ブラジルとホンジュラスのコーヒー豆をお届け!スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.275

多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。
2025年5月14日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!
スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉
毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。
コーヒー豆の保存袋〈COFFEE BEANS BAG / 350g size〉プレゼント中!
どのコースでも新規お申し込みの方全員にプレゼント。
キャンペーンは2025年5月28日(水)まで。

BDS MAGAZINE〈vol.275〉
こんにちは!
THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。
ようやく気持ちのよい気候になってきました!
暑くもなく寒くもなく、湿度も適度に安定している今くらいの時期、過ごしやすいのはもちろんのこと焙煎もしやすく大好きな季節です。
ですが、ここからあっという間に暑くなってしまうのが最近の日本。
短い最高の季節を、おもいっきり楽しみましょう!
それでは、BDS MAGAZINE〈5月14日号〉スタートです!
COFFEE BEANS 1|
Brazil / Fazenda Um Yellow Bourbon(ブラジル / ファゼンダ・ウム・イエローブルボン)
今回ご紹介のFazenda Umは、2024年にロースターの萩原がインポーターSYU・HA・RIと一緒に現地を訪れ、買付させてもらったコーヒーです。
Fazenda Umを運営するUm Coffee は、現在ブラジルで2度のチャンピオンに輝き、2022年の世界大会で7位に入賞した現バリスタのボラム・ウム氏が設立した会社です。(つい先日ボラムは、3度目のチャンピオンに輝きました!)
ウム・ファミリーのコーヒーの歴史は、2007年、ボラムの父ステファノ・ウム氏がスペシャルティコーヒーを生産するために、カンパーニャのスール・デ・ミナスで農場を購入することを決意したことから始まりました。
私たちが農園を訪れたときも、ステファノさん自ら園内を案内してくれました。
農園は山の斜面に面してコーヒーの木が植えられており、標高によってそれぞれ異なる品種に分けられています。
ブラジルのコーヒー農園というと、広大な平野に大規模に畑が広がる景色を思い浮かべるかもしれませんが、Fazenda Umは比較的こじんまりとした、中米のコーヒー農園のような趣がありました。
高標高のエリアにはシェードツリーもあり、森の中のような環境を作っているところも。
そういった区域ではゲイシャやウシュウシュなど、高いクオリティが期待できる品種を栽培しているそうです。
斜面を下った先には大きな湖があり、そこから抜ける風はとても爽やかで、日差しは暑くても過ごしやすい空気が流れています。
この美しい農園を、ステファノさんの案内のもと馬に跨って巡ったのは、オリジントリップの中でも忘れられない思い出です。

Fazenda Umではブラジルの伝統的な品種だけでなく、エキゾチックな品種の研究や、さまざまな発酵・乾燥プロセスの研究にも専用のエリアを設けています。
多様なテストを通して、カップの中で思いがけない結果が得られることを知っているからです。
今回のロットは、ボイアと呼ばれる、樹上でレーズンの様な状態にまで乾燥させたコーヒーの実を使って精製したイエローブルボンです。
Fazenda Umでの乾燥はすべて天日乾燥にて行われています。
コンクリートパティオでの乾燥の際には、あえてチェリーを山のようにして積み上げ、ゆっくりと乾燥させている光景を見せてくれました。
この山は1日に7回攪拌させ、45日程度かけてゆっくりと乾燥を進めていくと教えてくれました。
FLAVOR COMMENT
-
中煎り後半。
カカオニブやアーモンド、ベイクドアップル、アメリカンチェリーのような風味。
滑らかな質感で、ミルクチョコレートのような甘さがあります。
BEANS DATA
-
【生産者】Stefano Um(ステファノ・ウム)
【農園】Fazenda Um(ファゼンダ・ウム)
【地域】Sul de Minas(スルデミナス)
【標高】1,000〜1,200m
【品種】Yellow Bourbon(イエローブルボン)
【生産処理】Natural Boia(ナチュラル・ボイア)
COFFEE BEANS 2|
Honduras / Tepanguare(ホンジュラス / テパングアレ)
山のてっぺんに位置するテパングアレ農園は、太平洋からの乾いた風と大西洋からの湿潤な風がぶつかり、独自のマイクロクライメット(局地的気候)をもたらします。
もともと農園の位置するラパスは古くからコーヒー生産がおこなわれており、中米を代表するコーヒーの一大生産地であります。
このラパスのコーヒーは1.5時間かけてマルカラにチェリーで運ばれ、産地としては有名なマルカラブランドで販売されていました。

