注目品種『Pink Bourbon』の魅力!|スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.308

2026.09.23
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多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。

2026年9月23日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉

BDS MAGAZINE〈vol.308〉

こんにちは!THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

関東地方を直撃した台風。みなさま無事過ごされていますでしょうか?

焙煎所のある横須賀では、すぐ近くで土砂崩れがあったりして自然の脅威をまざまざと感じています。

幸い月見台は無事でしたが、また次いつ自然災害があるかわかりませんので、日頃の備えが大切だと改めて感じました。

みなさまもどうぞお気をつけてお過ごしくださいね。

毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。

どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

COFFEE COLUMN|
注目品種『Pink Bourbon』の魅力!

今回のBDSでお届けしている〈Brazil / Fazenda Um Pink Bourbon〉。

昨年は同じ農園のYellow BourbonとMondo Novoを取り扱いましたが、それらはブラジルで主流の栽培品種だったのに対し、今回のPink Bourbonはブラジルではかなり希少なレア品種。あまりお目にかかれない組み合わせだと思います。

Pink Bourbon自体はBDSでも何度か登場している品種ですが、今回はこのPink Bourbonがなぜ今、世界中のロースターや生産者から熱い視線を浴びているのか、その魅力をご紹介します。

その名の通り、チェリーが鮮やかなピンク色で完熟を迎える珍しい品種で、長年〈ブルボン種の突然変異〉と考えられていましたが、近年の遺伝子解析により、実はエチオピア原種系にルーツを持つことが分かってきました。

生産国としてはコロンビア・ウイラ県などが有名ですが、カップクオリティの高さや病害虫への強さから、近年はブラジルや中米諸国へも栽培が広がっています。

エクスポーターも推しの品種

今年3月、ロースター萩原が訪問したホンジュラスのエクスポーターSan Vicenteでも、かなり推されていたのがこのPink Bourbonでした。やはり病気に強く収量も取れカップ評価も高いこと、そしてホンジュラスSanta Barbaraの気候条件にもマッチしていることがその理由になっていました。個人的に大好きな生産地×大好きな品種なので、今後の仕上がりが本当に楽しみなところです。

Pink Bourbonの特徴

Pink Bourbonの最大の特徴は、なんと言ってもその鮮やかな風味特性。ジューシーな酸質とフローラル系やシトラス系のフレーバー、ティーライクなニュアンスは、エチオピアルーツを感じさせる趣があります。

また、チェリー自体の糖度が高くベースとなる酸質が非常にクリアなため、発酵プロセスとの相性も良いように思います。今回お届けのFazenda UmはNaturalプロセスのロットでしたが、Anaerobic(嫌気性発酵)やHoneyなどの複雑な精製を施しても、コーヒー本来の綺麗な風味が崩れにくい印象があります。発酵プロセスとの相性の良さは、気候変動が進む生産地での味作りにおいてひとつの重要な要素になっていると思います。

今回の〈Brazil / Fazenda Um Pink Bourbon〉も、ブラジルらしいマイルドな甘みとボディの土台の上に、Pink Bourbon特有のストーンフルーツのような上品な酸味が重なる、実にユニークで奥深い一杯に仕上がっています。

これからのさらなる飛躍も期待できるPink Bourbon。注目し続けたい品種ですね!

それでは良いコーヒーライフを!

9月23日発送のコーヒー紹介②|
Peru / Juan Jose Huillca Singuna(ペルー / フアン・ホセ・ウィルカ・シングニャ)

「今年はペルーの当たり年。」

そう言っていたのが誰かは忘れてしまいましたが、本ロットをカップしてその言葉を思い出しました。

ドライマンゴーやミルクチョコレート、バニラを思わせるようなボリューミーな甘さは、他の生産国でもなかなか見られないカッププロファイル。個人的にもここまで甘いペルーには始めて出会った気がします。

そこにはフローラルなアロマと、溶かしバターのような滑らかでねっとりとした質感が大きく寄与しています。リッチな飲み応えで、まるでデザートのように楽しめる一杯だと思います。

このコーヒーを届けてくれたのは毎度お馴染みWashed過激派インポーターのSYU・HA・RI。以前THE COFFEESHOPのYouTubeに出演してくれたときも、これからペルーに注目していきたいと語ってくれていました。

2026年のペルーといえば〈SL9〉という品種が取り沙汰されていますが、今回のようにBourbon種でも素晴らしいクオリティを感じることができるのは、まさしくペルーという生産国の底力でしょう。

しかもスペシャルティ生産においてはまだまだ伸び代も持っているというのだから末恐ろしい限り。ペルーのこれからにも注目し続けたいですね。

インポーターSYU・HA・RIからシェアしてもらった生産者のストーリー

36歳の生産者であり、農業技術者でもある彼は、妻と共にスペシャルティコーヒーの生産に情熱を注いでいます。フアン・ホセ氏によると、熟したチェリーを厳選して収穫することが成功の鍵だそうです。

農業技術者として働く中で、フアン・ホセ氏はスペシャルティコーヒーの世界を学び、情熱を見出しました。COEをはじめとする地域および全国規模のコンテストへの参加を通して、高い評価を獲得していきました。

熟したチェリーのみを収穫し、チェリーは収穫当日のうちに脱穀され、その後グレインプロの袋に入れられプラスチックタンクの中で発酵工程が行われます。発酵日数は日陰でコンディションに応じて3日から4日ほど。その後綺麗な水で洗いにかけられ、屋根のかかったアフリカンベットで15日から20日かけてゆっくりと乾燥させます。

