エチオピアのコーヒー豆をお届け!スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.282

2025.08.27
SHERE

多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。

2025年8月27日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉

毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。

どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

BDS MAGAZINE〈vol.282〉

こんにちは!

THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

茹だるような暑さが続いていますね。

東京は8/26に9日連続の猛暑日を記録し、過去最多に並んだそう。この日は全国100地点以上でも35℃以上になったそうで、一向に暑さが収まる気配を見せませんね。

こう暑いと外に出る気も失せてしまいますが、いっそのこと部屋の中を快適に整えることに集中するのも手かと。美味しいアイスコーヒーを仕込んで、残暑を乗り切りましょう!

それでは、BDS MAGAZINE〈8月27日号〉スタートです!

COFFEE BEANS 1|
Ethiopia / Gersi Natural(エチオピア / ゲルシ・ナチュラル)

言わずと知れたコーヒーの名産地、エチオピア・イルガチェフェより、2025年ニュークロップのナチュラルプロセスが届きました!

このコーヒーを届けてくれたのは、エチオピア専門インポーターであるトランスシーガル社。代表の二宮さんと"豆顧問"中村さんは、以前THE COFFEESHOPのYouTubeチャンネルにも登場してくれました。

今回のご紹介するコーヒーは動画の中でも紹介されている2025年到着のニュークロップ。世界でもっとも著名なコーヒー生産地と言えるエチオピア・イルガチェフェエリアから届いたコーヒーです。

高いところでは2,300mにも登る標高、豊かな土壌、土地に適した品種と、高品質なスペシャルティコーヒーを栽培するのに必要な条件をすべて兼ね備えていると言えるイルガチェフェ。その特徴は、なんといってもフローラルで甘さを感じるフレーバーにあります。

ある程度経験を積んだロースターならば誰しも「イルガチェフェといえばこの味」というイメージを持っていると思いますが、近年では気候変動や新興消費国の影響もあり、そうしたロットも数少なくなってきていると感じています。

そんななかでも、今回の〈Gersi〉と〈Banko Chelchele〉はイルガチェフェらしい華やかさ、ベリーのようなフルーティさをしっかりと感じることができるコーヒーです。

まずは〈Gersi Natural〉、温度が高いときから冷めていくまで、一貫して感じられるのはブルーベリーを思わせる果実感。ベリー系のコメントのなかでも、ブルーベリーは酸味の尖りが少なく、甘さを主体としたイメージがあります。

酸味として注目していただきたいのは、Lactic(乳酸)な酸質。丸みがあり、じんわりとした柔らかな酸味で、乳酸系飲料にも通じるようなイメージ。特に温度が高いときに顕著に感じることができるので、ぜひ探してみてもらいたい味わいです。

また、ココアやブラウンシュガーを思わせる甘さ、スムースで滑らかな口当たりもあり、一口のなかに素晴らしいバランスを感じられるコーヒーに仕上がっていると思います。

FLAVOR COMMENT

浅煎り。

ブルーベリーや紫の花、ラクティック、ココア、ナッツのような風味。

スムースな質感で、ブラウンシュガーのような甘さが長く続きます。

BEANS DATA

【インポーター】Trans-seagull(トランスシーガル)

【地域】Gersi, Yirgacheffe(イルガチェフェ、ゲルシ)

【標高】1,900~2,300m

【品種】74112、74110

【グレード】G1

【生産処理】Natural(ナチュラル)

COFFEE BEANS 2|
Ethiopia / Banko Chelchele Natural(エチオピア / バンコ・チェルチェレ・ナチュラル)

甘さと質感、酸の丸みに特徴のある〈Gersi〉に対して、〈Banko Chelchele〉はよりブライトな酸味と明るさを感じられるコーヒーです。

エチオピア・ナチュラルらしいベリー感に加えて、明るく爽やかでエッジの立ったアシディティはリンゴ酸のニュアンス。温度帯によってはレモンのようなシトラスの印象も感じました。

また、質感は軽やかでラウンド、温度が下がるとほのかに粘性が出てきて、硬めの白桃のようなフレーバーもあります。

ロット名であり、村の名前でもある『Chelchele』には"輝き"という意味があります。その名のとおり、キラキラとした酸味とフレーバーを存分に味わえる、良質なナチュラルプロセスに仕上がっていると思います!

同じイルガチェフェエリアのコーヒーで、同じベリー系+フローラル系のフレーバーがあるという共通点もありながら、酸味と質感の出方が明確に違う2つのロット。微妙な地域特性と、おそらくは精製・発酵段階での違いから生まれた差だと思います。

今回は同じくらいの焙煎で仕上げて飲み比べを楽しんでもらえたらと思いますが、それぞれ焙煎度合いを変えても面白そうですね。

貴重な飲み比べを是非お楽しみください!

