エチオピアとエルサルバドルのコーヒー豆をお届け!スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.285

多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。
2025年10月8日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!
スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉
毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。
どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

BDS MAGAZINE〈vol.285〉
こんにちは!
THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。
無事閉幕したSCAJ2025。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!
今年は例年以上にお客様の数・熱気ともに凄まじく、大変な盛り上がりを見せていましたね。それもそのはず、今年の4日間の総来場者数は、公式発表で96,823名!なんと昨年から2万人以上も増えたそう。スペシャルティコーヒー業界の盛り上がりをひしひしと感じる4日間でした。
この勢いをそのままに、秋のイベントシーズンも頑張っていきたいと思います!
それでは、BDS MAGAZINE〈10月8日号〉スタートです!
COFFEE BEANS 1|
Ethiopia / Halo Berity Washed(エチオピア / ハロベリティ・ウォッシュド)
このロットは、エチオピア・イルガチェフェ州ゲデブ地区ゲデオゾーンのゲデブ村、ハロ・バルティ村、ハロ・ハルトゥメ村、ハルムフォ村、バデサ村、シケ村に拠点を置く小規模コーヒー生産者たちと共に、ハロ・バルティ・ウォッシングステーションによって生産されました。
私たちは、周辺地域に住み、食料品、換金作物、そしてもちろんコーヒー生産のために小規模な農地を耕作している620人の生産者から、良質なコーヒーチェリーを選別しています。
脱穀後、豆は96時間発酵させ、その後洗浄されます。
パーチメントに包まれた湿った豆は、乾燥工程の最初の数日間、薄く広げて高床式の乾燥台に置かれ、3時間ごとに裏返されます。
天候に応じて、コーヒー豆は12日以上乾燥させ、豆の水分含有量が11%まで低下するまで行われます。

今回のこのコーヒーは、COFFEE COUNTYさんから分けていただいたロット。このハロベリティというウォッシングステーション、イルガチェフェを代表する名門ですので、名前を聞いたことがある方も多いかもしれません。その名門たる由縁はカップをとれば一目瞭然。良質なイルガチェフェ・ウォッシュドらしい、明確なフローラルさとアールグレイを思わせる紅茶のような風味を感じることができます。温度下がるにつれてオレンジや白桃の様な果実感のある甘さが顔を出し、上品さと華やかさ、気品を感じさせるフレーバーを楽しむことができます。その産地ならではのテロワールを大切にするというCOFFEE COUNTYの姿勢がよく現われたコーヒーですし、THE COFFEESHOPとしてもとても共感できる部分です。
ぜひゆっくりとお楽しみください!
FLAVOR COMMENT
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浅煎り。
アールグレイやシトラスピール、フローラル、冷めるにつれてオレンジのような風味。
紅茶のような質感で、上白糖のような洗練された甘さがあります。
BEANS DATA
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【生産者】Small farmers around Halo Berity WS(WS周辺の小規模生産者620名)
【エクスポーター】SNAP Specialty coffee
【地域】Yirgacheffe, Gedeb, Gedeo(ゲデオ、ゲデブ、イルガチェフェ)
【標高】2,200m
【品種】Mixed Heirloom(原生種)
【グレード】G1
【生産処理】Washed(ウォッシュト)
COFFEE BEANS 2|
El Salvador / Luis Hernandez Bourbon(エルサルバドル / ルイス・エルナンデス・ブルボン)
エルサルバドル北部・チャラテナンゴの高地では、1980年代までコーヒー農園は存在せず、農家は主にトウモロコシや豆といった穀物、野菜、畜産を行っていました。
そんな中で先駆者のひとりとなったのが、ルイスさんとサントスさんの父、フランシスコ・チャコン氏です。
彼は若い頃、西部や中部の農園に出稼ぎに行き、収穫の仕事を通じてコーヒー栽培の技術を学びました。
帰郷の際に持ち帰ったブルボン種の種子を使い、1990年に初めてコーヒーの区画を開いたのです。
残念ながらフランシスコ氏は早くに亡くなってしまいましたが、その後は息子たちが家族を支え、父から受け継いだ土地にそれぞれ小さな農園を築き上げました。
現在の「Finca La Joya(ラ・ホヤ農園)」は、こうした家族の努力と地域の歴史の中で生まれた農園です。

