エチオピアとブラジルのコーヒー豆をお届け!スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.265

2024.12.11
SHERE

多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。

12月11日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉

毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。

どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

BDS MAGAZINE〈vol.265〉

こんにちは!

THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

12月に入り、一気に年末モードになってきましたね!

このところ、家族やスタッフの間でも体調不良が増えてきていて、冬本番を感じています。

風邪をひいて鼻や喉が痛んでしまうと、繊細なコーヒーの味わいも感じ取れなくなってしまうもの。

せっかくの美味しいコーヒーを全力で満喫するためにも、体調管理にはくれぐれを気をつけてお過ごしくださいね。

それでは、BDS MAGAZINE〈12月11日号〉スタートです!

COFFEE BEANS 1|
Ethiopia / Taratu Belay Natural(エチオピア / タラトゥ・ベライ・ナチュラル)

南エチオピア州の南部、ゲデブに位置するタラトゥは、高い標高と豊かな自然に囲まれ、素晴らしい品質のコーヒーを生産するエリアです。

ベライ・ケベデ氏が自身の名前を冠して精製しています。

エチオピアではこういったシングルファーマーによるロットが少しずつ増えています。

自身の畑に加えて、乾燥場近隣の約1,000ヘクタールの土地でコーヒーを栽培している、500戸程度の小規模生産者からチェリーを買い取ってコーヒーを生産しています。

タラトゥではチェリーの運搬に馬を使用する姿を見ることも多くあるそうです。

乾燥時には偏りが出ないように攪拌を繰り返し、陽射しが強い日中と雨のリスクが生じる夜間にはカバーで覆って管理しています。

乾燥工程にはトータルで15~18日をかけています。

一口で良いエチオピア・ナチュラルだ!とわかるようなカップでした。

甘さを伴ったジューシーさのあるアシディティはベリーやオレンジを感じさせ、粘性のある質感と後引く甘さはミルクチョコレートのよう。

また、甘さの質はキャンディ、きび砂糖のように複雑性もあり、かつクリーンな印象。

エチオピア・ナチュラルに欲しい要素を過不足なく備えた、優等生なコーヒーです。

2020年のCOE初開催以降、エチオピアではこうしたシングルファーマーのロットが年々増えていますが、どれも特徴が豊かで個性的なものばかり。

精製技術や品種の選別など、まだまだ伸び代を残したエチオピアは、これからもスペシャルティコーヒーのトップランナーで居続けるのではないかと思っています。

FLAVOR COMMENT

浅煎り。

ベリーやアプリコットジャム、チェリー、ミルクチョコレートのような風味。

粘性を感じる質感で、キャンディやきび砂糖のような甘さが長く続きます。

BEANS DATA

【生産者】Belay Kebede(べライ・ケベデ)

【地域】South Ethiopia, Gedeo, Gedeb, Taratu(南エチオピア、ゲデオ、ゲデブ、タラトゥ)

【標高】2,000〜2,100m

【品種】Heirloom(在来品種)

【生産処理】Natural(ナチュラル)

COFFEE BEANS 2|
Brazil / Carca de Pedra Sao Benedito(ブラジル / セルカ・デ・ペドラ・サンベネディート)

セルカ・デ・ペドロ・サンベネディート農園は、2020/21年クロップで初めての収穫を迎えたバイーア州ピアタンに構える6Haのコーヒー農園です。

生産者はシルヴィオ・レイテ氏。現在のスペシャルティコーヒーのマーケットを築いた第一人者です。

小学校のころにナッツとコーヒーを取り扱う地元の小さな企業を見学し、初めてコーヒーのサンプルに触れたシルヴィオ少年は、プロのカッパーを目にしたちまちコーヒーに魅了されたと言います。

ブラジル大手輸出業者に勤めながらコーヒーの輸出や生産者との取引、品質を学び、彼のコーヒーキャリアはスタートしました。

1992年にBSCA(ブラジルスペシャルティコーヒー協会)の設立に関わり、後の2014年からは会長職も務めるなど、ブラジルスペシャルティコーヒーの基盤を整えた1人です。

また、1999年にはジョージ・ハウエルらとともにCup of Excellenceのプロトコルや取り組みを発足させた創設者の1人でもあり、現在もCOEのヘッドジャッジを続ける偉大なカッパーであるとともに、世界中にスペシャルティコーヒーを広めたインフルエンサーでもあります。

2003年に独立し、バイーア州にAgricafeを設立。

地元のレストランやカフェに高品質なコーヒーを卸すロースターでもあり、バイーア州の小規模生産者のコーヒーを輸出するエクスポーター、また生産者や地元ロースターへ技術的指導を行うトレーナーとして、シルヴィオ氏にしかできない独自の取り組みを開始しました。

日本においても、来日時にSCAJと連携し、品質やカッピング、ロースティングのセミナーを開催。

我々消費国にも多大な影響を与えてくれています。

またAgricafeの活動の中で、バイーア州のコーヒーがCOEに輝き、多くの農園がブレイクを果たしました。

日本のマーケットでも、この北部のマイクロクライメットがもたらす爽やかな風味特性は多くのロースターを魅了し、多くのマイクロロットがAgricafeによって輸出され、日本のマーケットでも人気が高まりました。

