ルワンダとコロンビアのコーヒー豆をお届け!スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.270

多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。
2月26日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!
スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉
毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。
どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

BDS MAGAZINE〈vol.270〉
こんにちは!
THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。
今週の東京は一気に春めいた気温になってきました!
寒いのが苦手な自分にとっては嬉しい気候で、自転車に乗って近所のコーヒーショップに行きたい気持ちになってきます。
焙煎中の生豆の挙動も急に春らしい感じに変わってきて、空気中の水分を感じる雰囲気に。
本格的な春に向けて新しいコーヒーも続々入荷していますので、この先のBDSラインナップにもご期待くださいね!
それでは、BDS MAGAZINE〈2月26日号〉スタートです!
COFFEE BEANS 1|
Rwanda / Remera Natural(ルワンダ / レメラ・ナチュラル)
2003年に、Epiphanie Mukashaka(エピファニ・ムカシャカ) 女氏が設立したBUF COFFEEは、現在は息子であるサミュエル氏が代表を務めるエクスポーターです。
南部ニャマガベ地区を中心に複数のウォッシングステーションを管理しています。
代表のサミュエルは、中南米やアフリカ他国のコーヒー生産国を視察し、ルワンダのコーヒー生産をアップデートしています。
ウォッシュトが主流のルワンダのスペシャルティコーヒー業界で、いち早くナチュラルやファンキーナチュラルを始めたサプライヤーであり、ドライングをコントロールするための巨大な乾燥棚を設置するなど、品質を高めるために様々なアイデアを用いています。
また「都市部と農村部で同じ教育機会を作りたい」「ルワンダのコーヒー生産者が、もっとコーヒー生産に専念できるようにしたい」という想いのもと、ウォッシングステーションの近くに従事者の子供達が無料で通えるキンダーガーテンを作ったり、金銭以外のインセンティブとして、牛を支給したりといった生産者支援も手厚く行っています。

ルワンダ南部に位置するニャマガベ地区にあるRemera(レメラ) ウォッシングステーションは、3,000以上の小規模農家によって栽培された約800トンのチェリーが持ち込まれて精製されています。
ナイル川上流ニュグウェ国立公園の隣接地から得られるミネラルの豊富な土と水で栽培・洗浄をしていることでユニークな味わいを作り出します。
農園の標高は1,800〜2,200m。ウォッシュト、ナチュラルどちらも行っています。
アフリカンベッドでの天日乾燥、屋根付きの乾燥棚での乾燥(Undershade)などを取り入れて、約2週間程度の乾燥期間を設けています。
年一回の収穫の時期は2月から6月です。
ナチュラルは雨量の少ない収穫期の後半にかけて行われます。
CWSにコーヒーチェリーが持ち込まれた後、コーヒーチェリーはフローテーションンタンクに運ばれます。
タンクでは欠陥チェリーが水槽で浮いて除去されます。
残ったチェリーは日陰の選別用乾燥ベッドにて女性作業員により選別され、その後アフリカンベッド乾燥台で4〜5週間天日乾燥をされます。
乾燥台に並べ乾燥の際、生豆は2重3重に重ならないようにして、直接太陽光線を受けるように台の上に並べて乾燥させます。
乾燥がすむと一時的にCWS内の倉庫にて保管されます。
出荷前サンプルが客先の確認を得た後、乾燥されたチェリー(ナチュラル豆)はドライミルに運ばれ、選別されて輸出できるように準備されます。
このようにしてBUF Coffeeのコーヒー豆は厳重な品質管理により、生産・選別・精製後カッピング評価を受けた後、出荷されます。
ルワンダのウォッシングステーションでは、豆の選別を行うのは大半が女性です。
収入の大半はコーヒー生産から得ており、子どもの教育費、家族の医療費や健康保険、家畜購入資金やその他家族の必要経費に使われています。
FLAVOR COMMENT
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浅煎り。
パインアメ、アプリコット、グリーンアップル、ママレードのような風味。
とろみのある質感で、キャンディやジャムのような甘さの余韻が続きます。
BEANS DATA
-
【生産者】BUF COFFEE(バフコーヒー)
【CWS】Remera CWS(レメラ・CWS)
【地域】Nyamagabe(ルワンダ南部ニャマガベ)
【標高】1,800~2,200m
【品種】Bourbon(ブルボン)
【生産処理】Natural(ナチュラル)
COFFEE BEANS 2|
Colombia / Astrid Medina(コロンビア / アストリッド・メディナ)
今回ご紹介するアストリッド・メディナ女史は、例年THE COFFEESHOPで取り扱いさせていただいている、コロンビアを代表する女性生産者です。
今年も素晴らしい品質のコーヒーが届き、彼女のコーヒーを焙煎できることをとても嬉しく思います。
昨年はハイブリッド品種のCastillo(カスティージョ)のロットでしたが、今年はColombia(コロンビア)という品種のフリーウォッシュド。
同じくハイブリッド品種ですが、Castilloよりも一世代前に当たります。
温かいときから冷めていくまで、一貫してジューシーな果実味を感じ、まるで小粒の甘酸っぱい果実のよう。
色で言うと赤・オレンジ系のイメージで、ラズベリーやオレンジ、アプリコット、ときにはキウィのようにも感じました。
また、キャラメルのような甘さも彼女のコーヒーの"いつもの"味わい。毎年取り扱うからこそ感じる、農園のテロワールです。
今年のアストリッドさんのコーヒーも、「これぞコロンビア・ウォッシュド・スペシャルティ!」と言えるような仕上がりになっていると思います。

