グアテマラとペルーのコーヒー豆をお届け!スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.276

2025.05.28
SHERE

多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。

2025年5月28日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉

毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。

コーヒー豆の保存袋〈COFFEE BEANS BAG / 350g size〉プレゼント中!

どのコースでも新規お申し込みの方全員にプレゼント。

キャンペーンは2025年5月28日(水)まで。

BDS MAGAZINE〈vol.276〉

こんにちは!

THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

怒涛の出店ラッシュが終わり、一息つけるかと思ったのも束の間。焙煎機の移設工事まであと1ヶ月を切りました。移設とそれに伴う内装工事、新しい店舗の準備といよいよ忙しくなってきました。

早く新しい店舗も皆様にお見せしたい!

それでは、BDS MAGAZINE〈5月28日号〉スタートです!

COFFEE BEANS 1|
Guatemala/ Q'ejna(グアテマラ / ケヘナ)

農園名であるQ'ejnaは、マヤ語に属するマム語で"古い家"という意味です。

オーナーのフランシスコは2代目のコーヒー農家で、約35年前に父親と一緒にコーヒー作りを始めました。

当時もコーヒーは栽培していましたが、市場のニーズが今とは大きく異なっていたため、高品質なコーヒーの生産方法についての理解は十分ではありませんでした。

年月を重ねる中で、フランシスコはより良い手法を学び、それらを取り入れることで高品質なコーヒーの生産に取り組んできました。

現在では、彼とその家族が自宅の小さな水洗処理場でコーヒーの精製を行っています。

ウエウエテナンゴ地方で広く使われている方法として、最初の発酵と水洗の後に12時間コーヒーを水に浸す工程を取り入れています。

これにより、コーヒーのクリーンな風味が際立ち、乾燥前にロット全体の温度を均一に保つことができるといいます。

フランシスコは、「毎年、新たな課題に直面しており、農場の生産を維持するのは大変です。たとえば、地元の労働力不足、農業資材の価格上昇、そして気候変動などです。それでも、私たちは毎年品質を向上させるために努力しています。それによって、生産コストに見合った価格で販売できるようになればと願っています。」

と語っています。

今回のロットはオレンジを思わせる明るい酸質と、ナッツやカカオの香ばしさ、チョコレート系の甘さと、実にグアテマラらしい魅力が詰まったロット。そのバランスの良さを表現するために中煎りで仕上げています。

FLAVOR COMMENT

中煎り。

オレンジ、ブラックチェリー、ママレード、カカオ、赤ワインのような風味。

滑らかな質感で、チョコレートのような甘さが続きます。

BEANS DATA

【生産者】Francisco Jimenez Perez(フランシスコ・ヒメネス・ペレス)

【農園】Q'ejna(ケヘナ)

【地域】Huehuetenango(ウエウエテナンゴ)

【標高】1,880m

【品種】Caturra, Bourbon, Arabigo(カトゥーラ、ブルボン、アラビゴ)

【生産処理】Washed(ウォッシュド)

COFFEE BEANS 2|
Peru / Carnaval(ペルー / カルナバル)

ペルー北部に位置するカハマルカは、2,000mと恵まれた標高と豊かな土壌により、良質なスペシャルティコーヒーの生産地として知られています。

今回ご紹介のロット『Carnaval(カーニバル)』は、そんなカハマルカエリアでコーヒー生産を行う4人の生産者からチェリーを集めた特別なロットです。

ロット名である『Carnaval(カーニバル)』は、カハマルカエリアで有名なお祭り『カルナバル・カハマルキーノ』に由来します。

毎年2月に数日間かけて行われるこの祭典では、人々は色とりどりの衣装を身につけ"パトルージャ"と呼ばれる隊列にわかれて歌い踊ります。

エクスポーターCultivarがラボでこのロットをカップした際、その鮮やかで複雑な味わいに歓声が上がり、「まるでカーニバルのようだ!」ということで名付けられたということです。

その豊かなフレーバーは、48時間と長時間にわたる好気性発酵と、4人の生産者のミックスロットであること、そして複数の品種が合わさっていることに由来するのだと思います。

THE COFFEESHOPで過去に取り扱ったペルーのスペシャルティコーヒーにも言えることですが、品種がミックスされていることが多く、そのことによる風味の複雑性がひとつの特徴になっています。

スペシャルティコーヒーというと単一農園・単一品種のロットが一般的になってきましたが、ミックスすることによって生まれるこうした味わいのレイヤー感がとても気に入っています。

温度が高いときにはグリーンアップルやオレンジのようなフルーティさを感じます。

この時点でアシディティに複雑性があり十分素晴らしいのですが、冷めるにつれてよりフローラルさが前に感じられ、蜂蜜、ブラウンシュガー、黒糖のようなニュアンスも見つけることができます。

一口の中にも、さらに温度変化によってもめくるめく味わいの変化は、まさしく色とりどりな衣装を身に纏ったカーニバルの行列が続くよう。

ぜひホットコーヒーにして、ゆっくりと時間をかけて味わっていただきたいコーヒーです。

このロットはCOFFEE COUNTY 森さんがペルーでカップして選んできたものを分けていただきました。

おそらく同時期に他のロースターさんでもリリースされるはずで、焙煎による味わいの違いも面白いロットのはず。

そういった飲み比べを楽しんでみても楽しいと思います。

素晴らしいコーヒーをシェアしていただいたCOFFEE COUNTYさんに感謝いたします!

みなさんもぜひお楽しみください!

