ルワンダとブラジルのコーヒー豆をお届け!スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.259

2024.09.11
SHERE

多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。

9月11日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉

毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。

どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

BDS MAGAZINE〈vol.259〉

こんにちは!

THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

9月に入ったとはいえ、東京はまだまだ蒸し暑い日が続いていますね。

ちょっと外を歩いただけで汗だくになってしまうような気候ですが、焙煎のプロファイルはすっかり秋仕様に。

夏真っ盛りと比べて空気が軽く、熱の伝わり方・水分の抜け方がまったく違う様子になっています。

同じ豆でも飲み比べると、少しだけフレーバーの感じ方も変わっていると思いますので、美味しかったあの豆をリピートしてみるのも面白いかもしれません。

それでは、BDS MAGAZINE〈9月11日号〉スタートです!

COFFEE BEANS 1|
Brazil / Fazenda Rio Brilhante(ブラジル / ファゼンダ・リオ・ブリジャンテ)

今回ご紹介のFazenda Rio Brilhanteは、THE COFFEESHOPのロースター萩原が今年の7月に訪問させていただいた、ブラジルCerradoの大規模農園です。

ブラジルへのオリジントリップの模様はMagazineページにてご紹介していますので、詳しくはそちらを是非ご覧ください!

農園のようすについては上記リンク先の記事でたくさんご覧いただけますので、ここでは特に今回のロットの味わいについてご紹介します。

本ロットの品種はArara(アララ)というHybrid系品種。

親はブラジルの伝統品種であるYellow CatuaiとObataです。

Hybrid系なので病気への耐性があり、収量も多くて味も良い、という優秀な品種。

特に今回のAraraは甘さが強く、かつクリーンなアフターテイストが印象的でした。

そのクリーンさを活かすため、そこまで深煎りにはせず中煎り後半程度に仕上げています。

また、酸質も良くアップルやチェリー、ストーンフルーツを思わせる爽やかなアシディティ。

それによって温度帯によってはフローラルな印象も感じます。

ブラジルのコーヒーというと少し地味な印象が持たれがちですが、フルーティな酸味が味の軸にあるので明るさを感じるコーヒーになっていると思います。

朝、昼、夕方とどの時間帯でも、また食事やおやつと合わせても、どんなシーンにもぴったりハマるようなバランスのあるコーヒーです。

ぜひMagazine記事にあるブラジルの景色を見ながら、ゆっくり楽しんでみてください!

FLAVOR COMMENT

中煎り後半。

ミルクチョコレートやブラウンシュガー、チェリー、ほのかにフローラルな風味。

ミルクティーのような口当たりで、クリーンな甘さの余韻があります。

BEANS DATA

【生産者】Inacio Urban(イナシオ・ウルバン)

【農園】Fazenda Rio Brilhante(リオ・ブリジャンテ)

【地域】Coromandel, Cerrado Miniero(セハード・ミネイロ、コロマンデル)

【標高】950〜1,100m

【品種】Arara(アララ)

【生産処理】Natural(ナチュラル)

COFFEE BEANS 2|
Rwanda / Dukunde Kawa Nkara Lot 0104(ルワンダ / ドゥクンデカワ・ンカラ・Lot 0104)

Dukund Kawa Musasa(ドゥクンデカワ・ムササ)協同組合は2000年創立、場所はルワンダ北部Gakenke(ガケンケ)地区で、その使命は高品質のコーヒー豆の生産、精製と国際市場への販売を通し、地域農民の健康で幸福な生活実現のサポートをすることです。

コーヒー精製能力向上を図り、高品質で風味の優れた製品を供給するために、ドゥクンデカワ協同組合3基目のCWSとして、2008年ンカラCWSが操業開始しました。

コーヒ-・チェリーは27.63ヘクタールの農園で生産され、FT(フェアートレード)、RA(レインフォリスト・アライアンスISO/IEC 17065基準)、UTZ(世界最大の持続可能プログラム・コーヒー生産・本部オランダ)等の認証を取得しています。

豆はロングテーブルで選別された後、比重選別され、それからパルパーにかけて外皮が除去され、機械の比重選別、洗浄工程等を経てより優れた豆を選別し、18時間の乾燥発酵を経てアフリカンベッドで太陽の下、約12度の湿度を保てるよう乾燥され、高品質の美味しい豆が生産されています。そして、ルリにある同組合のドライミルで精製後、海外に向け出荷されます。

チェリーの収穫は3月〜10月、精製は4月〜10月。土壌は肥沃なローム層、温度は約17〜18度Cで安定しています。年間平均降雨量は約1,200〜1,300mm。

コーヒーの木は約2.2mの間隔で植えられ、1ヘクタールあたり約2,500本が栽培されています。1農家あたりでは平均約250本の木を栽培しています。

ンカラ地区は指が絡むような丘に挟まれた、年間を通して涼しい気候に位置していて、ユニークな味わいの、実の詰まったフルーティーな豆を生産するのに適しています。

ドゥクンデカワ協同組合は、フェアートレードを通して、農家に高水準の生活をもたらし、持続可能なコーヒー産業の実現に貢献をしています。

今回のロット名にある“0104”という数字は、『4月1日に収穫されたチェリー』という意味です。

ンカラCWSでは収穫日ごとにロット分けができるほど、厳格な品質管理が行われているということがよくわかりますね。

ルワンダのコーヒーには、シトラスのような果実感と、お茶っぽさ、"Earthy"と表現される土っぽさを感じることが多いのですが、今回のロットもまさしくそうした特徴がよく現れています。