今回のコーヒーを届けてくれたのは、エルサルバドルを専門に取り扱う新しいインポーターのAmbass。彼らのメンバーのなかには2023年に僕と一緒にエルサルバドルを訪問したメンバーもいて、個人的にも思い入れの深いインポーターです。今年は彼らにとって初めての入港で、オファーサンプルで買い付けを決めていた自分にとっても緊張の入荷だったのですが、期待以上の素晴らしいクオリティでコーヒーが到着し、本当に安心しました。
Ambassのメンバーが寡黙な兄ルイスと陽気な弟サントスのエルナンデス兄弟に初めて出会ったのは、今から3年前のこと。
それ以来、毎年彼らの農園を訪れ、交流を重ねています。
今年は農園に新しいコーヒーの乾燥台と電動パルパーが設置されました。
それまでは年間およそ3トンのコーヒーチェリーを、手回しのパルパーで精製していたため、彼らの手は大きくごつく、まさに生産者の手仕事を物語っていました。
それでも、まだ資金面での支援が必要な生産者であり、今後も継続的なサポートが必要になります。
農園には「カネロ」という名の馬がいて、雨期の足元が悪い時期にはコーヒーチェリーの運搬を担っています。
農園内ではオレンジやグラナディーヤといった果実も育っており、訪問した際にはルイスが木に登り、その場で収穫した実を分けてくれるそう。
Ambassのメンバーが農園に行くと快く出迎えてくれる暖かい生産者の一人だと言います。
FLAVOR COMMENT
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中煎り前半。
グレープやプルーン、ダークチェリー、ブラウンシュガーのような風味。
スムースな質感で、チョコレートのような甘さが長く続きます。
BEANS DATA
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【生産者】Luis Hernandez(ルイス・エルナンデス)
【農園】La Joya (ラ・ホヤ)
【地域】Chalatenango(チャラテナンゴ)
【標高】1,600m
【品種】Bourbon(ブルボン)
【生産処理】Fully Washed, African Bed(フリーウォッシュド、アフリカンベッド)
COFFEE COLUMN|
SCAJ会場でお配りしていた試飲の抽出レシピまとめ
冒頭でも触れたとおり、今年のSCAJはとんでもない盛り上がりを見せていました。
私たちが出店していたCoffee Villageも、過去最大の出店者数とエリアの広さにも関わらず、終始人の流れが絶えず続いていましたね。
おかげさまで私たちのブースにも本当にたくさんの方にお立ち寄りいただき、実際に抽出したコーヒーを飲んでいただく機会を作れて大変ありがたかったです。
Coffee Villageでは基本的に試飲をお配りし、気にいっていただいた豆をご購入いただくシステム。
豆を買っていただいた皆さんは試飲をして美味しかったから、と思っていただいているに違いありません。
そこで本日のBDSマガジンでは、会場で実際に抽出していたレシピをご紹介いたします。
HARIO Switchを使った簡単レシピなので、ご自宅でも近い形で再現していただけると思います。
ぜひご参考ください!

基本レシピ
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ドリッパー:HARIO Switch
ペーパー:通常アバカフィルター
豆量:18g
挽き目:中挽き程度
湯量:300g
湯温:浅煎り90℃、深煎り86℃、ゲイシャ85℃
①Switchのスイッチを下げた(弁が開いた)状態で抽出開始。
②タイマースタートと同時に200gのお湯を回し注ぎ、1分になるまで待つ。
③1分になったタイミングでスイッチを上げ(弁を閉じ)、残りの100gを注ぐ。
④2分になったタイミングでスイッチを下げ(弁を開き)、落ち切ったら抽出完了!
いわゆるハイブリッド式という抽出レシピです。
注ぎは全2回のみという超シンプルな構成なので、特別な技術も必要ありません。
基本的にはほとんどの豆をこのレシピで抽出していましたが、深煎りEthiopia/Gersi Naturalのみ注ぎを150g/150gに調整していました。
そうすることでフレーバー寄りではなく、甘さ/質感にバランスを寄せる狙いがあります。
また、お気づきの方もいらっしゃると思いますがゲイシャのみ湯温を低めに調整しています。
ゲイシャの繊細なフローラル感は高温抽出だと他の要素に埋もれてしまいがちなので、湯温を落として華やかさを強調しています。
ちなみに、会場ではBWTという浄軟水器を通した水を使用していました。
この浄軟水器はTHE COFFEESHOPの店舗でも使用しているもので、軟水に硬度調整しつつマグネシウムをブーストするような働きをしてくれます。
ご自宅でレシピを試される際には、硬度30〜50程度の比較的軟水を使用されると近い味になるかもしれません。
会場でコーヒー豆をご購入いただいた方はもちろん、BDSでお送りするコーヒー豆に使っても安定して淹れられるレシピだと思いますので、みなさまぜひお試しくださいね!
それでは良いコーヒーライフを!
定期便でお届けのコーヒーの内容をライブ配信でご紹介!

InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。
配信はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。
次回お届け予定のコーヒー|BDSシングルオリジンプラン
Honduras / Miguel Armand Pacas

Guatemala / Esperanza Pacamara

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 10月22日(水)予定
毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。
THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ。
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過去のBDSお届けリスト
WRITER
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Daito Hagiwara
THE COFFEESHOPロースター
THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。2024年Next up Roasting Championship優勝。
毎週日曜日18:30〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!
PICK UP ITEM
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Mexico/Decaf(メキシコ/デカフェ)
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Brazil / Serra das Tres Barras(ブラジル/セーハ・ダス・トレス・バハス)
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