ルワンダの精製方法違いのコーヒー豆をお届け!スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.272

多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。
2025年3月26日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!
スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉
毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。
どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

BDS MAGAZINE〈vol.272〉
こんにちは!
THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。
先週までの中国出店、行き先が南の方だったので気温湿度ともにとても高くて夏のようだな、と思っていたのですが、帰国したら日本もそんなに変わらないくらいの気候になってきましたね!
今年のアイスコーヒー初めをした方も多いのではないでしょうか?
そろそろ毎年恒例THE COFFEESHOPのアイスコーヒーミックス、内容を詰めて行こうかと思います。
GWごろの発売を目指して準備してまいりますので、どうぞお楽しみに!
それでは、BDS MAGAZINE〈3月26日号〉スタートです!
COFFEE BEANS 1|
Rwanda / DukundeKawa Ruli(ルワンダ / デュクンデカワ・ルリ)
今回のBDSは、ルワンダ北部Gakenke地区に位置するDukundekawa Musasa協同組合から届いた、精製違いロットの飲み比べをご紹介します!
ルワンダの北部Gakenke(ガケンケ)地区に位置するDukundekawa Musasa協同組合は2000年に創立され、現在は1193世帯が所属しています。
Dukundekawaとはルワンダの言葉で「コーヒーが大好き」を意味しています。
農協が所有するのは、Ruli(ルリ)、Mbilima(ミビリマ)、Nkara(ンカラ)の3 基のコーヒーウォッシングステーション(CWS)です。
どのCWSでも厳しい選別過程を経て精製が行われ、併設されているドライミルでの出荷まで徹底した品質管理がなされています。
収穫日ごとにロットが分けられているのも管理が徹底されたDukundekawaの特徴で、今回ご紹介するのは「2005」、つまり5月20日に収穫されたものだけを集めて作ったロットです。

「水を大切に」「森林を守ろう」「環境を守ることは、人を守ること」といった看板が施設内に建てられていて、生産者への啓蒙が行われており、レインフォレストアライアンス、フェアトレード認証などの国際認証も取得しています。
近年では、施設内の見晴らしの良い場所にカフェを作り、バリスタのポジションもできました。
収穫期以外の雇用や収入、国内外へのルワンダコーヒーのプレゼンテーションの場として機能しています。
2024年には、キンダーガーテンも建設。
利益は組合員へインセンティブ、家畜の支給、無利子ローンなどで還元し、設備投資にも当てています。
品質向上の意識と、手厚いサポートが持続可能なコーヒー生産を可能にしています。

Dukundkawa協同組合が所有する3基のCWSのうち、最大の規模を誇るのが2004年より稼働開始されたRuli(ルリ)です。
ここにはドライミルや、カッピングラボ、カフェも併設されており、同農協の旗艦ステーションの役割も果たしています。
824の農家から運ばれたチェリーからコーヒー豆を精製。
167ヘクタールの土地で生産されるチェリーが精製され、雨が多く、豆の生育が遅い分、高品質でボディーのしっかりしたチェリーが生産されています。
年一回の収穫の時期は3月から10月、精製時期は6月から10月です。
土壌はpH5.1 酸性、沈泥砂の土。気温は17〜18度で安定しています。
コーヒーの木は約2〜2.5mのスペースで植えられ、1ヘクタールごとに約2,500本の木が育っています。
小規模農家により栽培され、1農家あたり約200本のコーヒーの木を保有栽培。
雨量は年間約1,300〜1,400mm。
持ち込まれたチェリーはアフリカンテーブルの上で選別の後、フローターでの選別を行い、パルピングやその後も水を利用した比重選別が厳しく行われているため、欠点豆が極めて少なくなっています。
その後もウエット状態~乾燥中にもハンドピックを実施 。パーチメントは天日干しで約24日間かけて行われます。
Ruliではナチュラルやハニーの精製方法も行っており、特に均一に熟したチェリーのみを選別し精製しています。

特に今回の1704ロットは、輸入してくれたONIBUS COFFEEとDukundekawaが共同で取り組んでいるコーヒーパルプを用いた自家製有機堆肥の試験導入(ソイルプロジェクト)の初収穫ロット。
ONIBUSさんが2022年から行っているこのプロジェクトは、ルワンダで問題となっている慢性的な肥料不足と植物多様性のなさに貢献する取り組みです。
実際に堆肥のみによる影響を計測することは難しいものの、ソイルプロジェクトではないロットと並べてカップすると明らかに甘さをより感じ、コーヒーに良い影響を与えていると感じることができました。
FLAVOR COMMENT / DukundeKawa Ruli 2005 Honey
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浅煎り。
みかんやブラウンシュガー、アプリコット、ハーブ、ほのかにほうじ茶のような風味。
スムースな質感で、後味にキャラメルのような甘さが続きます。
FLAVOR COMMENT / DukundeKawa Ruli 1704 Washed
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浅煎り。
グリーンアップルやライム、ゆず、アプリコット、ナッツ、ほのかに烏龍茶のような風味。
滑らかな質感で、後味はすっきりとした甘さの余韻で終わります。
BEANS DATA
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【生産者】Dukunde Kawa Musasa Cooperative(デュクンデカワ・ムササ農協)
【CWS】Ruli CWS(ルリ・CWS)
【地域】Gakenke(ガケンケ)
【標高】1,800~2,100m
【品種】Bourbon(ブルボン)
【生産処理】Honey(ハニー)、Washed(ウォッシュト)
COFFEE COLUMN|
University Brewers Cup ジャッジとして参加させていただきました
昨日3月25日、大学生が主催・出場できるコーヒー抽出の競技会、University Brewers Cupに、THE COFFEESHOPのロースター萩原がジャッジとして参加させていただきました!

