エルサルバドルとコロンビアのコーヒー豆をお届け!スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.284

2025.09.24
SHERE

多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。

2025年9月24日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉

毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。

どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

BDS MAGAZINE〈vol.284〉

こんにちは!

THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

BDS発送日の今日から4日間、一年に一度のスペシャルティコーヒーの祭典、SCAJがいよいよ開催されます!

日本中からコーヒー関係者やコーヒーラバーが集まるこのイベント、参加されるという方も多いかもしれませんね。

カフェインの取りすぎとコーヒーの買いすぎにはくれぐれも気をつけて、このお祭りを思いっきり楽しみましょう!

それでは、BDS MAGAZINE〈9月24日号〉スタートです!

COFFEE BEANS 1|
El Salvador / Ovidio Flores Pacamara Natural(エルサルバドル / オビディオ・フローレス・パカマラ・ナチュラル)

オビディオ・フローレス・ランダベルデ氏は、チャラテナンゴ県ラ・モンタニータの共同体で生まれました。

15歳から父と共に農業に従事していましたが、エルサルバドル内戦によりその道は一時中断を余儀なくされます。

彼の人生には、アメリカ合衆国への不規則な移住という経験が共通して存在します。

1992年、オビディオ氏は最初の農園を立ち上げ、さらに2つの農園を所有しましたが、それらを売却し、より標高が高く良質な土地を求めて新たに購入しました。

その土地こそが、現在のエル・トロンピージョ農園です。

農園はチャラテナンゴ県エル・モヒンに位置し、標高は1,400~1,550m。

父から受け継いだこの土地に最初に植えたのはパカス種のコーヒーでした。

最初の5年間は、コーヒーの果肉を手作業で取り除くところから始めましたが、知識を深めることで農法を改善。

その後、標高1,650mの土地も取得し、パカマラ、パカス、ティピカ、ゲイシャといった多様な品種を植えています。

コーヒーの処理は、伝統的なウォッシュト、ナチュラル、ハニー方式を採用。

周囲には友人の生産者たちがおり、知識や技術の共有を日々行っています。

オビディオ氏は、4人の子どもを持つ家庭人であり、多くの宗教的信念を大切にし、自然や動物への愛情をもって日々の暮らしを営んでいます。

農園名の「トロンピージョ」は、アロテペック=メタパン山脈のコーヒー地帯に自生する木の一般名に由来しています。

FLAVOR COMMENT

中煎り前半。

ブラックベリー、レッドグレープ、ワイニー、ココア、ほのかにシナモンなど、パワフルで複雑な風味。

クリーミィな質感で、チョコレートや黒糖のような甘さが長く続きます。

BEANS DATA

【生産者】Ovidio Flores(オビディオ・フローレス)

【農園】El Trompillo (エル・トロンピージョ)

【地域】Chalatenango(チャラテナンゴ)

【標高】1,650m

【品種】Pacamara(パカマラ)

【生産処理】Natural, African bed(ナチュラル、アフリカンベッドでの天日乾燥)

COFFEE BEANS 2|
Colombia / Ivan Molano(コロンビア / イヴァン・モラノ)

イヴァン・モラノ氏の祖父であるドン・エドゥアルド・モラノ氏は、コロンビアの中央アンデス、トリマのプラナダス市にあるエル・ブラジル村の上部に広大な土地を購入しました。

有名なコーヒー栽培者のイヴァン・モラノ氏は、1983年に父親から農園を受け継いで以来、フィンカ・ラス・プルガスを管理しています。

農園は約13ヘクタールあり、そのうち7~8ヘクタールはコーヒー栽培に使われ、約35,000本のコーヒーの木が植えられています。

農園の残りの部分は牧草地と自然保護区です。

標高2,070メートルのこの農園では、標高がコーヒーの風味と品質に影響します。

現在、農園ではタビ、コロンビア、カスティージョ、そして最近ではピンクブルボンなどの品種を栽培しています。

モラノ氏はトリマでタビ品種を最初に採用した人の1人です。

フィンカ・ラス・プルガスのコーヒーの木は通常、生産開始から10年毎に更新されます。

しかし、現在(2025年)、彼の木のほとんどの樹齢は3~4年程度です。

これは、2022年と2023年に発生したひょう嵐による深刻な被害により、ラス・プルガスの農園の大部分が破壊されたためです。

コーヒーの生産に深刻な影響を与え、乾燥設備に損傷を与えた気候の問題にもかかわらず、献身的な努力により作物は回復し、農園は運営され続けています。

そんな困難がありながらも、素晴らしいクオリティのコーヒーを届けてくれるモラノ氏には尊敬の念を抱かざるを得ません。

彼のコーヒーの伝統は新しい世代にもしっかりと受け継がれており、家業の継続を保証しています。

イヴァンの息子であるアルバート・ヨハン、ハミルトン、イェイナーは、エル・ブラジルの父方の農場の近くで働いており、長男のジョン・エジソンはウイラのアセベドで働いています。

コーヒー栽培はモラノ家の主な収入源ですが、イヴァン氏にとってコーヒー栽培は単なる仕事ではありません。

それは生活様式であり、家族を支える伝統です。

数多の課題にもかかわらず、彼は高品質のコーヒーを生産することに尽力し続けています。

FLAVOR COMMENT

浅煎り。

八朔やライム、グレープフルーツなどの柑橘類、ティーライクな風味。

軽やかな質感で、爽やかな甘さの余韻が続きます。

BEANS DATA

【生産者】Ivan Molano(イヴァン・モラノ)

【農園】Las Pulgas(ラス・プルガス)

【地域】El Brasil, Planadas, Tolima(トリマ、プラナダス、エル・ブラジル)

【標高】2,070m

【品種】Colombia(コロンビア)

【生産処理】Fully Washed(フリーウォッシュド)

COFFEE COLUMN|
SCAJ2025で販売するコーヒー豆紹介

いよいよ本日9/24から開催されるSCAJ 2025。

THE COFFEESHOPではこの日のために、素晴らしいコーヒーのラインナップを準備いたしました!

