〈微粉〉を漉して作る、水出しコーヒーの透明感|スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.303

2026.07.08
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多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。

2026年6月24日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉

毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。

どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

BDS MAGAZINE〈vol.303〉

こんにちは!THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

先日の土日は〈ROAST WORKS 横須賀店〉の1周年でした。お越しいただいた皆さま、ありがとうございました!

いつもの常連さまから久しぶりの方、遠方からわざわざお越しいただいた方まで、店内にぎやかに営業させていただきとても嬉しかったです。

2年目のROAST WORKSも素晴らしいコーヒーをたくさん焙煎していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします!

それでは、BDS MAGAZINE〈7月8日号〉スタートです!

COFFEE BEANS 1|
Costa Rica / Don Mayo La Loma(コスタリカ / ドン・マヨ・ラ・ロマ)

Don Mayo Micromillの大黒柱である父Hector Bonillaは、2005年に生産処理まで自分たちの手で行い、素晴らしいコーヒーを作りたいとDon Mayoを設立、タラスエリアのマイクロミル革命の火付け役の1人でもあります。

Hectorは、『私は生まれたときからコーヒー生産者ですよ。』と朗らかに語る通り、常に最高品質のコーヒーを求め、研究・勉強を重ね、真摯にコーヒー生産に向き合う姿は地域の生産者の目標となっています。

そうしたヘクトル氏のマインドは子供たちにも継承され、息子のPabro、Josuéは現在農園やミルの管理を担い、娘のMariaは2013年と2014年のコスタリカのバリスタチャンピオンとなり、コーヒー生産への情熱を幅広く伝えています。

2008年以降、COE優勝経験も含め、毎年のようにCOEを受賞し華々しい成果を上げてきたDon Mayo。しかし、COE入賞を逃した2015年がDon MayoにとってのターニングポイントになったとHectorは語ります。

2015年当時、マイクロミル設立から10年が経過し、生産技術も農園の管理にも高い水準で成熟してきたと考えていました。そうしたさなかでCOEを逃した経験は彼らにとって大きな衝撃でした。

しかし、彼等は「自分たちにとって、やれることはまだまだあるのだ」と前向きに捉え、それまで培った経験を見直しながら、改めてコーヒー生産に向き合ってきました。

そして、2016年には90点以上のスコアでプレジデンシャルアウォードCOE5位を獲得、2017年には5ロット入賞、2018年6ロット入賞、2019年5ロット入賞と今まで以上の成果で再ブレイクを果たしました。

こうした成果の中で、息子のPabroが懸命に取り組んできたのが農法や土壌の改善でした。彼は2015年から土づくりを改めて勉強し直し、植物の生態や微生物、有機農法などの見識を深め、農地改善に尽力してきました。

La Loma農園は海抜1,950mジャノ・ボニート・コルテスの高地に位置し、山地の高台から見下ろすその景色は風光明美な景観を誇り、また太平洋から昇る朝日を浴びる事が出来る恩恵にも浴しています。2000年からコーヒー栽培を始めた農園で、当時Bonillaさん自らが種をまくことから始まりました。標高1,950mの寒冷な高地にある農園で、今一度栽培方法、土壌づくりを見直し、じっくりと時間を掛けてチェリーを完熟させ、多くの養分を蓄え、品質を大きく向上させてきました。

そして、収穫したチェリーには含まれる糖分が豊富な事から、これを活かすように得意のハニープロセスによって仕上げられました。

父Hectorから息子たちへ。技術と共にコーヒー生産への献身的な姿勢や探究心が今継承されています。

コスタリカのコーヒー、特にCaturraのようなデイリー品種のハニープロセス、と聞いたときに頭のなかでイメージする味わい。

それがそのまま現れてきたような、実にテロワールを感じられるロットだと思います。

甘い脂質を感じるナッツ感、アップルやオレンジ、ほのかに桃系のフルーツ感、口のなかに広がるようなラウンドな質感。

どれをとっても「あぁ、よいコスタリカだな」と感じさせてくれるようなバランス。

毎日飲むならこういうコーヒーだなと、改めて感じさせてくれる素晴らしいデイリーコーヒーです。

FLAVOR COMMENT

浅煎り。

ヘーゼルナッツやアーモンド、レッドアップル、ほのかにネクタリンのような風味。ラウンドな質感で、ブラウンシュガーのような甘さが長く続きます。

BEANS DATA

【マイクロミル】Don Mayo(ドン・マヨ)

【農園】La Loma(ラ・ロマ)

【生産者】Hector Bonilla Solis(ヘクトル・ボニージャ・ソリス)

【地域】Tarrazu(タラス)

【標高】1,950m

【品種】Caturra(カトゥーラ)

【生産処理】Yellow Honey(イエローハニー)

COFFEE BEANS 2|
Honduras / Montecillos Bourbon Washed(ホンジュラス / モンテシージョス・ブルボン・ウォッシュド)

近年スペシャルティコーヒーの品質が飛躍的に向上してきているホンジュラス。

中でもインティブカ県のポッソネグロは注目のマイクロオリジンで、上質なテロワールを擁し国内、国際品評会で毎年上位に名を連ねています。

当農園は3代続く家族経営の農園で、ウィルメル氏も家計を助ける為に幼い頃から働いてきました。

苗床から苗木を移す等簡単な作業から始め、長年経験を重ねた結果自ら農園管理が出来るまでになりました。0.2haの僅かな土地から始め、資金を貯めながら土地を拡張していった結果、今日8haで栽培出来るまでになっています。