農園主のアベル・メヒア氏は、祖母よりこの農園を引き継ぎました。
メ氏は非常にまじめでかつ、献身的に生産活動に従事しております。
真っ赤に摘み取られたチェリーは農園から車で15分離れたミルに持ち込まれ、屋根つきのサスペンディドパティオで21日間かけてゆっくりと乾燥させます。
この工程を経た生豆は経時変化に非常に強く、日本に到着してからも品質が長く保たれます。
また、メヒア氏は隣人の農園にも協力的で、ウェットミルを持たない彼らのためにプロセスを代行し、丁寧に乾燥させてクリーンな生豆に仕上げています。
その農園のカップクオリティはスペイン、台湾、韓国のバイヤーを魅了し、世界的にも高い評価を受けています。
これも、メヒア氏の生産処理・乾燥における経験と技術の賜物でしょう。
テパングアレ農園のブルボン種の樹は、樹齢は多少古いですが、ブルボン種特有のエキゾチックなアフターテイストをもたらします。
アベル・メヒア氏の情熱と献身が生んだ傑作をお試しください。
FLAVOR COMMENT
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中煎り前半。
レッドアップルやマンダリンオレンジ、アーモンド、キャラメルのような風味。
ラウンドな質感で、ミルクチョコレートのような甘さが続きます。
BEANS DATA
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【生産者】Abel Mejia(アベル・メヒア)
【農園】Tepanguare(テパングアレ)
【地域】Tepanguare, LaPaz(ラパス県テパングアレ)
【標高】1,600m
【品種】Bourbon(ブルボン)
【生産処理】Washed(ウォッシュド)
COFFEE COLUMN|
焙煎機の移設に備えて

以前にもお伝えしましたTHE COFFEESHOPの焙煎機PROBATの移設、その引越し日が6月末ごろに決定しました。
現在の富ヶ谷ROAST WORKSから一度協力会社さんのもとで点検を経て、新焙煎所となる横須賀に移設されることになります。
この焙煎機の移設という作業、単に店舗の改装や巨大な機械を輸送するということ以上に、かなり複雑な調整が必要になるんです。
このBDSマガジンやTHE COFFEESHOPのYouTubeなどを長くご覧いただいている方ならばご存知かと思いますが、焙煎という工程は非常にセンシティブでややこしい作業です。
ちょっとした変化で出来上がるコーヒーは大きく変化し、表現できるフレーバーや美味しく飲める期間などがかなり違ってきます。
例えば、冬と夏では焙煎の外部環境がかなり違うため、同じようなアプローチで焙煎を進めると全く違った反応が起こります。
できるだけ差が生まれないように焙煎するためには、気温や湿度、気圧、生豆の状態などを加味しながら、焙煎アプローチを微調整していく必要があります。
同じ設置環境ですらそうなのに、今回は焙煎機自体が引っ越すわけです!
それはそれは大きな変化があるはずです。
現時点で考えられる変更点は…
ガスの供給が、都市ガスからプロパンガスに変わる
今回の移設先である横須賀・月見台という場所は都市ガスが通っていないため、プロパンガスが供給源になります。
どちらも可燃性ガスには変わりありませんが、実は都市ガス(メタン)とプロパン(+ブタン)ガスでは火の性質がかなり違うようです。
一般的には都市ガスよりもプロパンの方が火力が強く、同じガスの供給量だと約2倍も発熱量が大きいとのこと。
焙煎においても当然火力の加減が変わるので、手元の火力メモリの具合は大きく変わることが予想されます。
また、都市ガスよりもプロパンの方が火の高さが出るそうなので、焙煎の釜に当たる様子も変わってきそうです。
煙突の長さが短くなる
現在の富ヶ谷店は5階建てマンションの1階にあります。
そのため、焙煎の排気を逃す煙突は5階の屋上まで伸びており、そのままだと空気の抜けが悪いので出口にインバーターを設置して排気量をコントロールしているんです。
それが、移設先の横須賀は平屋の建物なので、屋根のうえにすぐ伸ばすことができ、トータルの煙突の長さは1/4くらいになる見込み。
焙煎においては排気量≒ドラム内の空気の流れはとても影響が大きいため、これもかなりの変更点になりそうな予感です。
設置場所の外部環境が変わる
現在の設置場所は都会の真ん中、渋谷区富ヶ谷という立地。
海抜は30mほど、風はあまりありませんが、都心のコンクリートに囲まれているため夏は暑く冬は寒い、やや極端な気候です。
対して移設先の横須賀は海にほど近い高台にあるため海抜は約60m。
わずか30mの差ですが、この微妙な差によって気圧や風の流れが体感できるくらいに変わってくるはず。
また、海からの湿潤な風が通年吹くために、夏と冬の気温差がそこまで大きくないのが半島の特徴。
やや湿度は高めになるはずなので、それがどう影響するかは移ってみいないとわからない部分も大きいです。
以上のように、現時点で考えうるだけでもかなり焙煎の環境は変わる見込み。
おそらく実際に引っ越した後には、予想もつかないようなことも起きるかもしれません。
ただ、上記にあげた変化は、焙煎にとってはプラスに働く部分もあると思っています。
特に、プロパンに変わって火力が強くなってくれると、焙煎アプローチの幅がより広くなるはずですので、これまでできなかったような焼き方が実現できるかもしれません。
いまのところ、焙煎機の移設に関しては、正直期待と不安が50:50くらい。
これまでと変わらない品質、むしろさらに表現の幅が広がった焙煎豆をお届けできるよう精進いたしますので、新しいTHE COFFEESHOPの焙煎にご期待ください!
それでは良いコーヒーライフを!
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Beans Delivery Service 発送日の夜21時〜は、InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。配信後はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。

次回BDS発送予定
BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 5月28日(水)予定
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WRITER
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Daito Hagiwara
THE COFFEESHOP ストアマネージャー・ロースター。
THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。焙煎技術を競う大会であるローストマスターズチームチャレンジ2018に関東Aチームとして出場、優勝。 日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。
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