FLAVOR COMMENT

浅煎り。

ベリーやシトラス、紫の花、りんご系の酸、カカオニブのような風味。

軽やかな質感で、爽やかな甘さの余韻があります。

BEANS DATA

【インポーター】Trans-seagull(トランスシーガル)

【地域】Chelchele, Yirgacheffe(イルガチェフェ、チェルチェレ)

【標高】1,900~2,300m

【品種】74112、74110

【生産処理】Natural(ナチュラル)

COFFEE COLUMN|
コーヒー生豆保存の話

コーヒーを自宅で淹れる方にとって、抽出方法や豆の選び方と同じくらい大切になるのが、コーヒー豆の適切な保存方法。

みなさんにとっては基本的に焙煎済のコーヒー豆の保管を気にされると思いますが、実は同じくらい大切なのが焙煎する前の"生豆"の保管なんです。

あまり馴染みのないテーマかもしれませんが、今日はこのコーヒー生豆の保管について少し触れてみたいと思います。

植物の種であるコーヒー生豆は、その他の食品類と同じく適切な保存環境に置くことが大切です。

ただ、焙煎済のコーヒー豆と比べて、そこまで短い期間で品質が変化するものではないため、意外とおざなりにされがちだったりします。

しかし、保管環境によっては風味の劣化スピードは大きく変わってくるもの。適当に置いておいただけでは、せっかくのコーヒー生豆のポテンシャルが損なわれてしまうこともあります。

コーヒー生豆に適した保管のためには、主に以下の条件を満たすことが大切です。

コーヒー生豆に適した保管の条件

1. 温度

15〜20℃くらいに安定したところが理想。高温では劣化スピードが早まり、逆に低温すぎても結露によって水分ダメージを負うリスクがあります。

2. 湿度

相対湿度で50~60%くらいに安定したところが理想。植物の種であるコーヒー生豆は呼吸しています。湿度が高すぎるとカビの原因になり、低すぎると豆が乾燥してしまい、風味の劣化に繋がります。生豆の水分値は10~12%くらいが理想的で、それを維持できる環境が重要です。

3. 光

紫外線は成分の劣化を早めるため、暗い場所での保管が大切。

4. 酸素

酸化もコーヒー豆の風味劣化に繋がる要因。できるだけ袋を密閉して保存したいところです。

主な保管条件は以上の4つ。お気づきかもしれませんが、焙煎豆の保管とほとんど同じような条件が必要、ということですね。

上記の条件をすべて満たしていれば、ものにより期間はまちまちですが大体半年から、長くて1年くらいは大きな劣化を防げると思います。

これ以上の期間を過ぎたり、または適切な環境下に置かなかったものは、”枯れ”と言われる風味の劣化が見られてきます。

枯れてしまった豆は、風味の鮮やかさが失われ、代わりに草や木、藁を思わせるようなWoodyな風味が出てきます。このWoodyさはどの豆でも大体共通してみられるもので、ある程度キャリアを積んだコーヒーマンならばすぐに"枯れ"だと気づきます。

ロースターとしてはできるだけ"枯れ"が出ないうちに、生豆を回していきたいもの。そのためにも適切な保管環境を作ることがとても大切なのです。

なぜ今回この話をしたかというと、THE COFFEESHOPはロースタリーROAST WORKSの引越しのタイミングで、専用の生豆倉庫を作ったから。断熱材を入れた部屋に24時間冷房設備を入れて、取り扱うコーヒー豆を適切な環境で保管しています。

この設備をちゃんと作りたかったというのが、実はROAST WORKS移設計画の主要な目的のひとつ。なかなか都内でこれが作れる物件は少ないと思いますが、いまのROAST WORKSを設計するにあたった一番大切にした部分です。

それもこれも、みなさんに安心して美味しいコーヒーをお届けするため。お届けしたコーヒー豆が枯れていない、というのはある意味当たり前のことなのですが、その当たり前をきちんとお届けするために、これからも精進していきたいと思います。

それでは良いコーヒーライフを!

夏の定期便は水出しアイスコーヒーに変更がおすすめ!お届けタイプ変更キャンペーン

とっても便利な定期便ですが、夏になると熱いお湯を使ってアイスコーヒーを淹れるのは面倒…という方も少なくないのではないでしょうか?

夏季限定で、現在ご利用中のコースのコーヒー豆を〈水出しアイスコーヒーバッグ〉でお届けするキャンペーンを実施中です。

1回のみお試しで変えてみるというのも可能ですので、お申し込みフォームよりお気軽にお問い合わせください。

キャンペーン期間:2025年9月17日(水)まで

定期便でお届けのコーヒーの内容をライブ配信でご紹介!

InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。

※2025年8月より配信時間が【定期便発送週の日曜日18:30〜】に変更になりました。

配信はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。

次回お届け予定のコーヒー|BDSシングルオリジンプラン

Kenya / Marimira AB

Honduras / El Pino Catuai Washed

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 9月10日(水)予定

毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。

THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ。

新規お申し込みで〈BREW GUIDE〉プレゼント!

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WRITER

Daito Hagiwara

THE COFFEESHOPロースター

THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。2024年Next up Roasting Championship優勝。

毎週日曜日18:30〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!

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