University Brewers Cup(UBC)は、その名の通り大学生が企画・運営するコーヒー抽出の競技会。
参加者もみな大学生(なかには高校卒業したての方も)で、課題となるコーヒー豆をいかに美味しく抽出できるかを1vs1のトーナメントで競っていく大会です。
2024年からスタートしたばかりで今回で第4回。初回からちょうど丸一年になるそう。
聞けば、コロナ禍がはじまった4年ほど前から各大学にコーヒーサークルが増え始め、いまでは大学間のサークル同士の交流も盛んなのだとか。
今回の大会にも、東京大学や早稲田大学、慶應大学、東京農業大学、なかには大会のためにわざわざ名古屋から来た猛者も!
若い世代の間でコーヒーが広がって愛されている様子を目の当たりにして、とても嬉しかったと同時に、なんだか羨ましくもありましたね。

今回のジャッジは全部で3人。
COFFEE COUNTYの風間さん、27 COFFEE ROASTERSの山田さんとご一緒させていただきました。
ジャッジの方法は、提出された2つのカップを2分間でテイスティングし、どっちが良いカップだったかを3人の指差しで選んでいくというもの。
今回のルールでは抽出方法に縛りがなく、2分の準備時間+7分の抽出時間で淹れればなんでもアリだったので、実に多種多様なコーヒーが表現されていて、ジャッジに迷う場面もとても多くありました。
何より驚いたのは、学生さんたちの抽出のレベルの高さ!
提出されたカップが美味しいのはもちろん、「どういうコーヒーを淹れたいから、こういうアプローチで、こういうレシピを組む」という理論をみんなもっているのです。
それも決して自己流ではなく、プロも共通して使うような理論や言葉を使っていて驚きました。
学生のうちからそういう次元でコーヒーの理論を学べる環境は、本当に素晴らしいことだと思います。
印象的だったのはあるひとりの競技者の方の抽出方法。
初戦を勝ち抜き、ジャッジからのフィードバックを受けて、2回戦でのレシピ修正だったかと思います。
初戦では勝利したものの、もう少しフレーバーの明るさがあるとよい、というアドバイスから、まずは挽き目を粗くすることを選択。
しかし、抽出に使用する粉の挽き目をすべて粗くするとバランスが崩れてしまうと考え、通常の粒度と粗めの粒度を挽き分けてブレンドしました。
ただ、それだけだとお湯抜けが早くなってしまうので、それを補うためにペーパーフィルターを2枚重ねて使用(!)していたのです。
このペーパー2枚使いにはジャッジ一同感心してしまいました。
なかなかプロには出ない発想ですし、おそらく本番でいきなり試したのではなく、事前に検証したうえで自分のなかに引き出しとしてもっていたのでしょう。
実際、2回戦で提出してきたカップは明るさが増しながらボディは軽くなっておらず、見事にレシピ修正を実現していました。
自由で柔軟な発想に感服です。今度TCSでも検証してみたいテーマになりました!

個人的には初めてジャッジとして参加させていただいいた競技会。
学生たちの熱いコーヒー愛と、新しい抽出の発想アイデアまで頂いてしまった楽しい1日でした。
学生のコーヒーラバーで抽出に興味のある方は、University Brewers Cupをぜひチェックしてみてくださいね!
それでは良いコーヒーライフを!
定期便でお届けのコーヒーの内容をライブ配信でご紹介!
Beans Delivery Service 発送日の夜21時〜は、InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。配信後はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。
※今週は3/25(火)に配信となりました。見逃した方はアーカイブをご覧ください!
次回BDS発送予定
BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 4月9日(水)予定
毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。
THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ。
新規お申し込みで〈BREW GUIDE〉プレゼント!
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WRITER
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Daito Hagiwara
THE COFFEESHOP ストアマネージャー・ロースター。
THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。焙煎技術を競う大会であるローストマスターズチームチャレンジ2018に関東Aチームとして出場、優勝。 日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。
毎週水曜日21:00〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!
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