インドとエルサルバドルのコーヒー豆をお届け！スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.290

毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。

どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中！

こんにちは！

THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

2025年も最後のBDS発送となりました。

今年も一年間、お付き合いいただきありがとうございました！

忙しい年末年始、身の回りでも体調を崩している方が多くなってきましたので、最後まで美味しいコーヒーを楽しめるよう、体調第一で新年を迎えましょうね。

それでは、BDS MAGAZINE〈12月24日号〉スタートです！

THE COFFEESHOPでは珍しい、インドのコーヒーをお届けです！

インドのコーヒーと聞くと耳馴染みがあまりない方も多いかもしれませんが、実はその歴史は古く、17世紀ごろまで遡ると言われています。

19〜20世紀、イギリス植民地時代にプランテーションによって大規模な商業栽培が盛んになりましたが、当然現在のスペシャルティ的文脈ではないロブスタ中心・大量生産向けの栽培が主流でした。

2000年代以降、品種や精製にこだわったマイクロロットに取り組み始める農園や生産者が増え、特に近年発達が目覚ましい”スペシャルティ新興国”のひとつと言えると思います。

今回のロットは南インド、タミル・ナードゥ州にあるサラナーヒルズという農園が手がけたウォッシュドプロセス。

この農園はシェードツリーを生かした自然栽培を行なっており、比較的恵まれた標高も相まって良質なコーヒーを作り出しています。

品種はSL9とCatimor。特にSL9というTypica系品種はペルーなどでも近年よく目にする名前で独特なエキゾチックな雰囲気と時折見せるゲイシャに似たジャスミン感が印象的です。

今回のロットも、明確にジャスミン！と謳うほどではないものの、特に冷めたときに朧げにその輪郭を感じることができます。

また、同時に瓜科のフルーツのような甘さのニュアンスも出てきます。これもゲイシャにときおり見られる個性で、風味の奥深さを産んでいると思います。

こちらのロットはインドのエクスポーター兼インポーター・Yettu（Kaapi & Culture）からのもの。

何を隠そう、先日ロースター萩原が優勝させていただいた焙煎大会の主催会社です。

彼らの取り扱うコーヒーには特殊な精製プロセスのものも多いですが、今回のウォッシュドはクラシックなプロセスで納得の行くクオリティのロットでした。

2026年初めには彼らと一緒にインドへ向かう予定。またどんな素晴らしいコーヒーと出会えるのか、期待をもたせてくれるようなコーヒーです！

今回ご紹介する『Blanca Marina Reina Pacamara』は、エルサルバドルでコーヒー農園を営む女性生産者によるマイクロロットです。

届けてくれたのはTHE COFFEESHOPのエルサルバドルといえばもはやお馴染みCafe Nor。

2023年にロースター萩原が訪問させていただいたエクスポーターです。

訪問させていただいた際には確かBlancaさんのコーヒーはカッピングテーブルに並んでおらず、彼女本人にもお会いすることはできなかったのですが、今年オファーサンプルをいただいた中でも特にバランスに優れた印象で、買い付けを決めました。

味わいの特徴は、まず第一印象に感じるグレープフルーツのような力強いアシディティ。

シトラス系の酸質にほどよい苦味感が合わさって、真っ先に浮かんできたコメントです。

酸のボリュームとしては比較的パワフルですが、それに伴うようにブラウンシュガー・チョコレート系の甘さがあり、クリーミィでとろみがかったような質感もあるので、酸だけが突出するようなイメージはありません。

この力強さとバランスの両立こそ、良質なパカマラ・ウォッシュドの魅力のひとつだと思っています。

生産者Blanca Marina Reinaさんには7人の子供がおり、1人で1.4haの土地でコーヒー栽培を営みながら家族を支えているそうです。

彼女の農園は車では簡単にアクセスできない場所にあり、経済的にもあまり恵まれていない住環境だと想像されます。

しかし、丁寧な仕事と恵まれた産地のテロワールのおかげで素晴らしいコーヒーを作ってくれるBlancaさん。

できるだけ適切な価格で購入させていただき、これから先も持続的にコーヒー生産を続けていけるよう、繋がり続けたい生産者さんの1人です。

2025年も最後のBDSお届けということで、毎年恒例になりました今年のシングルオリジン48種、一気に振り返っていきたいと思います！

米：12種類

中米：19種類

アフリカ：15種類

アジア：2種類

以上、15カ国 48ロットでした。

今年は去年以上にバラエティ豊かな国々のコーヒーをお届けできたのではと思っております。

そして振り返ってみて初めて気がついたのですが、今年は特殊な精製のコーヒーを1度もお届けしていないんですね…。

プロセス別にみてみると、

Washed：28種類

Natural：11種類

Honey：7種類

Pulped Natural：2種類

と、極端にWashedに偏っていることがわかります。これはロースターの好みがより強く反映してきた証拠ですね。これについては正直賛否ある気もしますが、より美味しいコーヒーを探し求めた結果なので、仕方ないですね！そういうところも含めて気に入っていただけると嬉しいです。

よろしければ、みなさんの特に印象に残っているコーヒーなど、ぜひSNSへのコメントなどで教えていただけると嬉しいです。

2026年もみなさんと一緒にたくさんの素晴らしいコーヒーを楽しめることを楽しみにしています。

引き続きどうぞよろしくお願いします！

それでは良いコーヒーライフを、そして良いお年を！

InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。

配信はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→　1月14日(水)予定

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