エチオピアとエルサルバドルのコーヒー豆をお届け!スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.271

2025.03.12
SHERE

多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。

2025年3月12日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉

毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。

どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

BDS MAGAZINE〈vol.271〉

こんにちは!

THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

萩原は、今日から中国・広州のコーヒーフェスに出店のため出張中!

何を隠そうこのマガジンも、中国に向かう飛行機の中で書いています。

今回のイベントは中国の中でもかなり大きな都市で行われるので、盛り上がること間違いなし。とてもワクワクしています!

SNSでもイベントの模様をお届けしたいと思っていますので、どうぞお楽しみに!

それでは、BDS MAGAZINE〈3月12日号〉スタートです!

COFFEE BEANS 1|
Ethiopia / Halo Hartumi Natural(エチオピア / ハロ・ハルトゥミ・ナチュラル)

高品質のコーヒー生産地として知られるGedeb(ゲデブ)のHartumi(ハルトゥミ)村にあるコーヒー農家が手掛けるマイクロロットです。

温度が高いときから一貫してブルーベリーやストロベリーのような熟した果実感があり、温度帯によってはメロンやアプリコットなど様々な表情を見せます。

甘さもしっかりとチョコレート感があり、クリーミーでリッチな質感と合わせて完成度の高いエチオピア・ナチュラルに仕上がっていると思います。

今回こちらのロットを購入させていただいたのは、Ethiopian Coffee Houseというインポーター。

彼らはNiguse GemedaやTamiru Tadesseなど、歴代のエチオピアCOE上位入賞生産者のロットをいくつも取り扱っており、THE COFFEESHOPでも毎年お世話になっています。

今回のロットは2021年にCOE19位に入賞したものと同ロット。

以来、日本でも非常に人気が高く、過去3年間で生産量を強化し2023/24年度には8トンの生産量を達成しました。

Ethiopian Coffee Houseはパートナーシップとしてビルハヌ氏からダイレクトにチェリーを買い付け、加工をおこない、自社の輸出会社から出荷とプロセスを行なっています。

収穫は熟した赤いチェリーのみを選別し、高床式のアフリカンベッドに薄く広げて、16~18日間天日干しします。

ベッドを高くすることでチェリーの周りに空気が流れるようになり、より均一に乾燥します。

焙煎前の生豆の表情からも、実に丁寧に選別作業を行なってくれていることがよくわかるロットです。

FLAVOR COMMENT

浅煎り。

ブルーベリーやストロベリー、温度帯によってメロンやワイン、アプリコットのような風味。

クリーミィな質感で、チョコレートのような甘さが長く続きます。

BEANS DATA

【生産者】Birhanu Dido(ビルハヌ ディド)

【地域】Gedeb、Halo、Hartumi(ゲデブ、ハロ、ハルトゥミ)

【標高】2,000〜2,150m

【品種】74112

【生産処理】Natural(ナチュラル)

COFFEE BEANS 2|
El Salvador / La Palma Pacamara(エルサルバドル / ラ・パルマ・パカマラ)

このコーヒーは、エルサルバドル北部La Palmaという地域でコーヒー生産を営む14の生産者から、同じパカマラ種のチェリーを集めて作ったカスタムロットです。

今回のコーヒーを届けてくれたエクスポーター・Cafe Norは、1800年代・4世代前から続く、伝統ある会社です。

2023年3月、THE COFFEESHOPも現地を訪れて以来のお付き合いとなります。

エルサルバドル北部に位置するサンタアナ・チャラテナンゴの小規模生産者たちのチェリーを集め、サンタアナ近郊にあるドライミルで精製を行っています。

代表のアレハンドロ氏は地域のリーダー的存在で、小さな農園を運営する100以上の生産者たちとともに、高品質なコーヒー生産に取り組んでいます。

エルサルバドルのコーヒー生産者、特に北部のサンタアナ・チャラテナンゴ地域の生産者は、そこまで大きくない規模の農園を所有して農業を営んでいる方が多くいらっしゃいます。

スペシャルティコーヒーでは単一の農園でロットを形成し、シングルオリジンとして販売することが多いですが、小規模な農園ではそこまでの生産量が取れないこともしばしば。

そうすると、品質が高いコーヒーの生産ができるポテンシャルがあっても、スペシャルティとしての販売ができずにコモディティに流さざるを得ないこともあるそうです。

Cafe Norではそうした小規模ながらクオリティの高いロットを集めてブレンドロットを形成。

エクスポーターが数量とクオリティの体裁を整えてやることで、生産者にとってはコモディティよりも高い金額で売ることができ、消費国にとっては安定した価格で品質の良い生豆を仕入れることができるのです。

個性豊かなシングルオリジンだけを取り扱うのではなく、こうした意味のあるブレンドロットをきちんと紹介することも、消費国のスペシャルティロースターとして必要なことだと思っています。