ジューシーな果実味はマンダリンオレンジやグレープフルーツ、プラムのような印象があり、冷めるにつれてどこか日本茶・緑茶を思わせるようなほのかな渋み感が上がってきます。

それもあり、ルワンダのコーヒーにどこか”和”を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それこそお茶のように、少し濃度は薄めでさらっと召し上がっていただくことをお勧めしたい仕上がりになっています。

FLAVOR COMMENT

浅煎り。

マンダリンやグレープフルーツ、プラム、緑茶、ほのかにアーシー、ココアのような風味。

紅茶のような飲み口で、シュガー系の甘さがあります。

BEANS DATA

【CWS】Dukunde Kawa Nkara(ドゥクンデカワ・ムササ協同組合ンカラ)

【生産者】地域の小規模生産者

【地域】Gakenke(北部県ガケンケ)

【標高】1,800〜2,100m

【品種】Bourbon(ブルボン)

【生産処理】Fully Washed(フリーウォッシュド)

COFFEE COLUMN|
Carmo Coffeesの新プロジェクト・AMA PROJECT

先日、ブラジルCarmo Coffeesによる新プロジェクト、"AMA PROJECT"のローンチカッピングイベントにご招待いただきました!

Carmo Coffeesは、ブラジル・カルモデミナスでコーヒー生産と輸出業を営む、ブラジルを代表するスペシャルティコーヒープロデューサー。

カルモデミナスといえば、7月にTHE COFFEESHOPのロースター萩原が訪れた生産地です。

これまでも数多くの農園から素晴らしい品質のスペシャルティコーヒーを届けてくれているCarmo Coffeesは、私たちも何度も取り扱いをさせていただいている生産者グループです。

今回ローンチされた"AMA PROJECT"は、そんなCarmo Coffeesと、2015年ワールドバリスタチャンピオンのSasa Sestic氏、そして2014年ワールドバリスタチャンピオン井崎英典氏がタッグを組み、新しいブラジルコーヒーの可能性を探るプロジェクトです。

イベントにはブラジルからCarmo Coffees代表のLuiz Paulo氏も来日し、プレゼンテーションと出来上がったばかりのサンプルのカッピングをさせていただきました。

"AMA PROJECT"の概要を一言でいうと、ブラジルという”生産地”における新しい”品種”と”精製”の組み合わせを探るプロジェクト、と言えます。

"AMA"とは日本の"海人さん"のことで、深い海の底で真珠を探すように、新しい価値のあるコーヒーを探す、という意味だそうです。

カルモデミナスにあるCarmo Coffeesの農園には"Variety Garden"と呼ばれるエリアがあり、そこではGeishaやWushWushをはじめ、低カフェイン種のLaurina、アラビカコーヒーの起源と言われているEugenoidesなど、近年注目を集めているあらゆるスター品種が栽培されているそう。

優れた品種といっても、産地ごとにフィットするかどうかはまた別の話。

カルモデミナスという土地にどの品種が最適なのか、テストを繰り返しているといいます。

また、プロジェクトメンバーのSasa氏は、コーヒー精製における発酵への取り組みの第一人者といえる人物。

彼の2015年WBCのプレゼンテーションによって、発酵段階でタンクに二酸化炭素を注入するカーボニックマセレーションという精製方法が一躍有名になりました。

"Variety Garden"で栽培された多様な品種に対して、Sasa氏の知見をもとに様々な精製を行い、理想的な組み合わせを探っています。

Luiz氏のプレゼンの中で興味深かったのは、標高と緯度の関係の話。

Carmo Coffeesの農園の標高は1,300mほど、中米比べると低く、高品質なコーヒー生産は難しいように思いますが、実はそうではないと。

赤道からの距離=緯度を考えると、中米よりも緯度が高い(赤道から遠い)カルモデミナスの気候は、中米でいうと1,800mくらいのところと近いのだとか。

その土地がコーヒー栽培に適しているかどうかということは、単純に標高の高さだけで考えるのではなく、緯度による気候の違いも関連するという話でした。

言われてみれば確かにそうですが、なぜか見落としてしまっていた視点で、とても面白い観点でした。

今回のローンチイベントでは実際に"AMA PROJECT"で作ったファーストロットのカッピングをすることも出来ました。

確かにブラジルとは思えない芳醇なフレーバーの片鱗を感じましたが、Luiz曰く精製してからのレスティングが足りない(一番早いもので5日前に終わったばかり!)ということで、フレッシュすぎて味が開いていない印象でした。

ただ、可能性をすごく感じるカップで、個人的には特にGeishaのカーボニックマセレーション・ウォッシュドのロットが魅力的でした。

今回のイベントではまだお披露目のみでしたが、今年のSCAJには正式にリリースの案内がされるとのことで、とても楽しみにしています。

おそらく来年くらいから日本のロースターが取り扱い始めるであろう"AMA PROJECT"のコーヒー。

みなさんもぜひ注目してみてください!

それでは良いコーヒーライフを!

次回BDS発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 9月25日(水)予定

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WRITER

Daito Hagiwara

THE COFFEESHOP ストアマネージャー・ロースター。

THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。焙煎技術を競う大会であるローストマスターズチームチャレンジ2018に関東Aチームとして出場、優勝。 日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。

毎週水曜日21:00〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!

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