アストリッド・メディナ女史の運営するブエナビスタ農園は、コロンビア中西部のトリマ県、標高1,800m超に位置し、恵まれた生産環境から生き生きとした果実味を感じるコーヒーが生産されています。
2005年に設立されたブエナビスタ農園ですが、彼女の父親は無念なことに2006年に亡くなってしまいます。
3.5ヘクタールの小さな農園は3人の兄弟とともに相続されましたが、彼女はそれらを買い取って現在では15へクタールの農園を夫のラウル・アントニオ・ドゥランとともに管理しています。
品種はカトゥーラ、コロンビア、カスティージョ、ゲイシャ、ピンクブルボン、タビ、パパヨなど、さまざまな品種を栽培しています。
ブエナビスタでは、細心の注意を払ってウォッシュドコーヒーを生産しています。
農場には4月~6月、10月~12月と2回の収穫期があります。
完熟したチェリーを摘み取ったあと選別テーブルに運び、最高品質の豆だけを厳選。
その後、豆はチェリーのまま24時間寝かされ、果肉除去、タンクでさらに24時間ドライ発酵させます。
3回の洗浄、フローター選別ののち、高台にある乾燥棚で15~20日かけて乾燥。
この期間は天候によって異なり、理想的な水分値まで持っていきます。
アストリッドとラウルは、生活費を稼ぐことができる持続可能なビジネスモデルを誇りにしており、労働者に公正な報酬を支払っています。
彼らは、今後もエキゾチックな品種を栽培していく予定で、農園の一番上からチェリーをウェットミルまで運ぶケーブルカーも作りました。
きめ細かく管理された生産の甲斐あって、2016年のカップ・オブ・エクセレンス1位を受賞。
このときの利益により、農園のインフラを整備し、子どもたちに良い教育を受けさせられるようになったと語っています。

FLAVOR COMMENT
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浅煎り。
甘酸っぱいラズベリーやアプリコット、オレンジ、ほのかにキウィ、くるみのような風味。
さらりとした質感で、キャラメルのような甘さがあります。
BEANS DATA
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【生産者】Astrid Medina(アストリッド・メディナ)
【農園】Buena Vista(ブエナビスタ)
【地域】Planadas, Tolima(トリマ、プラナダス)
【標高】1,900m
【品種】Colombia(コロンビア)
【生産処理】Fully Washed(フリーウォッシュド)
COFFEE COLUMN|
生豆買付のホットシーズン到来!
毎年この2月〜4月くらいにかけては、来シーズンに向けての生豆の買い付けオファーが一気にやってくる季節。
THE COFFEESHOPも毎週のようにカッピング会に赴き、新しいコーヒーのサンプルを試させてもらっています。
特にこの時期はいろいろな国のオファーサンプルが到着しており、何社かの取引先でカッピングをさせてもらいました。
オファーサンプルとは、産地から商品として出港する前に事前に手配してもらうサンプルのこと。
生産者としてはあらかじめ注文数の目処が立つので、無駄のない精製ラインの稼働ができますし、ロースターとしてもいち早く良い豆を確保できるメリットがあります。
しかし、ものによっては収穫・精製したばかりで味が落ち着いていない状態のサンプルもあり、その状態で選ばなくてはいけない難しさがあります。
また、生産国から日本へ輸送する段階で何かしらのトラブルがあり、配送が遅延し品質に影響してしまう可能性も。
近年ではこのオファーサンプルで生豆を選ぶシーンが増えてきたので、そうした難しさやリスクを加味したうえで買い付けを進めていく必要があると感じています。
対して、日本に到着した生豆から抜き取ったサンプルをアライバルサンプルと言います。
これは実際に商品としてすでに在庫してあるものなので、品質面ではかなり選びやすいサンプルになります。
ただ、在庫してあるものなのでもちろん数に限りがありますし、逆に過剰在庫になってしまいインポーターの負担になってしまうことも。
オファーとアライバル、どちらがいいとは言い切れませんが、THE COFFEESHOPでは生産国やインポーターごとに変わるそれぞれのサンプルを試しながら、ラインナップを選んでいます。
美味しいコーヒーを提供するために最も大切なのは素材選びですので、ロースターとして一番重要な仕事のシーズンですね。

今週から来週にかけては、何社かでエチオピアのオファーサンプルのカッピングをさせていただきます。
すでにカップしたところの感想でいうと、今年はかなり良さそうな雰囲気!
特にグジが良い印象で、ウォッシュド・ナチュラルともに良いものと出会うことができました。
来週も別のインポーターでエチオピアのカップをさせていただく機会があるので、それも非常に楽しみにしています。
人気がありファンも多いエチオピアですので、みなさんにもたくさんご紹介できるよう吟味してきます。
どうぞご期待ください!
それでは良いコーヒーライフを!
定期便でお届けのコーヒーの内容をライブ配信でご紹介!
Beans Delivery Service 発送日の夜21時〜は、InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。配信後はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。
※20:30〜はEcuador / Finca Eliza Green Tip Geishaのエイジング検証企画のライブ配信中です。よろしければぜひご覧ください。(コーヒー豆は完売いたしました。)

次回BDS発送予定
BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 3月12日(水)予定
毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。
THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ。
新規お申し込みで〈BREW GUIDE〉プレゼント!
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WRITER
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Daito Hagiwara
THE COFFEESHOP ストアマネージャー・ロースター。
THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。焙煎技術を競う大会であるローストマスターズチームチャレンジ2018に関東Aチームとして出場、優勝。 日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。
毎週水曜日21:00〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!
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