今回ペルーを訪れた際に多くの小規模農家さんを訪問しましたが、その中で1番フィーリングが合った生産者さんがファンホセ氏でした。彼はリジェネラティブ農法を含めたサステナブルな農園管理を目指して、土壌や農園の環境をしっかりケアしている生産者さんです。

プロセスにおいても、ウェットミルまわりがとても綺麗な状態で保たれていて、彼の丁寧でまじめな性格を感じました。ブラインドのカッピングでも彼のブルボン、シドラ、ゲイシャがとても高いクオリティで印象に強く残っています。

高標高で育ち、丁寧にピッキングからプロセスまでを終えたブルボンのロットは個人的に特にスペシャルで、たくさんの人に焙煎して、飲んでもらいたいです。

FLAVOR COMMENT

浅煎り。

ドライマンゴーや白い花、ヘーゼルナッツ、ベリー、カカオのような風味。バターのような質感で、ミルクチョコレートやバニラのような甘さの余韻が長く続きます。

BEANS DATA

【生産者】Juan Jose Huillca Singuna(フアン・ホセ・ウィルカ・シングニャ)

【農園】Finca Cedruyoc(フィンカ・セドルヨック)

【地域】Yanatile, Calca, Cusco(クスコ、カルカ、ヤナティレ)

【標高】1,850m

【品種】Bourbon(ブルボン)

【生産処理】Washed(ウォッシュド)

9月23日発送のコーヒー紹介②|
Brazil / Fazenda Um Pink Bourbon(ブラジル / ファゼンダ・ウム・ピンクブルボン)

ロースター萩原がFazenda Umを訪問させていただいたのは2024年7月。インポーターSYU・HA・RIの買い付けに同行させていただきました。

初めて訪れたブラジル、いくつかの農園を回らせていただきましたが、Fazenda Umは特に印象的に思い出に残っている場所です。

小高い丘を馬に跨って登っていくと、斜面に沿ってコーヒーの木が植えられていて、標高によって品種が植え分けられていました。丘の上からは眼下に大きな湖が広がります。この湖からの水蒸気によって、コーヒーの生育に良い影響があるといいます。

一番標高の高いエリアまで行くと、森の中にコーヒーの木が植えられていました。ブラジルといえば見渡す限りの広大な平地にコーヒーの木が隊列を組むように植えられている景色が一般的ですが、ここではシェードツリーを使って多様な品種を栽培していました。

今回お届けするのはそんなFazenda Umの多様な品種ラインナップのなかから、Pink BourbonのNaturalプロセスです。

あまりブラジルで見かけることのないPink Bourbonですが、農園主Stefanoさんのこだわりの乾燥工程の甲斐もあって、実にフローラル・ベリーのニュアンスを感じる仕上がりに。

同時にチョコレート、キャラメルの甘さもしっかりと感じられ、落ち着きと華やかさのバランスが素晴らしく整っています。

他の生産国のPink Bourbonとも違う、ブラジルならでは、Fazenda UmならではのPink Bourbonに仕上がっていると思います。

インポーターSYU・HA・RIからシェアしてもらった生産者のストーリー

Um Coffeeは、2023年ワールドバリスタチャンピオンBoram Um氏の父Stefano Um氏が設立し、Boram氏も経営に関わっています。

韓国人一家のコーヒーの歴史は、2007年、Stefano Um氏がスペシャルティコーヒーを生産するために、カンパーニャのSul de Minasで農場を購入することを決意したことから始まりました。スペシャルティコーヒーの市場が海外だけでなく国内でも拡大していることを知った彼らは、コーヒーショップ、自社焙煎所、コーヒースクールの開校を決意しました。コーヒーショップでは、自社農園のコーヒーだけでなく、ブラジルの他のエリアのコーヒーも提供しています。

Fazenda Umでは、ブラジルの伝統的な品種だけでなく、エキゾチックな品種の研究や、さまざまな発酵・乾燥プロセスの研究にも専用のエリアを設けています。多様なテストを通して、カップの中で思いがけない結果が得られることを知っているからです。現在、総生産量は1500袋で、手作業で収穫され、100%天日で乾燥されています。

ほとんどの農家さんたちが、機械乾燥と天日乾燥の両方を使うのが多い中、ステファノ氏のこだわりである100%天日乾燥。パティオでスロードライングするために、山なりにかき集めて乾燥させます。

プロセス由来の妖艶で、重心の低い味わい、そしてピンクブルボンのもつフルーティな香味が酸に表現されています。

FLAVOR COMMENT

中煎り前半。

ブラックチェリーやロゼワイン、ラズベリー、花の蜜、ヘーゼルナッツのような風味。滑らかな質感で、チョコレートやキャラメルのような甘さの余韻が続きます。

BEANS DATA

【生産者】Stefano Um & Boram Um(ステファノ・ウム & ボラン・ウム)

【農園】Fazenda Um(ファゼンダ・ウム)

【地域】Sul de Minas(スル・デ・ミナス)

【標高】1,000m~1,200m

【品種】Pink Bourbon(ピンクブルボン)

【生産処理】Natural(ナチュラル)

定期便でお届けのコーヒーの内容をライブ配信でご紹介!

InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。

配信はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。

次回お届け予定のコーヒー|BDSシングルオリジンプラン

El Salvador / La Divina Providencia Honey

Ethiopia / Chelchele Washed

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 10月14日(水)予定

毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。

THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ。

過去のBDSお届けリスト

WRITER

Daito Hagiwara

THE COFFEESHOPロースター

THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。2024年 Next up Roasting Championship優勝。2025年 焙煎競技会 ROAR OF THE ROAST 2025 優勝

毎週木曜日20:00〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!

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