こうして40年以上に亘ってコーヒービジネスに携わってきたシルヴィオ氏にとって、長年の夢が生産者としてコーヒーを生産することでした。

そして、その夢を実現したのが、このセルカ・デ・ペドロ・サンベネディート農園です。

この農園の役目は、単にスペシャルティコーヒーを生産する事だけでなく、ピアタンの小規模生産者にとって学びの場となり、生産技術や品質のモデルとなる事を目指しています。

この農園が地域の小さな農園の道しるべとなり、地域全体が高い品質のもとで持続可能なコーヒー生産ができる事を願っています。

FLAVOR COMMENT

中煎り。

アップルパイやみかん、アーモンド、ミルクティーのような風味。

艶やかな質感で、ミルクチョコレートのような甘い余韻があります。

BEANS DATA

【生産者】Silvio Leite(シルヴィオ・レイテ)

【農園】Carca de Pedra Sao Benedito(セルカ・デ・ペドラ・サンベネディート)

【地域】Piata, Bahia(バイア州ピアタン)

【標高】1,270m

【品種】Catuai(カトゥアイ)

【生産処理】Pulped Natural(パルプトナチュラル)

COFFEE COLUMN|
個人的 2024 BDSベスト3

THE COFFEESHOPが展開するさまざまなサービスの中でも、中心的なポジションを占めるコーヒー定期便【BEANS DELIVERY SERVICE】。

その一番の魅力は、なんといってもシングルオリジンプランではないでしょうか。

最大で毎月4種類、新しいシングルオリジンをお届けするので、年間では48種類ものコーヒーを楽しむことができます。

すべてのコーヒーはロースター萩原が選んでおり、もちろんどのコーヒーも納得のいくクオリティのものだけを厳選しているのですが、やはり思い入れ強くなってしまうものもちらほら。

今回は、<個人的 2024 BDSベスト3>として、特に印象深かったコーヒーをご紹介したいと思います。

〈第3位〉4月第2発送でお届け
Honduras / Victor Paz Pacas Honey

今年はホンジュラス、特にパカス種のコーヒーの出来が素晴らしかった印象があります。

BDS年間を通してもホンジュラス・パカスは3回もお届け。(最後の1回は12月第2発送予定!)

中でも、4月にお届けしたVictor Pazはトロピカルな甘さとクリーンカップが両立した、素晴らしいロットだったのをよく覚えています。

買い付け量が少なく、ほとんど一般発売に回せなかった悔しさも含めて、とても印象深いシングルオリジンでした。

〈第2位〉3月第2発送でお届け
El Salvador / El Sauce Pacamara Natural

こちらのオリジンは2023年に萩原が実際に生産地に訪れ、買い付けてきたロット。

やはり直接現地に行かせてただいたコーヒーは、思い入れがひとしおです。

特にこのロットはクオリティが素晴らしく、お届けした22/23クロップだけでなく23/24クロップも買付。

つい先日まで一般発売していましたので、覚えている方も多いのではないでしょうか。

きっとこれから先も、THE COFFEESHOPの定番のひとつになるようなシングルオリジンだと思います。

〈第1位〉11月第1発送でお届け
Costa Rica / Santa Teresa 2000 Cedral #5

やはり第1位はこちらのオリジン。

今年初めて開催された『Next Up Roasting Championship』という焙煎コンペで、ロースター萩原が優勝させていただいた課題豆です。

繊細なフローラル感、シトラス系の柔らかな酸味、ブラウンシュガーのような甘さなど、可憐な味わいが楽しめる素晴らしい品質のロットながら、焙煎の難しさも思い出深い要因のひとつ。

うまく焼けたときの手応えも相まって、忘れられないシングルオリジンになりました。

いかがでしたでしょうか?

今回はロースター萩原の個人的ベスト3をご紹介しましたが、みなさんにとっても印象深いコーヒーがありましたら、ぜひSNSなどでご紹介いただけると嬉しいです!

そういえばあのコーヒー美味しかったなぁ、などと思い返してみてくださいね。

それでは良いコーヒーライフを!

定期便でお届けのコーヒーの内容をライブ配信でご紹介!

Beans Delivery Service 発送日の夜21時〜は、InstagramとYouTubeのライブ配信・Xスペースで、定期便でお送りしているシングルオリジンのコーヒー豆についてご紹介しています。配信後はアーカイブでもご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。

次回BDS発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 12月25日(水)予定

※2025年1月は、第3・第5水曜の発送となりますのでご注意ください。

毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。

THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

新規お申し込みで〈BREW GUIDE〉プレゼント!

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WRITER

Daito Hagiwara

THE COFFEESHOP ストアマネージャー・ロースター。

THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。焙煎技術を競う大会であるローストマスターズチームチャレンジ2018に関東Aチームとして出場、優勝。 日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。

毎週水曜日21:00〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!

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