FLAVOR COMMENT

浅煎り。

グリーンアップルや夏みかん、蜂蜜、冷めるにつれてフローラルな風味。

粘性のある質感で、後味にブラウンシュガーのような甘さが長く続きます。

BEANS DATA

【生産者】 Juan Santacruz, Carlos Vega, Osbaldo Rojas, Celso Carrasco(フアン・サンタクルス、カルロス・ベガ、オズバルド・ロハス、セルソ・カラスコ)

【地域】Callayuc, Cutervo, Cajamarca(カハマルカ、カジャユック、クテルボ)

【標高】1,800m〜2,000m

【品種】Caturra, Catuai, Pache(カトゥーラ、カトゥアイ、パチェ)

【生産処理】Washed, 48h long fermentation(ウォッシュド、48時間の長時間発酵)

COFFEE COLUMN|
香川のコーヒーフェスがとても良かった話

5月21日(水)〜5月26日(月)、香川県高松市で開催されたKAGAWA COFFEE FES.。

THE COFFEESHOPは週末からの3日間、出店させていただきました!

初開催となったこちらのイベント、とても良い雰囲気で個人的にも思い出深い出店となりました。

KAGAWA COFFEE FES.を主催したのは、香川県のスペシャルティコーヒー店主たちが集まって結成したグループ・KAGAWA COFFEE TABLE。

彼らは香川県にスペシャルティコーヒーを普及するという目的のもとに、イベントの開催や勉強会、情報発信を行なっています。

今回企画されたKAGAWA COFFEE FES.も、まだまだスペシャルティコーヒーの文化が広まっていない香川県にその魅力を伝えるということをひとつのテーマにしています。

今回のイベントでまず良かったことのひとつは、フェスのテーマである『香川県の皆様にスペシャルティコーヒーを広める』ということが実現できたのではないか、というところです。

イベントにはとても多くのお客様がご来場いただき、会場は大賑わいだったのですが、そのほとんどがいわゆるスペシャルティコーヒーファンではない方だったように思います。

その証拠に、まず一言目に「浅煎りじゃないコーヒーはある?」「酸味のないコーヒーが好きなんだけど」とおっしゃられる方が少なくありませんでした。

そもそも香川県には浅煎りのスペシャルティコーヒーを取り扱うショップはまだまだ少なく、飲んだことがないという方も多かったようです。

会場で何度もそうしたお声を耳にし、その都度きちんと私たちの取り扱うコーヒーについて説明させていただきました。

そうしたお客様にフルーティさが魅力のコーヒーを飲んでいただき、目の前で「おいしい!」と仰っていただけたことは、僕自身も感動するとともに、なんだか懐かしい気持ちにもなりました。

いま東京では浅煎りのコーヒーは市民権を得ていますが、香川ではまだそうではないのだ実感しました。

その香川県で、スペシャルティコーヒーの魅力をお伝えするのに少しでも貢献できたなら、出店者としても嬉しい限りです。

そしておそらく、他の出店者のみなさんも同じ気持ちだったはず。

会場一体となってきちんとスペシャルティコーヒーの魅力を伝えていこう、というグルーヴを感じていたのは、僕だけではなかったと思います。

もうひとつ、とても良かったと思うのが『御朱印コーヒーチケット』というシステム。

四国に古くから伝わるお遍路という文化になぞらえて企画されたこの御朱印帳は、これまでのコーヒーフェスにはない画期的なシステムだったと思います。

そもそも今回のKAGAWA COFFEE FES.は、出店する全店舗のコーヒーを楽しんでもらうことを前提としています。

御朱印コーヒーチケットのフルサイズを購入すると、1日あたりの出店数11店舗のコーヒーを試飲することができます。(ハーフチケットだと5店舗分)

そのため、一部の有名店だけに行列が集中するということがなく、すべての店舗に平等にチャンスがある仕組みになっています。

また、一般的なコーヒーチケットでは、お客様がシールをもって店舗に渡す、という仕様になっていますが、御朱印コーヒーチケットではお客様が各店からシールをもらって集めていく、という形をとっています。

これが素晴らしく、シールを集めていく楽しさを味わいながら、すべてのシールが集まったあとにはそれをお土産として記念に持ち帰ることができます。

一日でたくさんのコーヒーを飲むコーヒーフェスでは、どこの店舗でコーヒーを飲んだか、なにが美味しかったか忘れてしまいがちだと思いますが、御朱印帳という形で残ることで、お客様の思い出にも強く残ってくれるのではないかと思います。

それ以外にも細かいところに気遣いが行き届いた、素晴らしいコーヒーフェスでした。

お客様はもちろん、出店者、主催者、会場側も含めて、みんなが満足できるイベントはそう多くはありません。

こういうコーヒーフェスに参加させていただけることは、コーヒーショップとして本当に嬉しい限りです。

「来年また必ず来ます!」と何度も口にしたような気がします。

改めて、ご来場いただいたみなさん、出店者のみなさん、高松三越のみなさん、そしてなにより主催されたKAGAWA COFFEE TABLEのみなさん、本当にありがとうございました!

それでは良いコーヒーライフを!

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定期便でお届けのコーヒーの内容をライブ配信でご紹介!

Beans Delivery Service 発送日の夜21時〜は、InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。配信後はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。

次回BDS発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 6月11日(水)予定

毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。

THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ。

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WRITER

Daito Hagiwara

THE COFFEESHOP ストアマネージャー・ロースター。

THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。焙煎技術を競う大会であるローストマスターズチームチャレンジ2018に関東Aチームとして出場、優勝。 日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。

毎週水曜日21:00〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!

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