パプアニューギニアとブラジルのコーヒー豆をお届け!スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.269

2025.02.12
SHERE

多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。

2月12日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉

毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。

どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

BDS MAGAZINE〈vol.269〉

こんにちは!

THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

全国に寒波がやってきて、大雪になってしまった地域もあるようですが、みなさま無事に過ごされていらっしゃいますでしょうか?

東京は雪とはてんで無縁ですが、厳しい寒さが続いております。

そうはいっても暦の上では立春が過ぎ、すこしずつ暖かくなることを期待しています。

ポカポカ陽気が待ち遠しいですね!

それでは、BDS MAGAZINE〈2月12日号〉スタートです!

COFFEE BEANS 1|
Papua New Guinea / Colbran(パプアニューギニア / コルブラン)

久々に焙煎したパプアニューギニアのコーヒーは、これまでのPNGのイメージを覆すような、クリーンで透明感ある明るい仕上がりになりました!

1962年、農園主の父、ベン・コルブラン氏がこの場所でコーヒーの苗を植え始めたのがコルブラン農園の始まりでした。

当初は非常に小規模で、植えたのも数ha程度でしたが、徐々に拡大を進め現在では300haにもなるほどの土地で、さまざまな品種のコーヒーを育てています。

品種はアルーシャ、ティピカ、ブルボン、カツーラ、ムンドノーボ、そしてゲイシャとほんの少しのカティモール。

もともとこの地域にはティピカとブルボンが多かったとニコールさんは語ります。

農園では60人のスタッフが正社員として働いていますが、収穫期となるとさらに500人以上のスタッフを雇い、日々チェリーの収穫に汗を流します。

収穫の最盛期には加工場の様子も一変。

夕方ごろに大量のコーヒーチェリーと人が集まり、夜通しで加工が行われます。

「私が信じるのは、ちゃんと栽培して、完熟のチェリーをちゃんと発酵させて、ちゃんと乾燥させて綺麗に精選することです。」

これが現在の農園主ニコール氏が持っているモットーです。

この言葉から分かる様に、この農園では特に変わった精製方法は行っておらず、一貫してウォッシュドプロセスのみを手がけています。

完熟したチェリーは綺麗な水を使用し、精製された後、農園内のアフリカンベッドで3週間ほどかけて天日乾燥されます。

乾燥期間中のパーチメントの管理体制も厳格で、アフリカンベッドは農園区画と収穫日別に管理され、混ざることなく丁寧に攪拌され乾燥しています。

そして乾燥後はパーチメントの状態でレスティングと呼ばれる期間を作り、品質を安定させます。

この農園の場合、最低約1ヶ月、定温の倉庫に保管されます。

FLAVOR COMMENT

浅煎り。

レモンピール、和三盆、紅茶、ほのかにシナモンのような風味。

さらりとした質感で、後味に優しい酸味と甘さが続きます。

BEANS DATA

【生産者】Nichol Colbran(ニコール・コルブラン)

【農園】Colbran(コルブラン)

【地域】Kainantu, East Highland(東ハイランド県 カイナンツ市の10キロ南方エリア)

【標高】1,820m

【品種】Arusha, Bourbon,etc(アルーシャ、ブルボンなど)

【生産処理】Washed, African Bed(ウォッシュド、アフリカンベッドでの天日乾燥)

COFFEE BEANS 2|
Brazil / Serra das Tres Barras(ブラジル / セーハ・ダス・トレス・バハス)

セーハ・ダス・トレス・バハス農園があるのは、ミナスジェライス州南部マンチケーラ山脈の高原地帯、カルモデ・ミナス。1,000m~1,450mの標高に加え、高品質コーヒー栽培のための適度な気候、降水量に恵まれています。

この農園の歴史は、18世紀にペレイラ家の先祖がポルトガルからこの地に移民したことから始まります。

最初にコーヒーが栽培されたのは1866年で、1904年に現在のオーナーの祖父ガブリエル・ジュンケイラ氏がこの農園の管理を始めました。

品質に関する発展は、1914年にこの地で最初のコーヒー精選機の操作が行なわれたことから始まりました。

1922年には、パティオとサイフォンタンクが作られています。パルピングマシーンや、農園で使う電気エネルギーを得るため、町で始めての水力発電さえも作られました。

1994年にこの農園はさらに2つに分けられ、標高の高いほうの部分を、現在の所有者である ジョゼ・ワグネル・ヒベイロ・ジュンケイラ氏が所有。

2002年には、新型グリーンセパレーターやサスペンデッドパティオの新設をして、明るくて風味豊かなカップを持つコーヒーを求めるために、たゆまぬ努力を続けています。

肥沃な土壌、適度な標高、光合成に必要な十分な太陽光線の量、そして適度な降水量は、スペシャルティコーヒーの生産には理想的な環境です。これにジュンケイラ・ファミリーの生産者としてのプロ意識が融合して、カルモデミナスでも最高のコーヒーを生産しているのです。

