR COMMENT

浅煎り。

レッドグレープやラズベリー、レーズン、フローラル、ジューシーで複雑な風味。ラウンドな質感で、ブラウンスパイスやブラウンシュガーのような甘さが長く続きます。

BEANS DATA

【輸出】Cafe Nor(カフェノル)

【生産者】Fito Montiel, Santos Alnurfo Diaz(フィト・モンティエル & サントス・アルヌルフォ・ディアス)

【農園】La Hondurita, Machuca(ラ・ホンジュリータ、マチュカ)

【地域】Chalatenengo(チャラテナンゴ)

【標高】1,550〜1,700m, 1,600m

【品種】Pacamara(パカマラ)

【生産処理】Natural(ナチュラル)

10月28日発送のコーヒー紹介②|
Ethiopia / Gersi Natural Dark Roast(エチオピア / ゲルシ・ナチュラル・ダークロースト)

言わずと知れたコーヒーの名産地、エチオピア・イルガチェフェより、2026年ニュークロップのナチュラルプロセスが届きました!

このコーヒーを届けてくれたのは、エチオピア専門インポーターであるトランスシーガル社。以前THE COFFEESHOPのYouTubeチャンネルにも登場してくれました。

世界でもっとも著名なコーヒー生産地と言えるエチオピア・イルガチェフェエリアから届いたコーヒーです。

高いところでは2,300mにも登る標高、豊かな土壌、土地に適した品種と、高品質なスペシャルティコーヒーを栽培するのに必要な条件をすべて兼ね備えていると言えるイルガチェフェ。

その特徴は、なんといってもフローラルで甘さを感じるフレーバーにあります。

ある程度経験を積んだロースターならば誰しも「イルガチェフェといえばこの味」というイメージを持っていると思いますが、近年では気候変動や新興消費国の影響もあり、そうしたロットも数少なくなってきていると感じています。

そんななかでも、今回の〈Gersi Natural〉はイルガチェフェらしい華やかさ、ベリーのようなフルーティさをしっかりと感じることができるコーヒーです。

THE COFFEESHOPでは昨年から取り扱いをさせていただいているロット。昨年は日本に届くタイミングがとても早かったこともあり、素晴らしいクオリティだったことをよく覚えています。

また、浅煎りにしても当然美味しい素材でしたが、特に深煎りにしたときに真価を発揮。エチオピアらしいフローラル・フルーティなフレーバーはそのままに、深煎りらしい落ち着きとチョコレートのような甘さが同居する、スペシャルなダークローストに仕上がりました。

今年もそんなGersiの特徴がそのまま現れていると感じます。

浅煎りで出てくるベリーのようなフレーバーは、深煎りにすることでパイナップジャム、イチヂクジャムのような芳醇さになります。また、温度が下がってくるとマンゴーのようなトロピカルな表情も。質感はスムースで滑らか、後味にかけてダークチョコレートのような甘さの余韻が心地よく、ベリーの入ったチョコレートケーキやブラウニーのように感じました。

この落ち着きと華やかさの共存、どこかセクシーで大人の色気を感じる味わい。深煎り好きが浅煎りに目を向けるきっかけにも、浅煎り好きが深煎りを見直すきっかけにもなりそうなコーヒーだと思います。

昨年とても好評いただいたロットだけに、今年も変わらぬクオリティでご紹介できることがとても嬉しいです!ぜひお楽しみください!

FLAVOR COMMENT

深煎り。

ベリーの入ったチョコレート、パイナップルケーキ、ドライマンゴー、イチヂクジャムのような風味。スムースな質感で、ダークチョコレートのような甘さが続きます。

BEANS DATA

【インポーター】Trans-seagull(トランスシーガル)

【地域】Gersi, Yirgacheffe(イルガチェフェ、ゲルシ)

【標高】1,900~2,300m

【品種】74112, 74110

【グレード】G1

【生産処理】Natural(ナチュラル)

定期便でお届けのコーヒーの内容をライブ配信でご紹介!

InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。

配信はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。

次回お届け予定のコーヒー|BDSシングルオリジンプラン

Brazil / Fazenda Rio Brilhante

Kenya / Guama

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 11月11日(水)予定

毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。

THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ。

過去のBDSお届けリスト

WRITER

Daito Hagiwara

THE COFFEESHOPロースター

THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。2024年 Next up Roasting Championship優勝。2025年 焙煎競技会 ROAR OF THE ROAST 2025 優勝

毎週木曜日20:00〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!

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