ほぼ全てのコーヒー豆が会場で先行発売(もしくは限定販売)になります。

本日のBDSマガジンではそのラインナップをご紹介致しますので、明日以降SCAJに来られるという方は事前にチェックしておいてくださいね!

Colombia / Jardines del Eden Mara Geisha|60g / 7,000円

BDS会員の皆様にはすでにご紹介済みですが、今年のJBrCにチャレンジするために用意したスペシャルなロットを、SCAJの会場でも販売致します!

明確に感じるメロンのような甘さとフローラルなフレーバーは、まさしくコンペティションロットならでは。

会場では試飲もしていただけますので、ぜひ一度はお試しいただきたいコーヒーです。

Colombia / Los Patios Geisha Peach|100g / 3,000円

贅沢にもゲイシャを桃の濃縮液に漬け込み発酵させたインフューズドコーヒー。

昨年も同ロットを取り扱いしましたが、とても反響が大きくたくさんの再販リクエストをいただき、待望の再入荷となります。

「え、インフューズドは別にいいや…」という方、多いと思います。そんなあなたにこそ飲んでいただきたい本ロット。

桃の濃縮液に漬け込んでいるので、もちろん明確に桃のフレーバーを感じますが、それだけではなく元のオリジンであるゲイシャのティーライクもしっかりと感じられるのがポイント。

クリーンで飲み心地よく、インフューズドにあまり良い印象を持っていない方にも楽しんでいただけると思います。

Bolivia / Calmero & Deysi Geisha Washed|100g / 3,000円

南米ボリビアが誇るトラディショナルなゲイシャ・ウォッシュド!

これぞ!というようなジャスミン感と質感の良さ、甘さの余韻が素晴らしい1杯です。

巷ではゲイシャ=ジャスミンフレーバーと言われて久しいですが、あまりピンと来ていない方も多いかもしれません。

このコーヒーに感じられる甘やかさと華やかさ、少しグリーニッシュなフローラル感こそ、ゲイシャフレーバーと言えると思います。

Costa Rica / Santa Teresa 2000 Catuai WH|100g / 1,600円

このロット名にピンときてくれる方も多いかもしれません。

昨年開催され、ロースター萩原が有り難いことに優勝させていただいた、Next Up Roasting Championshipという焙煎競技会の課題豆だった本ロット。

インディーの焙煎コンペではありましたが、萩原にとっては優勝という栄誉をいただいた思い出深いコーヒーです。

今年の出来も素晴らしく、繊細なフローラル感と滋味深い甘さは健在。

毎日、どんなときでも飲みたくなるような、素晴らしいデイリーロットです!

El Salvador / Alejandro Variente Pacamara Washed|100g / 1,700円

このコーヒーを届けてくれたCafeNorは、2023年にロースター萩原がエルサルバドルを訪れた際にお世話してくれたエクスポーターです。

CafeNorの代表を務めるのがAlejandro(アレハンドロ)。彼にはほんとうに良くしていただいて、個人的にエルサルバドルに強い思い入れをもつきっかけになった1人です。

今回のロットは、そんなアレハンドロ自身が手掛ける農園・La Anarquiaのパカマラ種。

現地を訪れたときにはまだ農園を購入したばかりで豆を買うことはできませんでしたが、今年ようやく念願叶った待望のロットです。

思い入れだけでなく、品質からしても本当におすすめできる、クリーミィでクリーンな素晴らしいパカマラウォッシュドです!

Ethiopia / Gersi Natural Dark Roast|100g / 1,600円

つい先日のBDSでもお送りしたEthiopia / Gersi Naturalを、SCAJ限定でダークローストに仕立てて販売します。

ベリー系のジューシーな酸質はそのままに、持ち前の粘性のあるリッチなボディ感がよりマシマシになったダークローストは、大人の色気を感じるような艶やかな仕上がり。

深煎り好きはもちろん、「苦いコーヒーは苦手だから」と深煎りを敬遠しがちな方、フルーティなコーヒーが好きな方にも楽しんでいただけると思います。

一般発売の予定はございませんので、ぜひ会場でお試しください!

以上、粒揃いの6種類をご用意してSCAJを迎えます。

どれも思わず話が長くなってしまうような、思い入れたっぷりなラインナップ。

「どれがおすすめですか?」と聞かれても「全部です!」としか応えようのない面々です。

SCAJの会場では試飲もお試しいただけますので、まずは飲み比べだけでもお立ち寄りいただけると嬉しいです!

いよいよ9/24から始まる一年に一度のスペシャルティコーヒーの祭典。思う存分たのしみましょう!

それでは良いコーヒーライフを!

定期便でお届けのコーヒーの内容をライブ配信でご紹介!

InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。

配信はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。

次回お届け予定のコーヒー|BDSシングルオリジンプラン

Ethiopia / Halo Berity Washed

Brazil / MarcianoTomazini Catucai785

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 10月8日(水)予定

毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。

THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ。

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過去のBDSお届けリスト

WRITER

Daito Hagiwara

THE COFFEESHOPロースター

THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。2024年Next up Roasting Championship優勝。

毎週日曜日18:30〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!

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