FLAVOR COMMENT

中煎り前半。

オレンジ、ミルクチョコレート、ほのかにネクタリンやフローラルな風味。

クリーミィな質感で、ミルクキャラメルのような甘さが後味に長く続きます。

BEANS DATA

【生産者】14 producers La Palma(ラ・パルマ地域の14の生産者)

【地域】Charatenango, Santa Ana(サンタアナ、チャラテナンゴ)

【標高】1,400〜1,600m

【品種】Pacamara(パカマラ)

【生産処理】Washed(ウォッシュド)

COFFEE COLUMN|
コーヒー別ドリッパーの選び方

みなさんはTHE COFFEESHOPのYouTubeチャンネルをご覧いただいたことはありますでしょうか?

コーヒーの淹れ方や保存方法など、コーヒーにまつわるティップスをご紹介するチャンネルですが、今年から始まった新企画「THE COFFEESHOP Interviews」も大変ご好評いただいています。

この企画では、コーヒー業界のトップランナーとして活躍するゲストと、コーヒーの仕事論からプライベートの過ごし方まで、たっぷりお話しさせていただいています。

現在随時公開しているのが、2024年Japan Brewers Cupチャンピオンの畠山大輝さんをゲストにお招きしたシリーズ。

現役の日本チャンピオンである畠山さんに、競技会についてはもちろんのこと、抽出のコツや今後の夢など、本当にいろいろな興味深い話をしていただきました。

現在パート2まで公開しておりますので、まだご覧になっていない方はぜひ見てみてください!

そんな畠山さんとの対談のなかで印象深かった話題のひとつに、「コーヒーの種類に応じてドリッパーを選ぶ」というテーマがありました。

個人的にもいろいろと腑に落ちた部分が多くありましたので、今回のマガジンではそのテーマについてご紹介いたします。

コーヒーをドリップで抽出するときに使用するドリッパー。

その形状は多岐にわたりますが、ざっくり分けると『円すい型』と『平底型』に分別できます。

このドリッパーの形状の違いによって、同じお湯の注ぎ方をしたとしても出来上がりのコーヒーに差が生まれてくるわけです。

『円すい型』は、文字通り円すいを逆さまにしたような形状で、下の頂点に向かってお湯が収束していく流れになります。

そのため、ドリッパーの内部の位置によって、お湯の透過する頻度や撹拌のされ方が変わり、抽出にムラ感が生まれます。

対して『平底型』のドリッパーは粉の層の厚みが薄く、均一にお湯と接触する傾向にあります。

『円すい型』と比べると粉全体が平均的に抽出されていくため、ムラの少ない抽出ができるのです。

畠山さんとの話ではこの前提を元に、これらの違いはどちらが良い・悪いではなく、どんなコーヒー豆を抽出するのかによってそれぞれ相性がある、というものでした。

例えば、コーヒー豆の個性として複雑な風味がある豆の場合。そもそもポテンシャルとして色々な味がするので、抽出は『平底型』で均一に行なってあげたほうが、バランスが良くなりやすくなります。

抽出でムラ感(=複雑性)を生み出す『円すい型』で淹れると、複雑×複雑になってしまい、狙ったような仕上がりにならないことも。

また、コーヒー豆の個性としてはあまり複雑ではなく、シンプルな風味を持っている豆の場合。

このときは『円すい型』で淹れてあげたほうが味に奥行きが生まれ、一杯のコーヒーとしての満足度は上がるかもしれません。

もちろん実際の抽出ではお湯の温度や注ぎ方などありとあらゆる変数が影響するので一概には言えませんが、理想のコーヒー抽出を目指すための一助にはなるのではないでしょうか。

世の中に数多あるコーヒードリッパー。

ご家庭でたくさんのドリッパーを所有するのはハードルが高いこともあるかもしれませんが、最低でも『円すい型』と『平底型』をひとつずつ持っていると、コーヒーの楽しみ方が一つ膨らむかもしれませんね。

今回の話は動画の中でも畠山さんが丁寧に説明してくれていますので、ぜひ併せてご覧になってみてください!

それでは良いコーヒーライフを!

定期便でお届けのコーヒーの内容をライブ配信でご紹介!

Beans Delivery Service 発送日の夜21時〜は、InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。配信後はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。

※今週は3/12(火)に配信となりました。見逃した方はアーカイブをご覧ください!

次回BDS発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 3月26日(水)予定

毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。

THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ。

新規お申し込みで〈BREW GUIDE〉プレゼント!

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WRITER

Daito Hagiwara

THE COFFEESHOP ストアマネージャー・ロースター。

THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。焙煎技術を競う大会であるローストマスターズチームチャレンジ2018に関東Aチームとして出場、優勝。 日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。

毎週水曜日21:00〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!

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