規模が大きくない為、木一本一本に注意を払う事が出来、その結果安定したカップクオリティを実現・提供出来ています。

ホンジュラスのコーヒー、特にWashedの浅煎りには、緑茶系のフレーバーが出ることがありますが、今回のMontecillosにもその個性が明確に感じられます。

紅茶ではなく緑茶、というところがポイントで、どこかグリーン系・ハーブ系のニュアンスが伴っているのが特徴。特に今回のロットではセージのような、爽やかでフローラルさも感じられるハーブを見つけることができました。

そして味わいのベースになっているのはブラウンシュガーやアーモンドといったブラウン系の甘さ。カップコメントだけみると個性が強いように思われるかもしれませんが、落ち着きのある甘さが下支えとなるので飲みづらさは感じにくく、良質なデイリーに仕上がっていると思います。

FLAVOR COMMENT

中煎り前半。

セージや緑茶、ライム、アーモンドのような風味。クリーミィな質感で、チョコレートやブラウンシュガーのような甘さがあります。

BEANS DATA

【生産者】Wilmer Grau(ウィルメル・グラウ)

【農園】Finca Montecillos(モンテシージョス農園)

【地域】Pozo Negro, Intibuca(インティブカ、ポソネグロ)

【標高】1,700m

【品種】Bourbon(ブルボン)

【生産処理】Washed(ウォッシュド)

COFFEE COLUMN|
〈微粉〉を漉して作る、水出しコーヒーの透明感

暑い季節になると飲みたくなるのが、水にコーヒー粉を漬け込んで作る〈水出しコーヒー(コールドブリュー)〉。

このBDSでもフォームからご連絡いただければ、お届けのコーヒー豆を水出しバッグに詰めてお送りすることができます。

例年5月くらいからご利用いただく方も増え始め、7月の夏本番ともなると多くの方にご利用いただいているサービスです。

届いた水出しバッグを規定量の水に漬け込み、時間になったら取り出すだけで簡単に作れる水出しコーヒー。

しかし、自分で作った水出しコーヒーを飲んでいるとき、「ボトルの底の方に黒い粉が溜まっている」「飲み終わりがなんとなく粉っぽい、イガイガする」と感じたことはありませんか?

その原因は〈微粉〉にあります。微粉とは、コーヒー豆をグラインダー(ミル)で挽いたときに、狙った粒度よりも遥かに細かく、粉末状になってしまったコーヒー豆のこと。高性能なミルほど微分は少ない傾向にありますが、何度もふるいにかけて取り除かない限り完全に取り除くことはできません。

そして、水出しコーヒーバッグに使用している不織布という素材。実はペーパーフィルターに比べると織り目が粗いという特徴があります。そのため、長時間水に浸けている間に、パック内の小さな微粉が網目をすり抜けて、外のコーヒー液へとじわじわと流れ出てしまうのです。これが、ボトルの中に微粉が混入し、濁りや雑味の原因になってしまう理由です。

微粉が液体に入ってしまうと、口当たりがザラついてしまったり、規定時間を過ぎても粉が残ってしまうために雑味が出てしまったりと、液体にあまり良い影響を与えません。見た目にも美しくないので、できれば取り除きたいところですよね。

では、微粉を取り除くにはどうすれば良いのでしょうか?

答えはカンタン、出来上がった水出しコーヒーを、飲む前にペーパーフィルターで漉(こ)してあげるだけ。これだけで見た目も味わいも大きく変化します。

手順としてもシンプルで、ホットコーヒーを入れるのと同じようにドリッパーにフィルターをセットして、出来上がった水出しコーヒーを注ぐだけ。

微粉がペーパーの目を詰まらせるため、通常のドリップよりもコーヒーが落ちるスピードはゆっくりになりますので、一気に注がず、溢れないように数回に分けて注ぐのがポイント。もし途中で完全に流れが止まってしまったら、新しいペーパーに交換するとスムーズです。

少し時間はかかりますが、ペーパーで微粉を取り除いた水出しコーヒーは、見た目からして濁りのない澄んだ仕上がりに。口当たりのクリーンさと雑味の少なさは、水出しならではの特徴をより強調してくれるような味わいになります。

ちょっとした一手間で、おうちで作る水出しコーヒーが一段上の仕上がりに。みなさんもぜひお試しくださいね!

それでは良いコーヒーライフを!

定期便でお届けのコーヒーの内容をライブ配信でご紹介!

InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。

配信はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。

次回お届け予定のコーヒー|BDSシングルオリジンプラン

Colombia / Finca La Orquídea Pink Bourbon

Colombia / Finca Lusitania Pink Bourbon Natural

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 7月22日(水)予定

毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。

THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ。

夏の定期便は水出しアイスコーヒーに変更がおすすめ!お届けタイプ変更キャンペーン

早くも暖かい日が増え、アイスコーヒーが飲みたい季節になってきました。

とっても便利な定期便ですが、夏になると熱いお湯を使ってアイスコーヒーを淹れるのは面倒…という方も少なくないのではないでしょうか?

夏季限定で、現在ご利用中のコースのコーヒー豆を〈水出しアイスコーヒーバッグ〉でお届けするキャンペーンを開催中です!

1回のみお試しで変えてみるというのも可能ですので、お申し込みフォームよりお気軽にお問い合わせください。

過去のBDSお届けリスト

WRITER

Daito Hagiwara

THE COFFEESHOPロースター

THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。2024年 Next up Roasting Championship優勝。2025年 焙煎競技会 ROAR OF THE ROAST 2025 優勝

毎週木曜日20:00〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!

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