彼らのこだわりは、品種の選別、栽培方法、さらに、収穫、生産処理の研究に専念するにまで及んでいます。

BSCA、ジェライス州、Illy Café等のコンペテションにも幾度も入賞していることは、彼らの努力の何よりの証でしょう。

セーハ・ダス・トレス・バハス農園のコーヒーは毎年のように取り扱っている定番のロット。

その特徴は、ブラジルの中では比較的高めの標高と丁寧な生産処理による、ブラジルらしからぬ果実のフレーバーです。

今年のカップに感じたのは、オレンジやベリーを思わせる甘いジューシーさ。ナチュラルプロセス由来の程よい発酵感も相まって、赤ワインのようにも感じました。

それでいて、風味の芯を支えるのはブラジルらしい落ち着いた甘さや香ばしい香り。

ジューシーさと安心するような落ち着きの両立した、素晴らしいバランスのコーヒーに仕上がっています。

FLAVOR COMMENT

中煎り後半。

ブラックベリー、ベイクドアップル、レッドワイン、アーモンドのような風味。

滑らかな質感で、後味にキャラメルのような甘さの余韻が長く続きます。

BEANS DATA

【生産者】Jose Wagner Ribeiro Junqueira(ジョゼ・ワグネル・ヒベイロ・ジュンケイラ)

【農園】Serra das Tres Barras(セーハ・ダス・トレス・バハス)

【地域】Carmo de Minas(カルモデミナス)

【標高】1,100~1,450m

【品種】Yellow Bourbon(イエローブルボン)

【生産処理】Natural(ナチュラル)

COFFEE COLUMN|
ROAST WORKS、横須賀に移転します

2013年からTHE COFFEESHOPの焙煎拠点として活動してきました富ヶ谷ROAST WORKS。

オープン12年目となる今年の夏、神奈川県横須賀市に移転することになりました!

現在のROAST WORKSがあるのは渋谷区富ヶ谷という場所。

ここではTHE COFFEESHOPのすべてのコーヒー豆の焙煎・発送業務をしながら、同時に旗艦店としての役割も担っています。

THE COFFEESHOP唯一の実店舗でもあるので、遠方からわざわざお越しくださるお客様も多くいらっしゃいますね。

いつも本当にありがとうございます!

そんなROAST WORKSですが、おかげさまで焙煎量も発送量も数年前から比べると増え、かなり手狭になってきてしまいました。

生豆はもちろん、梱包に使う資材、コーヒーグッズ商品の在庫なども含めるとかなりのスペースをとります。

そのため、現在の席数はわずか4席。

土日や祝日には席が空いておらず、入店をお断りすることもしばしば…。

スペシャルティコーヒーの多様な世界を体験いただきたいというコンセプトでありながら、旗艦店として十分にこの場所を生かしきれていないと感じていました。

そこで考え始めたのが、焙煎機を移設するというアイデア。

焙煎機を移設することで富ヶ谷のお店にスペースを生み、よりカフェとして魅力のある場所にしよう、というプロジェクトです。

この話が持ち上がり始めたのはコロナ禍が落ち着き始めた2022〜23年くらいだったかと思います。

一言で焙煎機を移設すると言っても、実はなかなかハードルが高いもの。

設置のスペースはもちろん、煙突を出せるかどうか、大量の排気が発生することなど、理想の立地条件は結構厳しくなってきます。

知り合いの不動産会社などに相談しながら物件を探すなかで出会ったのが、今回の移設先となる横須賀の地でした。

今回の移設先となるのが、横須賀市田浦にある「旧月見台住宅」という場所。

ここは1960年に建てられた市営住宅の跡地で、「月見台」という名前のとおり横須賀の海を見渡せる丘のうえにあります。

立地としては横須賀の繁華街からも車ですぐですが、細い坂道をくねくねと登った高台にあるので、住居としてはすこし不便なところで、2020年に最後の入居者が離れたのを最後に、空き家となってしまっていました。

そこで横須賀市と地元の不動産屋さんがタッグを組み、この場所を再活用しようというプロジェクトが発足。

TCSが焙煎所移転先を探していることとちょうどタイミングが合い、今回の話に繋がったというわけです。

風抜けがよく、自由に内装を考えられる今回の物件は、焙煎所をつくるというのにはぴったりな条件。

古い建物の佇まいを残したまま、新しい街づくりをしていくという「ヴィンテージ&クリエイティブ」というコンセプトにも惹かれ、この場所に移転することに決めました。

新しいTHE COFFEESHOPの拠点として一から焙煎所をつくっていくことに、とてもわくわくしています。

新ROAST WORKSのオープンは2025年7月ごろを予定しています。

現段階ではまだこれから決めていくことも多く、公開できる情報も少ないのですが、また随時SNSなどでお知らせできればと思っております。

また、現在のROAST WORKSはTHE COFFEESHOPの旗艦店として、よりコーヒーの魅力を伝えていけるお店に生まれ変わ流予定。

こちらのお話しについても、またゆっくりご紹介できればと思います。

THE COFFEESHOPの新しいチャレンジに、どうぞご期待ください!

それでは良いコーヒーライフを!

定期便でお届けのコーヒーの内容をライブ配信でご紹介!

Beans Delivery Service 発送日の夜21時〜は、InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。配信後はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。

※20:30〜はEcuador / Finca Eliza Green Tip Geishaのエイジング検証企画のライブ配信中です。よろしければぜひご覧ください。(コーヒー豆は完売いたしました。)

次回BDS発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 2月26日(水)予定

毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。

THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ。

新規お申し込みで〈BREW GUIDE〉プレゼント!

どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

WRITER

Daito Hagiwara

THE COFFEESHOP ストアマネージャー・ロースター。

THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。焙煎技術を競う大会であるローストマスターズチームチャレンジ2018に関東Aチームとして出場、優勝。 日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。

毎週水曜日21:00〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!

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